今回ご紹介するのは
京都市上京区西陣(にしじん)にある
晴明神社(せいめいじんじゃ)の
御火焚祭(おひたきさい)です!
晴明神社の御火焚祭は
毎年11月23日に行われている火祭で
物が燃えれば灰が残り
その灰はやがて土に還るという
中国からもたらされた五行説(ごぎょうせつ)の
火生土(かしょうど)から火を焚き上げ
作物を作る土を蘇らせるという事に
基づいて行われています
また、御火焚祭では
無病息災や家内安全等
参拝者からの願い事の書かれた
護摩木(ごまぎ)も
お焚き上げするんですね~
ちなみに晴明神社の御火焚祭は
数ある晴明神社の神事の中でも
一般の方が社殿に入って参加出来る
唯一のお祭なんだそうで
毎年抽選で選ばれた20名の方が
御火焚祭に参列する事が出来るんですよ!
そして神事の後には、お下がりとして
『お火焚まんぢう』『おこし』『みかん』を
頂けるという事です
このお火焚祭は
旧暦の11月頃に神社やお寺、民間等で
京都をはじめとする関西を中心に
広く行われている火祭の事で
この時期の京都では、あちこちの神社やお寺で
お火焚祭を見る事が出来るんですね~
その起源は諸説あるんですけれど
神楽(かぐら)の際に焚く
篝火(かがりび)の庭燎(にわび)や
秋に取れた収穫物に感謝する収穫祭の
新嘗祭(にいなめさい)が
始まりといわれています。
御神酒(おみき)や米等をお供えして火を焚き
五穀豊穣に感謝すると共に
火の霊力で罪穢れ(つみけがれ)を祓って
願い事を祈願するんですね
場所によっては、お神楽(かぐら)や
湯立神事(ゆたてしんじ)が
行われたりするんですよ
ここで晴明神社についても
簡単にご紹介しますと・・・
晴明神社は、1007年(寛弘4年)に一条天皇
(いちじょうてんのう:第66代天皇)の
勅願によって、平安時代の
陰陽師(おんみょうじ)である
安倍晴明(あべのせいめい)の
邸宅跡に創建されたといわれています。
主神はもちろん安倍晴明です♪
晴明神社の安倍晴明像
ちなみに陰陽師とは
中国から伝わった陰陽思想に基いて
星や雲の動きを観察し、異変の予知や
吉凶等を占う人の事を言うんですね。
晴明は6代もの天皇に仕える程
信頼度が高かったといわれています!
それでは早速、レポートしていきましょう
※写真は過去のものを使っています。
午前11時頃、晴明神社の境内を訪れると
御火焚祭で使われる火床が
本殿前に用意されていました
晴明神社の火床
しばらくすると神職の方達が出てこられ
火床をお祓いします
火床をお祓いしている様子
続いて、神事に参加する
神職の方達が手や口を清める
手水の儀(ちょうずのぎ)を行います。
神事を前に身を清めるというワケですね♪
そして本殿で神事が始まります。
本殿神事
本殿神事では本殿の扉である
御扉(みとびら)を開閉し
神様へのお供え物である
神饌(しんせん)をお供えします
神饌
続いて境内に用意された火床に移動をして
火床の真ん中に稲穂をお供えします。
火床に稲穂をお供えしている様子
そして本殿からのご神火で火床に
火が点けられると再び本殿に戻り
宮司による祝詞奏上(のりとそうじょう)
玉串による拝礼である
玉串奉奠(たまぐしほうてん)等が行われるんですね
火床に火を点けている様子
本殿神事の間、境内では
炎の上がった火床が燃え上がり
多くの観光客が見守る中
とっても厳かな雰囲気となっていましたよ♪
火焚祭
そして約1時間程、お祭が行われ
御火焚祭は無事にお納めされました!
本殿での神事
と、いう事で今回は、西陣にある晴明神社の
御火焚祭をご紹介しました
晴明神社の御火焚祭にご興味のある方は
参列出来る人を毎年公募していますので
来年、申し込んでみてはいかがでしょうか
御火焚祭の行われた晴明神社の場所はコチラ↓