![]() | 2013-02-24 |
テーマ:祭り・イベント |
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大護摩供(松尾大社)
こんにちは京子です。
今回ご紹介するのは
2月24日に松尾大社(まつのおたいしゃ)で行われました・・・
大護摩供(おおごまく)です
山伏が願いの書かれた護摩木を
焚き上げる法要です。
※山伏とは験(しるし・霊力の一種)を身につける為に、山中にて厳しい修行をしている人達の事です。
創建は701年だと言われる神社で
お酒の神様としても有名ですよね。
4月に行われる神幸祭(通称・おいで)では
神輿が桂川を渡ります。
総勢6基の神輿が船に乗せられて川を渡る姿は
とても迫力があるんですよ
※神幸祭について詳しくは、松尾祭 神幸祭 2012(松尾大社)の記事をご覧ください。
今回の大護摩供では
神幸祭で神輿に携わっている方々が山伏を勤められています
つまり松尾大社の氏子が
大護摩供を執り行うという事ですよね
2010年から始まったこの大護摩供は
大峰山(おおみねさん・奈良県南部にある山)で山伏の修行をしていた氏子が
「松尾大社で大護摩供をやりたい!」と言う申し出があった事から
実現した神事なんですよ。
だから神社に山伏装束の方がいらっしゃるんですね。
それでは早速レポートしていきましょう。
13時過ぎに境内へ到着してみると・・・
拝殿横に山伏と神職の方が整列されていました。
その後、拝殿を1周して
楼門から駐車場へと向かいます。
駐車場には既に護摩壇が設置されていて
山伏達が到着すると祭壇や結界にお祓いをし
いよいよ大護摩供が始まります
ではここで場を清める為の
様々な儀式をご紹介します。
『九字(くじ・呪文の一種)』
臨・兵・闘・者・皆・陳・烈・在・前と唱えながら
腕を十字に切ります。
テレビでは良く耳にするフレーズですよね
『宝斧(ほうふ)の儀』
斧を2度勢い良く振りかざします。
1度目は左下、2度目は右下に振り下ろしていましたよ
『宝剣(ほうけん)の儀』
剣を鞘から抜くと
護摩壇めがけて素早く剣を動かします。
『宝弓(ほうきゅう)の儀』
東西南北と護摩壇、そして鬼門の方角へ矢を放ちます。
ここまでの様子は動画でご覧ください。
『湯加持』
釜の前で一度、九字を行い
沸騰したお湯に笹を浸して素早く振り撒きます。
グツグツ煮立ったお湯を
一心不乱に振り撒く姿に
周りの皆さんも驚いていました
最後に『願文(がんもん・神仏に祈願を伝える文書)』を読み上げ
一連の儀式が終わると
祭壇の火を1本の松明に移し
いよいよ護摩壇に点火します
しばらくすると白い煙が
凄い勢いで流れて来たので
風下から皆さん退避されていました
火の勢いが増してくると
導師(どうし・リーダー)が乳木(にゅうもく・護摩木の一種)を
投げ入れたり扇であおぐといった事を数回繰り返します。
湯加持からの続きをご覧ください。
最後に参拝者全員で護摩木を投げ入れ
本殿へ戻り神事は終了します。
山伏が神社の境内にいる
ちょっと変わった光景に興味を持たれた方は
是非、来年訪れてみては如何でしょうか
そんな大護摩供が行われた松尾大社の場所はコチラ↓
大きな地図で見る
![]() | 2013-02-24 |
テーマ:祭り・イベント |
関連:猿田彦神社 / |
初庚申祭(猿田彦神社)
こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは3月24日に
猿田彦神社にて行われた・・・
初庚申祭(はつこうしんさい)です
初庚申とは
今年最初の庚申(かのえさる)の日(今年は2月23日)の事です。
※庚申とは干支の1つで『庚申』の日は、60日に1度巡って来ます。
中国から伝わった庚申信仰によると
この庚申の日は、とても重要な日であり
