今回ご紹介するのは
京都市左京区にある鷺森神社
(さぎのもりじんじゃ)で行われた
お火焚祭(おひたきさい)です!
鷺森神社のお火焚祭は
毎年12月5日に五穀豊穣(ごこくほうじょう)に
感謝して行われている火祭で
お火焚の他に巫女さんによる神楽の奉納や
湯立て神事が行われる事で知られています
また、お祭の後には、神様に献上したお野菜を
一般販売していたりするんですよ
献上したお野菜
ちなみにお火焚は、旧暦の11月頃
主に関西を中心にした神社やお寺
民間等で行われる火祭の事で
御神酒(おみき)や
お米等をお供えして火を焚き
五穀豊穣に感謝すると共に
火の霊力で罪穢れ(つみけがれ)を祓って
願い事を祈願するというものです
起源は諸説ありますけれど
神楽(かぐら)の際に焚く
篝火(かがりび)の庭燎(にわび)や
秋に取れた収穫物に感謝する収穫祭の
新嘗祭(にいなめさい)が
始まりとされているんですね
ちなみに神社でお火焚をする際には
社殿の前に参拝者からのお願い事の書かれた
火焚串(ひたきぐし)や護摩木(ごまぎ)等を
井桁(いげた)のように組んで
お炊き上げをするのが一般的なんですよ
鷺森神社の火床
ここで鷺森神社についても
ご紹介しますと・・・
鷺森神社は、平安時代初期の貞観年間
(じょうがんねんかん:859~877年)に
創建された神社で
神の使い(神使)とされる「鷺(さぎ)」が
集まっていた事から
鷺森神社と名付けられたといわれています。
1467年(応仁元年)に起こった
応仁の乱(おうにんのらん)によって社殿が焼失し
修学院離宮(しゅうがくいんりきゅう)の側に
再建されたそうですけれど、その後
後水尾天皇(ごみずのおてんのう:第108代天皇)の
離宮造営に伴って現在の場所に移ってきたそうです
それでは早速、レポートしていきましょう
※写真は過去のものを使っています。
午後15時頃、境内に着くと
お火焚で使う火床や湯立て神事で使う釜
そして、献上されたお野菜等が
舞殿の前にありました
湯立て神事で使う釜
しばらくすると本殿で神事が始まります
まずは、境内に用意された火床や
釜、お野菜を祓います
お野菜をお祓いする様子
そして、参拝者や関係者の
罪や穢れ(けがれ)を祓う為に
修祓(しゅばつ)を行います!
これは神様が罪や穢れが
大変お嫌いだという事で
神様をお迎えする前にきちんと
祓っておくんですね
そして、本殿で宮司による
祝詞奏上(のりとそうじょう)が行われると
祝詞奏上(のりとそうじょう)
本殿からのご神火を持って火床に移動します!
ご神火を持って移動する様子
火床に火が点けられると
篝火にも火が点けられ
そして火床の中に塩やお酒
ミカンが投げ入れされます
お火焚
篝火
そして舞殿では、巫女さんによる
神楽『榊の舞(さかきのまい)』が
奉納されるんですよ
巫女さんによる神楽舞
神楽奉納に続いて舞殿の前では
用意された釜の前で
巫女さんによる湯立て神事が行われます
釜の中にお酒を入れている様子
湯立て神事では
お酒や塩等を煮えたぎった釜の湯の中に入れて
それを良くかき混ぜ
笹の葉を湯の中に入れ浸します。
そして、その笹の葉を使って
釜の周りに湯を飛ばし
辺りを清めるというものなんですね
湯立て神事
湯立て神事が無事にお納めされると
再び神職や氏子の方達は本殿へと移動して
玉串による拝礼である
玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行い
境内の摂末社にも拝礼し
無事にお祭がお納めされました
摂末社に拝礼している様子
お祭の後には、湯立て神事で使われた
厄除けの笹の葉が授与されたり
冒頭でも言いました
献上されたお野菜が販売されるんですよ~♪
ちなみにお野菜は、とっても人気があって
販売から数分で完売していました
ご興味のある方は是非
来年、鷺森神社を訪れてみて下さいね~♪
という事で今回は
鷺森神社のお火焚祭をご紹介しました
鷺森神社の場所はコチラ↓