今回ご紹介するのは
京都市中京区にある矢田寺(やたでら)で行われた
![節分会(せつぶんえ)](2016/02/05/01/2016-02-05-1.jpg)
節分会(せつぶんえ)です!
ちなみに節分とは、もともと
各季節の最初の日である
『立春・立夏・立秋・立冬』の
それぞれの前日を指していたんですけれど
江戸時代以降、節分というと
立春の前日にあたる
2月3日だけを言うようになったそうです
![節分会と書かれた旗](2016/02/05/01/2016-02-05-2.jpg)
節分会と書かれた旗
昔から季節の変わり目には
邪気(鬼)が生じると信じられていた事から
節分の前日頃に豆を撒いて
邪気を祓ったんですね
けれど、どうして豆に
邪気を祓う効力があるのでしょう??
これには諸説あるんですけれど
1つは『桃』の力を得ているからと
いわれています
桃は古来より邪気を祓うとされ
神社やお寺では桃の力を豆に移して
邪気(鬼)に投げつけてお祓いをするんですね
日本最古の歴史書である
古事記(こじき)には
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)
伊邪那美命(いざなみのみこと)に会いに
黄泉の国へ行った際
黄泉の国の『黄泉醜女(よもつしこめ)』
という鬼女に追いかけられた場面があります。
その際、伊邪那岐命は
側にあった桃を投げつけて
鬼女を払いのけたんですね~
それにちなんで
「鬼は外、福は内」と言って
桃の代わりに豆を撒いて
厄除けをするというワケです
![節分会と書かれた看板](2016/02/05/01/2016-02-05-3.jpg)
節分会と書かれた看板
さて、矢田寺の節分会は
毎年2月3日、節分の日の
朝9時から夜21時まで
本堂の柱に『鬼』と『おたふく』の
お面を飾りつけて行われています!
境内では、この日だけに限って
『厄よけ福だるま(やくよけふくだるま)』が
授与されているんですよ~
ちなみに去年までは
甘酒の接待が行われていたそうですけれど
今年からは行われなくなってしまいました
なんでも毎年来ていた甘酒屋さんが
去年で商売をたたんでしまったそうで
そこの甘酒が無いのなら、と
甘酒接待をやめたというんですね
けれど!その代わりに
お菓子が振る舞われていましたよ
ここで矢田寺についても簡単にご紹介しますと・・・
![矢田寺の本堂](2010/10/19/01/2010-10-19-4.jpg)
矢田寺の本堂
矢田寺は、西山浄土宗の寺院で
845年(承和)に奈良の矢田寺の別院として
満慶(まんけい)によって
五条坊門に創建したのが始まりといわれています
その後、1579年(天正7年)に
現在の地へ移ってきたそうです
本堂の前に吊るされている
梵鐘(ぼんしょう)は
六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)にある
『迎え鐘(むかえがね)』に対して
『送り鐘(おくりがね)』と呼ばれています
![矢田寺の送り鐘](2010/10/19/01/2010-10-19-5.jpg)
矢田寺の送り鐘
死者の霊が迷わずに
あの世(冥土)に行けるように撞くんですね!
つまり!お盆等の季節にご先祖様が
あの世(冥土)からこの世に帰ってきた際や
誰かが亡くなった際に
死者の霊を送る為に撞くんです
毎年8月16日には、精霊送りの為に
多くの人達が『送り鐘』を
撞きに訪れるそうですよ。
それでは早速、レポートしていきましょう
朝9時頃に境内につくと
目の前の本堂の柱には
鬼のお面と、おたふくのお面が
飾り付けられ、節分の雰囲気が
境内を包んでいました
![鬼のお面](2016/02/05/01/2016-02-05-4.jpg)
鬼のお面
![おたふくのお面](2016/02/05/01/2016-02-05-5.jpg)
おたふくのお面
境内左手では、冒頭でもご紹介しました
『厄よけ福だるま』が授与されています!
![厄よけ福だるま](2016/02/05/01/2016-02-05-7.jpg)
厄よけ福だるま
1つ1つ表情が違うと言われたので
かわいいのを選んでみましたっ
![厄よけ福だるまと袋](2016/02/05/01/2016-02-05-8.jpg)
厄よけ福だるまと袋
こちらは本堂前にある
お豆納め所です!
![お豆納め所](2016/02/05/01/2016-02-05-6.jpg)
お豆納め所
節分の日には、自分の歳の数に
1つ足した豆を食べて
その数の豆をおひねりにして
お寺や神社にお納めするんですね♪
これには諸説ありますけれど
神様にもお豆を頂いてもらおうという事と
自分についた厄を豆に移して
お寺や神社に納めて
厄払いをしてもらうという意味があるようです
その後、本堂に安置されている
ご本尊である矢田地蔵(やたじぞう)に
お参りをしました
という事で今回は矢田寺で行われた
節分会をご紹介しました~
矢田寺の場所はコチラ↓