人の中にいる『三尸虫(さんしちゅう)』という虫が
庚申の夜に、寿命を司る神様(天帝・てんてい)に
悪行を報告しに行くと考えられているんですね
※つまり、人々はこの虫が神様に報告すると寿命を縮められると恐れていたのです。
なので、庚申の夜は
三尸虫が報告に行かないように、人々は寝ずに過ごしていたのです
これを『庚申待ち』と言います。
庚申信仰が盛んであった猿田彦神社でも
庚申待ちの日には村人が集まり
祭神である猿田彦大神や、青面金剛(しょうめんこんごう)の軸を掛けて
供物を捧げて、夜を明かしたと言われています。
こうした事から
現在も60日に1度巡ってくる『庚申の日』には
祭事を行い
厄除けや萬福招来を祈願しているんですね。
その中でも、初庚申の日には
特別に『護摩焚き』が行われています
ちなみに
今日は2月24日で、1日遅れでの護摩焚きですが
これには理由がありまして
2010年より、多くの人に参加してもらおうと
『護摩焚き』は初庚申の日以降の1番近い日曜日に移動して行われるようになったという事です
※もちろん本来の『初庚申の日』にも、本殿にて10時より神事が行われています。
では早速レポートしていきましょう
14時より神事が始まると
まずは、今回参加する神職を始め
猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)と、その使者(女の子)が
本殿前に整列し、一礼します。
その後、護摩壇前に着席すると
お祓いを行い、神前にお供え物を献上します。
続いて、宮司による祝詞が奏上されます。
こうして粛々と神事は進行していきます。
そして
猿田彦大神による護摩壇のお清めが始まります。
名前の通り、猿田彦神社の祭神、猿田彦大神は
日本神話に登場する神様で
『道祖神(どうそしん・道の神様)』と言われています。
※古事記によると、邇邇芸命(ににぎのみこと)が高天原(天上界)から地上に降りる時に、猿田彦神が先導したと言われている事が『道祖神』と言われている理由です。この事から神輿を担ぐ祭などでは、行列の先導役になったりする事もあるんですよ。
村の入り口を守ってくれる守護神として祀られたり
近年では、旅や交通安全の神様として
信仰されています。
ちなみに風貌が
鼻長七咫(あた)、背長七尺と言われている事から
天狗の原形とも言われているんです
そんな猿田彦大神によって
護摩壇に、米、塩、切麻(きりぬさ)を撒いて、祓い清めます。
※切麻とは紙と麻を細かく切り刻んだもので、お祓いの道具の1つです
この後、護摩壇に火が点けられます。
火鑚杵(ひきりぎね)と火鑚臼(ひきりうす)を使って
おこされた火を
一度、松明に移してから、護摩壇に着火します。
続いて、神職の方により
乳木(にゅうもく・護摩木の一種)が
投げ込まれ
いよいよ護摩木の焚き上げが行われますっ
モクモクと上がる煙の中、護摩壇を前に再び祝詞が奏上されます。
最後には
神職が大祓詞(おおはらえことば)を読み上げる中
参列者も参加し
家内安全や無病息災と書かれた護摩木を
投げ入れ、焚き上げが行われました~!!
この他にも、庚申の日には
こんにゃく封じのご祈祷を受ける事が出来ます
受付にて名前を記入し
受け取ったこんにゃくと一緒に本殿へと持っていくと
神職による『祈祷』を受ける事が出来ます。
祈祷されたこんにゃくは持ち帰り
食べるも良し、紙などに包んで枕元に吊るしたり
神棚に飾っておいて下さいとの事でした。
ちなみに、どうしてこんにゃくなのかと言いますと
冒頭でもご説明した三尸虫は
こんにゃくが苦手だったようで
人々は、こんにゃくを食べて三尸虫を退治した事が
起源になっているそうですよ~
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