今回ご紹介するのは
京都市中京区の繁華街
新京極(しんきょうごく)内にある
錦天満宮(にしきてんまんぐう)の
![秋季大祭(しゅうきたいさい)](2015/11/27/01/2015-11-27-9.jpg)
秋季大祭(しゅうきたいさい)です!
錦天満宮の秋季大祭は
毎年11月25日に行われるお祭で
商運隆盛(しょううんりゅうせい)や
家内安穏(かないあんのん)、学問進学
そして災難除けを祈願するものなんですね
お祭では、平安雅楽会による
舞楽(ぶがく)『蘭陵王(らんりょうおう)』
舞楽『納曽利(なそり)』が奉納される他
遠州流(えんしゅうりゅう)による『生花』や
『献茶』が奉納されるんですよ~
錦天満宮についても簡単にご紹介しますと・・・
![錦天満宮](2015/11/27/01/2015-11-27-1.jpg)
錦天満宮は、学問の神様とされる
菅原道真(すがわらのみちざね)を
お祀りする神社で
京都一の繁華街と言われる新京極の
ど真ん中にあるんですね
![隣のビルにめり込んだ錦天満宮の鳥居](2015/11/27/01/2015-11-27-3.jpg)
隣のビルにめり込んだ錦天満宮の鳥居
もともとは道真の
生まれた邸宅『菅原院』内に
創建されたと伝わっているんですけれど
道真が亡くなった後
下京区にあった源融(みなもとのとおる)の
六条河原院に移されたそうです
※六条河原院について詳しくは、源融 河原院跡の記事をご覧下さい。
その後、現在地へは
1587年(天正15年)に豊臣秀吉
(とよとみひでよし)の
京都都市計画によって
移されたというんですね~
神社の名前も
錦小路通の東端にある事から
錦の名を冠して錦天満宮と
称したんだそうですよ
それでは早速、レポートしていきましょう
※写真は過去のものを使っています。
午後14時頃に境内に着くと
錦天満宮には多くの参拝者が集まっていました!
錦天満宮は、普段から多くの人で
賑わっているんですけれど
この日はお祭が行われる事からか
かなり賑わっている印象です
しばらくすると神事が始まりました
まずは神様をお迎えするにあたって
修祓(しゅばつ)が行われ
神職や関係者の方、そして参拝者の
罪や穢れ(けがれ)を祓います
![お祓い](2015/11/27/01/2015-11-27-4.jpg)
お祓い
これは神様が罪穢れを
大変お嫌いになるからなんですね
そして、火焚神事をする為に
用意されている火床もお祓いします。
ちなみに火焚神事は
御神酒(おみき)や米等を
お供えして火を焚き
五穀豊穣に感謝すると共に
火の霊力で罪穢れ(つみけがれ)を祓って
無病息災や家内安全等の
願い事を祈願するというものです
続いて、宮司一拝の後
本殿の本殿の扉である
御扉(みとびら)を開閉して
神様へのお供えものである
神饌(しんせん)がお供えします!
また、この時、遠州流による
献茶が行われるんですよ
![遠州流による献茶](2015/11/27/01/2015-11-27-5.jpg)
遠州流による献茶
遠州流というのは
茶人や作庭家として知られる
小堀遠州(こぼりえんしゅう)を開祖とする流派で
遠州の思想と美の心を
今に伝えているお茶やいけばなの流派です
![祝詞奏上(のりとそうじょう)](2015/11/27/01/2015-11-27-6.jpg)
祝詞奏上(のりとそうじょう)
そして宮司による祝詞(のりと)が
奏上(そうじょう)されると
社務所横で舞楽が奉納されます。
まずは舞楽『蘭陵王』です!
![舞楽「蘭陵王(らんりょうおう)」](2015/11/27/01/2015-11-27-9.jpg)
舞楽「蘭陵王(らんりょうおう)」
蘭陵王というのは
中国の南北朝時代の国である
北斉(ほくせい)の皇族
高長恭(こうちょうきょう)の事で
彼は容姿が大変美しく
また、優しい顔立ちであった事から
戦の時には、自軍の兵が見とれてしまわないよう
獰猛(どうもう)な仮面を被って
出陣したといわれているんですね
そんな蘭陵王に由来するのが
舞楽『蘭陵王』です♪
ちなみにその間、境内に用意された火床では
火焚神事が進められているんですね
![火焚神事](2015/11/27/01/2015-11-27-7.jpg)
火焚神事
火焚神事では、火床に火が点けられると
大祓詞(おおはらえことば)が唱えられ
参拝者のいろいろな願い事が書かれた
焚き上げ串と大願梅(たいがんうめ)が
お焚き上げされます!
![大願梅(たいがんうめ)](2015/11/27/01/2015-11-27-8.jpg)
大願梅(たいがんうめ)
この大願梅というのは
境内の『大願梅の樹』に
参拝者の願い事が書かれた願い紙を
木栓で封をし奉納したものです。
錦天満宮では毎月25日に
お焚き上げしているそうです。
![大祓詞を唱えている様子](2015/11/27/01/2015-11-27-10.jpg)
大祓詞を唱えている様子
大祓詞は、奈良時代から続く
祝詞(のりと)の1つで別名
『中臣の祓(なかとみのはらえ)』
と言うそうで、神道における
罪や穢れを祓うために
唱えられるものなんですね
そして火焚神事が
無事にお納めされる頃
社務所横では、2つ目の舞楽
『納曽利』が奉納されています!
![舞楽「納曽利(なそり)」](2015/11/27/01/2015-11-27-11.jpg)
舞楽「納曽利(なそり)」
納曽利は、左方の舞(蘭陵王)の
番舞(つがいまい)で
左方の舞(蘭陵王)と右方の舞(納曽利)を合わせて
一番(ひとつがい)にしたものです
別名・双龍舞(そうりゅうまい)とも言われ
2匹の龍がたわむれて
遊ぶ姿を舞にしているそうですよ
こうして錦天満宮の秋季大祭は
無事にお納めされました
境内では、この後も奉納行事が続き
獅子舞(ししまい)や
吟詠(ぎんえい:詩吟)が奉納されます!
という事で今回は
京都一の繁華街、新京極の
ど真ん中にある錦天満宮の
秋季大祭をご紹介しました
錦天満宮の場所はコチラ↓