2012-05-10 | |
テーマ:花 |
関連:大田神社 / |
大田神社の杜若(カキツバタ)
こんにちは京子です。
今回ご紹介する神社は・・・
現在、カキツバタ(杜若)が見ごろの
大田神社(おおたじんじゃ)です
5月上旬から中旬にかけて
約2万5000株のカキツバタが咲く事で有名な神社です。
※おそらく20日頃までは見ごろが続くと思います★
大田神社のある上賀茂という場所は
かつて沼地であり
日本の氏族である賀茂氏によって開拓されました
※ちなみに上賀茂神社から東へ約500メートル程の場所に大田神社があります。上賀茂神社の境外摂社になります。
カキツバタの咲いている沼地は
『大田の沢』と呼ばれ、2千平方メートル以上(30m×70m)の
広さがあり、シーズンになると多くの人が足を運びます
野生のカキツバタは希少価値も高く
大田の沢に咲くカキツバタは
日本三大カキツバタ自生地(じせいち)の1つに数えられ
国の天然記念物にも指定されているんですよ。
平安時代の歌人『藤原俊成(ふじわらのとしなり)』も
その美しさに魅せられ、歌を残しています
『神山(こうやま)や 大田の沢のかきつばた ふかきたのみは 色にみゆらむ』
神山のふもとにある大田の沢のカキツバタが紫一色に染まる様子を
一途な恋心に例えて詠まれた和歌です。
一瞬にして一面を染め上げてしまう『カキツバタ』を
恋心に重ね合わせているんですね
※神山とは大田神社の北側にある山で、『依り代(よりしろ)』と呼ばれる神聖な山の事です。神山について詳しくは『上賀茂神社 その2』の記事をご覧下さい。
この他に
江戸時代中期を代表する画家、尾形光琳(おがたこうりん)も
このカキツバタをモチーフに
『燕子花図(かきつばたず)』を描いたと言われているんですよ
こま札にもカキツバタが焼印されていました。
ちなみに
「この沢に手を入れると手が腐る」という言い伝えが
残っているそうで
これはカキツバタを持ち帰らない為の
戒めだと言われています。
それだけ魅力的な花だという事ですね。
境内もご紹介しておきます。
こちらは拝殿です。
※割拝殿(わりはいでん・中央が通りぬけられる拝殿)の仕様になっています。
その奥に本殿が建っています。
木々に囲まれた緑豊かな場所に建っていますね♪
祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)で
彼女は神話の中で、舞を披露したエピソードが残っている事から
『芸能上達の神様』としてご利益があるそうですよ
ちなみに『カキツバタ』『アヤメ』『ショウブ』の違いってわかりますか?
どれもアヤメ科アヤメ属であり、極めて似ている花です
同じように見えますけれど
それぞれに違いがあるようです
・『カキツバタ』は5月上旬に開花。水辺に咲く花で、高さは50~70cm程です。
・『アヤメ』は5月中旬に開花。陸に咲く花で、高さは30cm~60cm程です。
・『ショウブ』は6月上旬に開花。陸、水辺どちらにも咲く花で、高さは80cm~1m程です。
これらの条件で照らし合わせてみれば
見分ける事が出来るかもしれないですね
そんなカキツバタが有名な大田神社の場所はコチラ↓
大きな地図で見る
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1 ■カキツバタ
折角のレポートとはあまり関係がないのですが…
カキツバタという漢字があるんですねw(゚o゚)w
勉強になりましたm(__)m
ほたてこはくさん 2012-05-10 21:45:16
2 ■Re:カキツバタ
>ほたてこはくさん
そうなんですよ~(*⌒∇⌒*)サクラの花とかもカタカナで表記していますけど、漢字がちゃんとあるんですよねっ。難しいというか、イメージしにくい漢字が多いですけど・・о(ж>▽<)y ☆
京子 2012-05-11 18:38:51
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