今回ご紹介するのは

京都市中京区の繁華街

新京極(しんきょうごく)内にある

錦天満宮(にしきてんまんぐう)の


秋季大祭(しゅうきたいさい)

秋季大祭(しゅうきたいさい)です!


錦天満宮の秋季大祭は

毎年11月25日に行われるお祭で

商運隆盛(しょううんりゅうせい)や

家内安穏(かないあんのん)、学問進学

そして災難除けを祈願するものなんですね


お祭では、平安雅楽会による
舞楽(ぶがく)『蘭陵王(らんりょうおう)』
舞楽『納曽利(なそり)』が奉納される他
遠州流(えんしゅうりゅう)による『生花』や
『献茶』が奉納されるんですよ~


錦天満宮についても簡単にご紹介しますと・・・


錦天満宮

錦天満宮


錦天満宮は、学問の神様とされる
菅原道真(すがわらのみちざね)を
お祀りする神社で
京都一の繁華街と言われる新京極の
ど真ん中にあるんですね


隣のビルにめり込んだ錦天満宮の鳥居

隣のビルにめり込んだ錦天満宮の鳥居


もともとは道真の

生まれた邸宅『菅原院』内に

創建されたと伝わっているんですけれど

道真が亡くなった後

下京区にあった源融(みなもとのとおる)の

六条河原院に移されたそうです

※六条河原院について詳しくは、源融 河原院跡の記事をご覧下さい。


その後、現在地へは
1587年(天正15年)に豊臣秀吉
(とよとみひでよし)の
京都都市計画によって
移されたというんですね~


神社の名前も

錦小路通の東端にある事から

錦の名を冠して錦天満宮

称したんだそうですよ


それでは早速、レポートしていきましょう

※写真は過去のものを使っています。


午後14時頃に境内に着くと

錦天満宮には多くの参拝者が集まっていました!


錦天満宮は、普段から多くの人で

賑わっているんですけれど

この日はお祭が行われる事からか

かなり賑わっている印象です


しばらくすると神事が始まりました


まずは神様をお迎えするにあたって
修祓(しゅばつ)が行われ
神職や関係者の方、そして参拝者の
罪や穢れ(けがれ)を祓います


お祓い

お祓い


これは神様が罪穢れを

大変お嫌いになるからなんですね


そして、火焚神事をする為に

用意されている火床もお祓いします。


ちなみに火焚神事は
御神酒(おみき)や米等を
お供えして火を焚き
五穀豊穣に感謝すると共に
火の霊力で罪穢れ(つみけがれ)を祓って
無病息災や家内安全等の
願い事を祈願するというものです


続いて、宮司一拝の後

本殿の本殿の扉である

御扉(みとびら)を開閉して

神様へのお供えものである

神饌(しんせん)がお供えします!


また、この時、遠州流による
献茶が行われるんですよ


遠州流による献茶

遠州流による献茶


遠州流というのは

茶人や作庭家として知られる

小堀遠州(こぼりえんしゅう)を開祖とする流派で

遠州の思想と美の心を

今に伝えているお茶やいけばなの流派です


祝詞奏上(のりとそうじょう)

祝詞奏上(のりとそうじょう)


そして宮司による祝詞(のりと)が
奏上(そうじょう)されると
社務所横で舞楽が奉納されます。


まずは舞楽『蘭陵王』です!


舞楽「蘭陵王(らんりょうおう)」

舞楽「蘭陵王(らんりょうおう)」


蘭陵王というのは

中国の南北朝時代の国である

北斉(ほくせい)の皇族

高長恭(こうちょうきょう)の事で

彼は容姿が大変美しく

また、優しい顔立ちであった事から

戦の時には、自軍の兵が見とれてしまわないよう

獰猛(どうもう)な仮面を被って

出陣したといわれているんですね


そんな蘭陵王に由来するのが

舞楽『蘭陵王』です♪


ちなみにその間、境内に用意された火床では

火焚神事が進められているんですね


火焚神事

火焚神事


火焚神事では、火床に火が点けられると
大祓詞(おおはらえことば)が唱えられ
参拝者のいろいろな願い事が書かれた
焚き上げ串と大願梅(たいがんうめ)が
お焚き上げされます!


大願梅(たいがんうめ)

大願梅(たいがんうめ)


この大願梅というのは

境内の『大願梅の樹』

参拝者の願い事が書かれた願い紙を

木栓で封をし奉納したものです。


錦天満宮では毎月25日に

お焚き上げしているそうです。


大祓詞を唱えている様子

大祓詞を唱えている様子


大祓詞は、奈良時代から続く

祝詞(のりと)の1つで別名

『中臣の祓(なかとみのはらえ)』

と言うそうで、神道における

罪や穢れを祓うために

唱えられるものなんですね


そして火焚神事が
無事にお納めされる頃
社務所横では、2つ目の舞楽
『納曽利』が奉納されています!


舞楽「納曽利(なそり)」

舞楽「納曽利(なそり)」


納曽利は、左方の舞(蘭陵王)の

番舞(つがいまい)で

左方の舞(蘭陵王)と右方の舞(納曽利)を合わせて

一番(ひとつがい)にしたものです


別名・双龍舞(そうりゅうまい)とも言われ

2匹の龍がたわむれて

遊ぶ姿を舞にしているそうですよ


こうして錦天満宮の秋季大祭は

無事にお納めされました


境内では、この後も奉納行事が続き
獅子舞(ししまい)や
吟詠(ぎんえい:詩吟)が奉納されます!


という事で今回は

京都一の繁華街、新京極の

ど真ん中にある錦天満宮

秋季大祭をご紹介しました


錦天満宮の場所はコチラ↓

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