2015-07-31 | |
テーマ:祭り・イベント |
関連:例祭 神幸祭(向日神社) / 例祭 還幸祭(向日神社) / |
夏越の祓祭(向日神社)
今回ご紹介するのは
京都府向日市(むこうし)にある
向日神社(むこうじんじゃ)で行われた
夏越の祓祭(なごしのはらえさい)です!
夏越の祓とは、1年の半分にあたる日に
半年分の体についた罪や穢(けが)れを祓(はら)い
残り半年の無病息災を願うという
伝統的な神事の事なんですね~
※向日神社では、毎年7月31日に行われています。
向日神社
そんな夏越の祓は
京都中の神社で行われており
多くの場合、神社の境内には
茅の輪(ちのわ)と呼ばれる
茅(ちがや)の草で編まれた輪が作られ
これを参拝者がくぐる
茅輪神事(ちのわしんじ)が
行われています
こちらが向日神社の茅の輪です。
向日神社の茅の輪
ちなみに茅の輪のくぐり方にも作法がありまして・・・
①茅の輪をくぐり左に旋回
②元の位置へと戻り、再び茅の輪をくぐり右に旋回。
③再び元に位置に戻り、茅の輪をくぐり左に抜ける。
こうして合計3度くぐるんですね
左右左と8の字を描く回り方は
神職の方が扱う御幣の振り方と同じで
穢れを祓う効果があるという事なんだと思います
そして茅の輪をくぐる際にも
『水無月の夏越の祓へする人は
千歳の命 延ぶというなり
(みなづきのなごしのはらへするひとは
ちとせのいのちのぶというなり)』
という言葉を唱えながらくぐるのが
良いとされているんですよ~
それでは早速、レポートしていきましょう
午後17時頃、向日神社の境内につくと
茅の輪をくぐりに多くの方が来られていました!
しばらくすると夏越の祓祭が始まり
まずは神様をお迎えするにあたって
罪や穢れを祓う修祓(しゅばつ)が行われます
神様が罪や穢れがお嫌いだから
お迎えする前に祓っておくんですね!
大祓詞を読み上げている様子
そして大祓詞(おおはらえことば)が
読み上げられた後
茅の輪の四方と真ん中を祓い清め
いよいよ神職の方々が
茅の輪をくぐる茅輪神事を行います
茅の輪を祓い清めている様子
冒頭でも言いましたように
茅の輪を3度、8の字にくぐるという神事です
茅輪神事
茅の輪をくぐった後は
そのまままっすぐ本殿前に進み
お参りをします
本殿参拝
神職や崇敬者の方の後で
一般の人も順番に茅の輪をくぐり
夏越の祓祭が無事にお納めされました
ちなみに向日神社の茅の輪は
翌日の午後15時頃までは境内にそのまま
設置されているようですので
ご興味のある方はお早めに向日神社を
訪れてみて下さいね
夏越の祓祭の様子は動画でご覧ください。
また、夏越の祓祭の後
参拝者の方々が
『人形(ひとがた)』と呼ばれる紙に
息を吹きかけ穢れを移したものを
河海に流して罪や穢れが消えるよう
祈願してくれるそうです
こちらはこの日だけ授与されている
茅輪(ちのわ)です!
茅輪
これを玄関にかけておけば
悪疫退散になるといわれているんですよ
玄関に茅輪
という方もいらっしゃると思いますので
『備後国風土記(びんごのくにふどき)』に
載っている蘇民将来(そみんしょうらい)という
人物の話をご紹介したいと思います
北海の武勇にすぐれた武塔(むとう)の神が
南海の女神に求婚をしようと
遠くからはるばる来たんですけれど
とある所で日が暮れてしまったそうです
そこには蘇民将来という
とても貧しい兄と
巨旦将来(こたんしょうらい)という
裕福な弟が住んでいました。
武塔の神は宿を借りようと
弟の巨旦将来に頼んだんですけれど
断られてしまうんですね
けれど兄である蘇民将来は
弟の対応とは真逆で
貧しいながらも粟飯をもって
持てなしたんだそうですよ
その後、武塔の神は
8柱の子を率いて再び戻って来て
あの時のお礼をしようと蘇民将来に
「茅(ちがや)を輪にして
娘や子の腰につけなさい」
と言いました
その後、武塔の神は
巨旦将来の家族をことごとく滅ぼし
「私は素戔嗚尊(スサノオノミコト)なり!
今後、疫病があった際
汝、蘇民将来の子孫といって
茅の輪を腰にしていれば免れるだろう!」
と言ったというんですね~。
この話に基づいて
玄関に茅輪をかけるというワケなんですつまり
「我が家は蘇民将来の子孫なんで
どうか病気や災いから守って下さいね。」
という願いを込められているんですね
という事で今回は向日神社で行われた
夏越の祓祭をご紹介しました~♪
向日神社の場所はコチラ↓
Tweet雑談掲示板 新着