メモ2016-02-06
テーマ:祭り・イベント
関連:深泥池貴舩神社 / 

節分祭(深泥池貴舩神社)

今回ご紹介するのは

京都市北区の上賀茂(かみがも)にある

深泥池貴舩神社(みどろがいけきふねじんじゃ)で行われた


節分祭(せつぶんさい)


節分祭(せつぶんさい)です!


実はここ、深泥池貴舩神社は古くから

『節分の豆まき発祥の地』

いわれているですね~


このあたりに伝わっている

古い伝承によりますと・・・


深泥池貴舩神社の側にある

深泥池(みどろがいけ、みぞろがいけ)には

かつて大きな洞穴(ほらあな)があったそうです


ある時、この辺りの村人が
深泥池の近くを通った際に
洞穴に灯りがあったので覗いて見ると
なんと!2匹の鬼がいたんですね


しかもその鬼達は

「村へ行って百姓共の米を盗み
酒でも飲むか!」

「それはいい!
村の娘もさらってこよう!」

と、話をしていたそうです


ビックリした村人は

すぐに庄屋の元に行って相談し

庄屋と一緒に近くの貴船神社の神様に

神頼みに行くんですね


すると貴船神社の神様は

「あの鬼達は貴船神社の端から
深泥池まで続く洞穴を通って村へ行く。
その洞穴の入口と出口を塞いでしまえばいい。
そして、柊(ヒイラギ)の枝の先に
鰯(イワシ)の頭を挿して
家の出入口に掲げなさい。
鬼の目突きになる。」

と、告げました


早速、村人らは豆を集めて、鬼退治の準備を始め

やがて、やってきた節分の夜

深泥池の洞穴から鬼が出てきました


鬼は家の出入口に掲げられた

鰯の頭にかぶりついたんですけれど

その瞬間!「ギャー!!」と悲鳴をあげます


貴船神社の神様のお告げ通り

柊の棘(とげ)が鬼の目に刺さって

鬼の目突きとなったんですね


そして村人達は鬼の悲鳴を合図とばかりに
鬼に向かって炒り豆を投げつけます。


これには鬼も慌てふためいた様子で

洞穴に逃げ帰って行きました


村人達はその後
二度と鬼が出て来れないように
深泥池の洞穴に豆を入れて蓋をして塞ぎ
土を盛って『豆塚(まめづか)』とし
貴船神社の洞穴には
豆を入れていた枡(ます)を埋めて
『枡塚(ますづか)』としたそうです


この伝承が節分に豆をまいて
鬼を追い払う事の始まりとも
いわれているというワケです


昭和のはじめ頃までは、節分になると豆塚を訪れて

豆を捨てる風習が残っていたそうですよ♪


そして一説には、豆塚の場所は
深泥池貴舩神社辺りであったと
いわれているんですね


この事から深泥池貴舩神社では

今年から節分祭を執り行い

鬼封じの豆まきを行うようにしたんだそうです


ここで、深泥池貴舩神社についても

簡単にご紹介をしたいと思います。


深泥池貴舩神社

深泥池貴舩神社


深泥池貴舩神社

貴船山にある貴船神社(総本社)より

江戸時代初期の寛文年間(1661~1672年)10月23日に

分社して建てられたといわれ

神社名にある深泥池とは

京都市北区(上賀茂)にある池の名称です


平安時代より『水の神様』として
崇められていた貴船神社には
多くの人が参拝していたんですけれど
都から遠いという事から
農民達の手によって上賀茂の
鞍馬街道(くらまかいどう)沿いに社殿を建て
分社を行ったというんですね!


そんな深泥池貴舩神社

京都の伝統的な漬物の1つである

『すぐき漬け発祥の地』ともいわれ

『すぐきの神様』としても

崇められています


「すぐき」に関する伝承が書かれた石碑

「すぐき」に関する伝承が書かれた石碑


少し前置きが長くなりましたけれど

早速レポートしていきましょう


深泥池貴舩神社の鳥居前

深泥池貴舩神社の鳥居前


午後19時半頃、深泥池貴舩神社を訪れると

地元の方や関係者の方、そして

多くのカメラを持った方がいらっしゃってました


神社の本殿前には

お参りをする方で行列になっています!


本殿にお参りをしている様子

本殿にお参りをしている様子


しばらくすると・・・


宮司さんがいらっしゃって

節分祭をするに至った経緯と

感謝の言葉を述べられていました


そして神事が始まります


まずは、神様をお迎えにするにあたって
罪や穢れ(けがれ)を祓う
修祓(しゅばつ)が行われます


修祓(しゅばつ)

修祓(しゅばつ)


神様は罪や穢れが大変お嫌いですからね。


神饌(しんせん)

神饌(しんせん)


続いて、神様へのお供えものである

瓶の蓋を開けて神饌(しんせん)を供し

祝詞(のりと)を奏上します


祝詞奏上(のりとそうじょう)

祝詞奏上(のりとそうじょう)


そして玉串による拝礼の

玉串奉奠(たまぐしほうてん)等を行いました。


その後、年男、年女による
鬼封じの豆まきが行われました。


年男、年女による鬼封じの豆まきの様子

年男、年女による鬼封じの豆まきの様子


続いて境内の
秋葉神社(あきばじんじゃ)の
斜め前あたりで正月飾り等を
お焚き上げする『お火焚(ひたき)』
の神事が行われました


お火焚

お火焚


こちらでも祝詞が奏上され
神事に続いて子供達による
鬼封じの豆まきが行われたんですね♪


子供達による鬼封じの豆まきの様子

子供達による鬼封じの豆まきの様子


帰る際には、深泥池貴舩神社から

節分のお豆が頂けましたよ


鬼封じの豆まきでまかれたお豆と節分のお豆

鬼封じの豆まきでまかれたお豆と節分のお豆


という事で今回は深泥池貴舩神社で行われた

節分祭をご紹介しました


今年から始まった節分祭ですけれど

今後は、鬼に扮する事も考えられているそうですので

気になった方は是非、来年訪れてみて下さいね


節分祭が行われた深泥池貴舩神社の場所はコチラ↓



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