今回ご紹介するのは

京都市上京区にある老舗和菓子屋店

金谷正廣菓舗(かなやまさひろかほ)の代表銘菓


真盛豆(しんせいまめ)

真盛豆(しんせいまめ)です!


金谷正廣菓舗は、江戸時代末期

1856年(安政3年)に

石川県加賀の菓子職人であった

金屋庄七(後、金谷正廣に改名)が創業した

150年以上続く老舗和菓子屋店です


金谷正廣菓舗

金谷正廣菓舗


金谷正廣菓舗の
代表銘菓である真盛豆は
天台真盛宗(てんだいしんせいしゅう)を
開いた慈摂大師(じしょうだいし)
真盛(しんせい)が
北野の地で辻説法をした際
塩豆に菜の干葉をかけて
通行人に振る舞ったのが
始まりといわれているんですね


金谷正廣菓舗の看板

金谷正廣菓舗の看板


その真盛豆の製法は

上七軒(かみしちけん)にある

西方尼寺(さいほうにじ)の真盛の弟子

盛久と盛春の両尼に伝授され

代々西方尼寺に伝えられていったそうです


西方尼寺では、大根の青葉を寒中に陰干した後

細粉(さいふん)にして青粉にし

それを炒った黒豆にまぶして

真盛豆を作っていました


金谷正廣菓舗の店頭の様子

金谷正廣菓舗の店頭の様子


そうして作られた西方尼寺の真盛豆は

檀家に送っていたそうで

それがやがて京都名物になったというんですね


そんな真盛豆は、1587年(天正15年)
豊臣秀吉(とよとみひでよし)が
北野天満宮(きたのてんまんぐう)で
開催した大規模な茶会である
『北野大茶の湯
(きたのおおちゃのゆ)』に使われ
秀吉から「茶味に適す」と
賞賛されたそうです


金谷正廣菓舗の包み紙

金谷正廣菓舗の包み紙


また、同行していた

細川幽斎(ほそかわゆうさい)は

真盛豆を「苔のむす豆」と例えたと

いわれているんですよ~


金谷正廣菓舗の真盛豆の箱

金谷正廣菓舗の真盛豆の箱


その後、その真盛豆の製法を
1867年(明治元年)に金谷正廣菓舗の初代
金谷正廣が西方尼寺から伝授され
工夫を重ねて甘い菓子とし
現在に至るというワケなんです


竹皮製編笠入り

竹皮製編笠入り


金谷正廣菓舗の真盛豆は
炒った丹波産黒豆(黒大豆)に
大豆粉と砂糖を混ぜ合わせて何重にも重ね
最後に青海苔をまぶしてあるんですね


金谷正廣菓舗の真盛豆

金谷正廣菓舗の真盛豆


こちらがその金谷正廣菓舗の

真盛豆なんですけれど

見た目が丸くて

とってもキュートじゃないですか


さて、金谷正廣菓舗の真盛豆を

実際に食べてみると・・・


真盛豆の中の様子

真盛豆の中の様子


口に入れた瞬間
青海苔の風味がフワッと広がり
やわらかくしっとりとした食感の中に
ほどよい甘みがとっても美味しい


また、1つ1つがそんなに大きくないので

5つくらいならすぐに食べれてしまうんですよ


という事で今回は

金谷正廣菓舗の真盛豆を

ご紹介しました


金谷正廣菓舗の場所はコチラ↓

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