今回ご紹介するのは

京都市北区にある竹濱義春老舗

(たけはまよしはるろうほ)の代表銘菓


真盛豆(しんせいまめ)

真盛豆(しんせいまめ)です!


竹濱義春老舗は、1861年
堀川中立売(ほりかわなかだちうり)に
創業を開始し、昭和初期に分家として
現在地へと移ったんだそうです

※すでに本家は閉店。


竹濱義春老舗

竹濱義春老舗


そんな竹濱義春老舗の代表銘菓である

真盛豆の歴史は古く、室町時代にまで遡ります


竹濱義春老舗の店内の様子

竹濱義春老舗の店内の様子


室町時代、天台真盛宗
(てんだいしんせいしゅう)を
開いた慈摂大師(じしょうだいし)
真盛(しんせい)が北野の地で
辻説法をした際、塩豆に菜の干葉をかけて
通行人に振る舞ったのが始まりといわれ
この豆を『真盛豆』と
言ったというんですね


真盛はその後、真盛豆の製法を

上七軒(かみしちけん)にある

西方尼寺(さいほうにじ)の真盛の弟子

盛久と盛春の両尼に伝えたそうです


西方尼寺では、大根の青葉を

寒中に陰干した後

細粉(さいふん)にして青粉にし

それを炒った黒豆にまぶして真盛豆を作り

檀家に送っていたんですね


それがやがて京都名物になったそうで
1587年(天正15年)には
豊臣秀吉(とよとみひでよし)が
北野天満宮(きたのてんまんぐう)で
開催した大規模な茶会である
『北野大茶の湯
(きたのおおちゃのゆ)』にも使われ
秀吉から「茶味に適す」と
賞賛されたといいます


また、その時、同行していた細川幽斎

(ほそかわゆうさい)は真盛豆を

「君が代は 千代に八千代に
さざれ石の いはほとなりて こけのむす豆」

と詠んだそうですよ


完全に駄洒落ですね


その後、竹濱義春老舗の説明書きによれば

浜屋義春の家に真盛豆が

伝わったと書かれています


竹濱義春老舗の看板

竹濱義春老舗の看板


この浜屋義春という人物が

竹濱義春と同一人物なのかは

わかりませんけれど

竹濱義春の真盛豆は、この時伝わり

現在に至るまで多くの方に

愛されてきたというワケです


竹濱義春の真盛豆の包み紙

竹濱義春の真盛豆の包み紙


さて、竹濱義春老舗の真盛豆を

実際に食べてみると・・・


真盛豆の袋

真盛豆の袋


袋を開けた瞬間、青海苔の

とても良い香りが辺り一面に広がります


真盛豆をカットしてみました

真盛豆をカットしてみました。


10円玉くらいの真盛豆を1粒取り出し
口の中に入れると、青海苔の風味
大豆を粉にした、すはま粉
砂糖の甘さ、そして黒豆の
コリコリした食感が
上手くバランスが取られていて
とっても美味しいんですね~


秀吉がお茶に合うと言われたように

お茶にとっても合う和菓子なんですよ


真盛豆

真盛豆


ちなみに竹濱義春老舗の真盛豆は
梅雨の時期は販売がされていませんので
注意して下さいね


という事で今回は

竹濱義春老舗の代表銘菓である

真盛豆をご紹介しました


竹濱義春老舗の場所はコチラ↓

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