今回ご紹介するのは
京都市上京区にある
節分大祭(せつぶんたいさい)です!
達磨寺では、毎年2月2日から4日の午前中までの期間
節分大祭が行われていて、達磨祈願が行われる他
大小様々な大きさの厄除達磨(やくよけだるま)や
開運達磨(かいうんだるま)が授与されています
様々な厄除開運達磨
また、2日と3日は10時から2時間おきに
住職による名物『だるま説法』も
行われているんですよ~
8000体もの達磨を安置する達磨寺は
正式名称を法輪寺という臨済宗のお寺で
江戸時代の1727年(享保12年)に
両替商であった荒木伊右衛門
(あらきいえもん)の援助で
万海慈源(まんかいじげん)が
創建したといわれているんですね~
だるま寺と書かれた旗
1945年(昭和20年)には
七転八起の精神で
戦後復興するようにと願い
境内に起上り達磨堂が
建立されたそうです
起上り達磨堂
境内は、普段から達磨の置物が
いろんな所に安置されているんですけれど
節分大祭の期間中は、いつも以上に
達磨の置物が安置されていて
どこもかしこも達磨だらけ
達磨尽くしといった感じになっています
その数はなんと!
8000体とも言われているんですね~♪
こういった事から通称
達磨寺と呼ばれているというワケです
それにしても達磨ってそもそも何なの
という方の為に、簡単ではありますけれど
達磨のご説明をしたいと思います
そもそも達磨の置物は
達磨大師
(だるまだいし:ボーディダルマ)という
禅宗のお坊さんをモチーフにしたもので
達磨大師は、南天竺国
(みなみてんじくこく:南インド)
香至王(こうしおう)の
第3王子として生まれた
5世紀後半~6世紀前半に活躍した
中国禅宗の開祖といわれているんですね♪
起上り達磨像
その達磨大師が9年間
壁に向かって行った座禅修行によって
手足が腐ってしまったという伝説から
現在のような座禅姿を模した
『達磨』の置物が出来たといわれています
今では、禅宗のみならず
宗派を超えて達磨が縁起物として
親しまれていますよね♪
そんな達磨の置物は、願い事を願いながら
左目に目(墨)を入れ
そして願い事が叶った際に
右目に墨を入れて完成となるんですけれど
これはどうも江戸時代に商人が
達磨の置物を数多く売るために
この願掛けの方法を思いついたようです
「願いが叶い両目を入れ終わると
また新しい達磨をお客は買いに来る」
と、いう商業的な戦略があったんですね。
ここで節分についても簡単にご説明しますと・・・
節分とは、もともと
各季節の最初の日である
『立春・立夏・立秋・立冬』の
それぞれの前日を指していたんですけれど
江戸時代以降、節分というと
立春の前日にあたる
2月3日だけを言うようになりました
古来より季節の変わり目には
邪気(鬼)が生じると信じられていた事から
節分の前日頃に豆を撒いて
邪気を祓うんですね~
そこで、どうして豆に
邪気を祓う効力があるのか気になりませんか
これには諸説ありますけれど
1つは『桃』の力を得ているからと
いわれているんですね
桃は古来より邪気を祓うと信じられ
神社やお寺では桃の力を豆に移し
邪気(鬼)に投げつけてお祓いをするんですよ♪
古事記には
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が
伊邪那美命(いざなみのみこと)に会いに
黄泉の国へ行った際
黄泉の国の『黄泉醜女(よもつしこめ)』
という鬼女に追いかけられた場面があります
その際、伊邪那岐命は
側にあった桃を投げつけて
鬼女を払ったんですね~
それにちなんで
「鬼は外、福は内」と言って
桃の代わりに豆を撒いて
厄除けをするというワケです!
少し前置きが長くなってしまいましたけれど
レポートしていきましょう
朝10時頃、達磨寺の境内に着くと
達磨寺には、すでに多くの参拝者の方が
いらっしゃってました
山門
こちらは達磨寺の山門なんですけれど
いつもとは違って何かが
たくさん突き刺さっています
山門の厄除開運達磨
実はこれ!境内で授与されている
厄除開運達磨(やくよけかいうんだるま)で
去年のものをこうやって突き刺して
納めるんですね~
厄除開運達磨
そしてその山門をくぐって中に入っていくと
御札が大量に貼られた
ユニークな達磨がいらっしゃいます
御札が貼られた達磨
これは別に
いじめられているワケではなくて
お願い事を書いた御札に
糊を付け達磨に貼って
祈願するというものなんですね
願い事を書く御札
そして境内の起上り達磨堂では
特別な御祈祷も行われています!
御祈祷
今年が厄年の方は厄除達磨を授与して頂いて
御祈祷してもらっているんですね~
こちらは厄除達磨や開運達磨に
筆で何やら書いていますね♪
厄除達磨や開運達磨に筆入れしている様子
厄除達磨や開運達磨を購入した方の
住所や名前等を書いているんだと思いますよ
そして大書院では、達磨寺名物の
だるま説法が行われています!
だるま説法の案内・お茶席と書かれています。
だるま説法は、お抹茶とお茶菓子付き!
しかも達磨寺らしくお茶菓子も達磨なんです
達磨のお茶菓子
食べ終わってから
お茶菓子がのっていたお皿を見ると
なんと!こちらも達磨でした
達磨のお皿
ちなみに節分大祭の日は無料で
方丈に入れるようなんですけれど
方丈を覗いてみると・・・
方丈の縁側にまで達磨がいっぱい!!
方丈の縁側にまで達磨
達磨と方丈庭園の無尽庭(むじんにわ)が
なんともいえないコントラスト
向かい側に立てられている屏風も
やっぱり達磨
達磨の屏風
達磨寺のどこを見ても
達磨が目に入ってくるんですね~♪
ちなみに上を見上げると・・・
ありましたありました!
達磨の鬼瓦
鬼瓦ならぬ達磨瓦
ここまで達磨が徹底されているんですね♪
こちらは境内の衆生堂で
ここでは節分大祭の期間中
ほんのり甘いハト茶が
無料接待されています
衆生堂
何でもハト茶を頂けば、1年間、無病息災なんだとか♪
ハト茶
という事で今回は達磨寺の節分大祭を
ご紹介しました~
2月4日の午前中まで節分大祭は行われていますので
ご興味のある方は是非!8000体の達磨に会いに
足を運ばれてみてはいかがでしょうか
達磨寺の場所はコチラ↓