今回ご紹介するのは
京都市東山区にある
![山王神社(さんのうじんじゃ)](2016/03/28/01/2016-03-28-3.jpg)
山王神社(さんのうじんじゃ)です!
山王神社は、清閑寺(せいかんじ)の
鎮守社として近江(おうみ:現在の滋賀県)にある
日吉社(ひよししゃ)を勧請(かんじょう)して
創建されました
※勧請とは、神様の分霊をお迎えしてお祀りする事。
![石碑](2016/03/28/01/2016-03-28-2.jpg)
石碑
現在、清閑寺は真言宗の寺院ですけれど
もともとは天台宗だった事から
天台宗総本山延暦寺(えんりゃくじ)の
鎮守社である日吉社を勧請したんですね~
その後、1901年(明治34年)に
清閑寺境内から現在地である
清閑寺池田町に移ってきたといわれています
ちなみに山王神社という名前の神社は
京都市東山区の他にも、いくつかありまして
右京区や亀岡、舞鶴にもあるんですよ
それでは早速、中に入っていきましょう
![鳥居](2016/03/28/01/2016-03-28-1.jpg)
鳥居
こちらから中に入ると
正面に鳥居があって社務所が見えています。
鳥居をくぐり右手を見ると
境内全域が見渡せるんですね
![境内全域](2016/03/28/01/2016-03-28-3.jpg)
境内全域
そして、ニノ鳥居を潜ると
本殿があります
![本殿](2016/03/28/01/2016-03-28-4.jpg)
本殿
本殿にはご祭神として
・大山咋神(おおやまくいのかみ)
・大名牟遅神(おおなむちのかみ)
・田心姫神(たごりひめのかみ)
・大山咋神荒魂(おおやまくいのかみあらみたま)
・白山姫神(しらやまひめのかみ)
・鴨玉依姫神(かもたまよりのひめのかみ)
・鴨玉依姫神荒魂(かもたまよりのひめのかみあらみたま)
の7柱がお祀りされています
![ご祭神が書かれたもの](2016/03/28/01/2016-03-28-6.jpg)
ご祭神が書かれたもの
ちなみに『荒魂』というのは
神様の荒々しい側面である
『荒ぶる魂』の事で
神様の祟りは、荒魂の表れと
いわれているんですね
菅原道真(すがわらのみちざね)の
魂を鎮める為に天満宮が建てられたり
疫病が流行ると素戔嗚尊(すさのをのみこと)の祟りと考え
鎮魂祭(ちんこんさい)が行われたりしてきました
![鳥居に掛けられた額](2016/03/28/01/2016-03-28-5.jpg)
鳥居に掛けられた額。「山王神社」と「山王出世大國社」と書かれています。
また、その荒魂と対をなすのが
『穏やかな魂』である
『和魂(にぎみたま)』で
神様のご加護は、和魂の表れと
いわれています
和魂は、さらに『幸魂(さきみたま)』
『奇魂(くしみたま)』に分けられます。
このように神様の御魂は
荒魂と和魂の二面性があって
時と場合に応じて
使い分けがされているんですね。
私達が丁重に神様をお祀りすれば
和魂となって五穀豊穣や
ご加護を与えてくれるんですけれど
怠ってしまうと荒魂となって
祟りや天変地異を起こすとされています
![本殿前の桜](2016/03/28/01/2016-03-28-7.jpg)
本殿前の桜
こちらは本殿前に生えていた
桜の木です7分咲きといったところでしょうか
という事で今回は、東山区にある
山王神社をご紹介しました!
山王神社の場所はコチラ↓