メモ2015-07-09
テーマ:お寺

香雪院

今回ご紹介するのは

京都市東山区にある


香雪院(こうせついん)


香雪院(こうせついん)です!


香雪院は、霊元天皇(れいげんてんのう:第112代天皇)の

第18皇子である尭恭親王(ぎょうきょうしんのう)が

江戸時代の寛保年間(1741~1743年)に

創建した天台宗のお寺で

天台宗三門跡寺院の1つである

妙法院(みょうほういん)の塔頭寺院です


香雪院


ご本尊が歓喜天(かんきてん:大聖歓喜天尊)
である事から通称
『東山聖天(ひがしやましょうてん)』とも
呼ばれているんですよ~


東山聖天尊と刻まれた石碑

東山聖天尊と刻まれた石碑


そんな香雪院は、東山区の馬町(うままち)から

渋谷街道(しぶたにかいどう)を東に進んで行った所にある

東山警察署渋谷交番を南に下がった場所に位置しています


ちなみにこの辺りは、京都女子大学や

京都女子高等学校、京都女子大学付属小学校といった

学校が建ち並んでいるエリアなんですね


香雪院はこういった女子校の

ちょうど北側に位置しているんですよ~


さて、そんな女子校のあるエリアにある
香雪院は尼寺で尼寺三十六所霊場の
11番目の札所となっているようです


女子校がたくさんある中で

尼寺というのは何かの縁なのかも知れませんね


それでは早速、中に入っていきましょう


山門の前には大聖歓喜天と書かれた

提灯がぶら下がっていて

側面には大根が描かれています


2本の大根が交差した図柄

2本の大根が交差した図柄


歓喜天への供物とされる大根は
蘿蔔根(らふくこん)と呼ばれ
歓喜天の好物とされていて
歓喜天の住んでいる象鼻山に
たくさん生えているんだそうですよ


大根を絶って祈願するといち早く

願いが叶うといわれているそうです


また、歓喜天へのお供物としては
清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)も
知られています。


清浄歓喜団

清浄歓喜団


清浄歓喜団は、『御団(おだん)』とか
『聖天さん(しょうてんさん)』と呼ばれる
奈良時代、遣唐使(けんとうし)によって
伝えられた唐菓子(からくだもの)の
一種なんですね


※清浄歓喜団について詳しくは、亀屋清永の記事をご覧下さい。


山門

山門


こちらの山門をくぐると

正面に庫裏(くり)や書院があります。


庫裏

庫裏


庫裏というのは、お坊さん達が

食事の支度等をするのに用いられる場所の事ですよ♪


そして左に進み中門をくぐると・・・


なんと象の像があります


象の石像

象の石像


別にダジャレのつもりじゃないですけどね


けれどどうして象の石像が

置かれているんでしょうか


それは・・・ご本尊である歓喜天が
頭が象の形をした象頭人身の姿をしている
男天と女天の2体が抱き合った双身像の神様と
されているからだと思います


象は、歓喜天の象徴になっているというワケですね


そしてその先には弁天堂があります!


弁天堂の鳥居

弁天堂の鳥居


弁天堂にお祀りされているのは

もちろん!弁財天ですよね


弁天堂

弁天堂


弁財天は、七福神の1人で
琵琶を持った紅一点の美女の神様です♪
水の神様として知られていますよね


弁天堂の天井は

藤や杜若(カキツバタ)といった

花が描かれた花天井となっているんですよ~


弁天堂の花天井

花天井


綺麗ですよね~


その弁天堂の東には


歓喜稲荷社

歓喜稲荷社


お稲荷さんである歓喜稲荷社がありました~


その後ろにあるのは梵鐘です。


梵鐘

梵鐘


そして弁天堂の西には

歓喜天を安置している本堂があるんですね


本堂

本堂


歓喜天は、慈覚大師(じがくだいし)
円仁(えんにん)が
唐より持ち帰ったものと伝わっていて
秘仏とされ普段は厨子(ずし)の中に
安置されています


本堂内

本堂内


ちなみに歓喜天は
夫婦和合や子授けのご利益が
あるとされているんですよ


という事で今回は東山聖天と呼ばれる

香雪院をご紹介しました~


香雪院の場所はコチラ↓



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