メモ2015-12-03
テーマ:祭り・イベント

お火焚祭(玉柳稲荷神社)

今回ご紹介するのは

京都市左京区の田中神社(たなかじんじゃ)

境内末社の玉柳稲荷神社

(たまやなぎいなりじんじゃ)で行われた


お火焚祭(おひたきさい)


お火焚祭(おひたきさい)です!


玉柳稲荷神社のお火焚祭は

毎年11月28日に行われる火祭で

五穀豊穣(ごこくほうじょう)に

感謝すると共に

無病息災や家内安全等の

お願い事の書かれた護摩木を

お焚き上げするものなんですね


神様へのお供えものには
饅頭やおこしの他に
みたらし団子がお供えされています!


みたらし団子のお供え物

みたらし団子のお供え物


みたらし団子がお供えされるなんて

ユニークですよね


さて、そもそもお火焚というのは

どういったお祭なのかと言いますと・・・


旧暦の11月頃、主に関西を中心にした
神社やお寺、民間等で行われる火祭の事で
御神酒(おみき)や
お米等をお供えして火を焚き
五穀豊穣に感謝すると共に
火の霊力で罪穢れ(つみけがれ)を祓って
願い事を祈願するというものです


その起源は諸説ありますけれど

神楽(かぐら)の際に焚く

篝火(かがりび)の庭燎(にわび)や

秋に取れた収穫物に感謝する収穫祭の

新嘗祭(にいなめさい)が

始まりとされているんですね


神社でお火焚をする際には

社殿の前に参拝者からのお願い事の書かれた

火焚串(ひたきぐし)や護摩木(ごまぎ)等を

井桁(いげた)のように組んで

お炊き上げをするのが一般的なんですよ♪


玉柳稲荷神社の火床

玉柳稲荷神社の火床


場所によっては、お神楽(かぐら)や

湯立神事(ゆたてしんじ)が

行われたりもするんですね


ここで玉柳稲荷神社についても

ご紹介しますと・・・


田中神社の境内末社、玉柳稲荷神社

田中神社の境内末社、玉柳稲荷神社


玉柳稲荷神社は
かつてここより北東に位置する
叡山電鉄茶山駅周辺にあったとされる
『談合の森(だんごうのもり)』と
呼ばれた森に鎮座していたお稲荷さんで
明治の都市開発の中で氏子の要望により
田中神社境内に遷されてきたそうです。


ご祭神は、お稲荷さんで知られる

宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ・倉稲魂命)を

お祀りしているんですよ


宇迦之御魂神の『宇迦』とは
穀物を意味する言葉で
五穀豊穣の神様といわれています。


現在では、商売の神様としても

信仰されていますよね


ちなみにお稲荷さんと言えば

『狐(きつね)』を連想される方も

多いかと思いますけれど

狐は、お稲荷さんの神使(しんし)

神の使いなんですよ~!


それでは早速、レポートしていきましょう

※写真は過去のものを使っています。


田中神社拝殿

田中神社拝殿


午後13時頃、田中神社境内に着くと

田中神社舞殿の前に

お火焚をする為の火床が準備されていました


火床

火床


しばらくすると神事が
田中神社境内末社である
玉柳稲荷神社で行われます。


そして境内に用意された火床や

護摩木、お供え物等を順番に

お祓いするんですね


火床のお祓いの様子

火床のお祓いの様子


続いて玉柳稲荷神社で宮司による

祝詞奏上(のりとそうじょう)等が行われ

ご神火を移した松明を持って

火床に移動し、お火焚が行われます


神事の様子

神事の様子


松明で火床に点火すると
氏子の方々や参拝者が見守る中
宮司以下神職の方々が
大祓詞(おおはらえことば)を唱えます


火床に火を点ける様子

火床に火を点ける様子


この大祓詞というのは

奈良時代から続く祝詞の一種で

『中臣の祓(なかとみのはらえ)』

と言う、神道における

罪や穢れを祓う為のものなんですね


大祓詞を唱えている様子

大祓詞を唱えている様子


そして参拝者によってお願い事の書かれた

護摩木を火床に投げ入れて

お焚き上げするんですよ~


お火焚

お火焚


ちなみに境内ではこの日
『おぜんざい』や『みたらし団子』が
接待されています


という事で今回は

左京区にある田中神社の境内末社

玉柳稲荷神社と行われたお火焚祭を

ご紹介しました


玉柳稲荷神社のある

田中神社の場所はコチラ↓



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