メモ2012-08-02
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法金剛院の蓮

こんにちは京子です

今回ご紹介するのは

現在『蓮(はす)』が見ごろの・・


法金剛院

法金剛院(ほうこんごういん)です

別名『蓮の寺』とも呼ばれる程、世界中から集められた蓮が

境内には咲いています


白い蓮


毎年、観蓮会(かんれんかい)と題し

7月中旬から8月上旬まで、毎朝朝7時から開門しているんですよ


法金剛院のこま札

簡単に法金剛院について説明しますと

平安時代初期、右大臣であった『清原夏野(きよはらのなつの)』の山荘を

彼の没後、寺にしたのが始まりです。

平安時代後期になり

鳥羽天皇の中宮である

待賢門院(たいけんもんいん・藤原璋子・ふじわらのたまこ)によって

再興され、名を『法金剛院』としました。

※2012年大河ドラマである「平清盛」で檀 れいさんが演じられてましたよ。


境内にある池泉回遊式庭園一帯には

様々な種類の蓮の花が咲き

シーズンになると早朝から多くの人が蓮の花を楽しんでいるんですよ


釣殿を正面から

釣殿(つりどの)です。

名前の通り魚釣りを楽しむ目的で作られた建物なんですよ。


では、早速中に入ってみましょう。

境内の参道を進むと左手に礼堂が建っていて

ちょうどこの前に、多数の蓮が咲いています


もう1箇所、蓮を楽しめるポイントというのが

境内の東側一帯にある『苑池』なんです。


釣殿を背景

釣殿を背景に撮ってみました。


待賢門院によって造園された庭園で

極楽浄土を模した池泉廻遊式庭園となっています。


池の周りを歩きながら

蓮を楽しむ事が出来るんですよ


青女の滝

庭園の北側には『青女の滝(せいじょのたき)』があり

国内最古の人工の滝とも言われています


庭や、この滝跡は

昭和に入り復元されたもので

平安時代の庭園を今に伝えるものとして

国の特別名勝に指定されています


池の北東には

平安時代後期の女流歌人『待賢門院堀河(たいけんもんいんのほりかわ・待賢門院に出仕した女性)』の

歌碑も建てられています。

「長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れて今朝は ものをこそ思へ」

これは百人一首にも収録されています。


赤い蓮


「心変わりもせず、末永く愛してくれると言ってくれましたが

あなたの心は計りかねます。

今朝は、寝起きで乱れていた黒髪のように

私の心も同様に乱れています。」

と言っているんですね


蓮の花は『蓮華(れんげ)』とも呼ばれ

仏教と共に、日本に伝わりました。


極楽浄土に咲く花とも言われ

仏像の台座などにもよく用いられていますよね


蓮が仏教と結びついたのは

釈迦が生まれる際に

蓮の花が開き、その誕生の瞬間を告げた事が

起源になっています


この他にも、インドでは

蓮は泥にまみれる事なく、その上に美しい花を咲かす事から

『俗世の欲にまみれることなく清らかに生きることの象徴』と言われ仏教の精神と重ねられました。


蓮がモチーフの屋根瓦

屋根の上にも蓮をモチーフにした瓦が取り付けられていましたよ。


こうした事から蓮は

お寺(仏教)にとって、とてもふさわしい花になるんですね。


そんな蓮が見ごろの法金剛院の場所はコチラ↓


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