今回ご紹介するのは
京都市中京区にある
越後神社(えちごじんじゃ)の
お火焚祭(ひたきさい)です!
越後神社のお火焚祭は
毎年11月の第3日曜日に行われていて
五穀豊穣(ごこくほうじょう)に感謝をし
無病息災や家内安全等
願い事の書かれた護摩木(ごまぎ)を
お焚き上げするというものなんですね
そもそもお火焚というのは
旧暦の11月頃に神社やお寺
民間等で行われている火祭(ひまつり)の事で
主に関西を中心に行われているお祭の事なんです
神楽(かぐら)の際に焚く
篝火(かがりび)の庭燎(にわび)や
秋に取れた収穫物に感謝する収穫祭の
新嘗祭(にいなめさい)が起源といわれ
御神酒や米等をお供えして火を焚き
五穀豊穣に感謝すると共に
火の霊力で罪穢れ(つみけがれ)を祓って
願い事を祈願したりしたんですね
神社で、お火焚をする場合には
社殿の前に願い事の書かれた
火焚串(ひたきぐし)や
護摩木(ごまぎ)等を井桁(いげた)のように組んで
お炊き上げをするのが一般的です
越後神社の火床
場所によっては、お神楽(かぐら)や
湯立神事(ゆたてしんじ)が行われたり
火が衰えてきた火床にミカンや
饅頭(まんじゅう)を投げ入れ
参拝者に授与してくれたりするんですよ
ここで越後神社についても
簡単にご紹介しますと・・・
越後神社は、1960年(昭和35年)に
この辺り一帯にあったお宮を
並べてお祀りして創建された神社で
かつてこの場所に
友禅染中興の祖となった
広瀬治助(ひろせじすけ)の
工場があった事から
友禅神社(ゆうぜんじんじゃ)とも
呼ばれているんですね
広瀬治助は
それまでの手描き友禅のみだったものを
型紙と色糊を組み合わせた
『写し友禅』と呼ばれる技法を編み出して
京友禅の大量生産に成功した人物です
それでは早速、レポートしていきましょう
※写真は過去のものを使っています。
午前11時頃、越後神社境内に着くと
神職の方や多くの氏子の方が
たくさん見えられていました
ちなみに越後神社のお火焚祭は
武信稲荷神社(たけのぶいなりじんじゃ)の神職の方が
主宰者となって行っています!
しばらくすると、まずは
境内にある2つのお社で神事が行われます
福徳稲荷神社
福鷹龍神をお祀りするお社
1つは5柱がお祀りされている
福徳稲荷神社で
もう一方は福鷹龍神(ふくたかりゅうじん)を
お祀りするお社です
一拝する様子
神事では、祝詞奏上(のりとそうじょう)や
玉串による拝礼である
玉串奉奠(たまぐしほうてん)が
行われるんですね
そして、次に境内に用意された火床で
お火焚祭が始まります♪
お火焚祭ではまず
火床の周辺に立てられた
斎竹(いみだけ:忌竹)の四方をお祓いし
続いて真ん中の火床もお祓いします
四方をお祓いする様子
斎竹の張られた中は
不浄では無く、清浄である事を意味し
そこが祓い清められた聖域である事を
周りに示しているんですね♪
そしてその中に
神様が降臨するというワケです
ですから神社やお寺等に行った際に
斎竹を見つけたら中に入らないように
注意する必要があるんですよ
ご神火によって火床に火が点けられる様子
そして、ご神火によって
火床に火が点けられると
宮司以下神職の方による大祓詞
(おおはらえことば)が唱えられます!
大祓詞を唱える様子
この大祓詞というのは
奈良時代から続く
祝詞(のりと)の1つで別名
『中臣の祓(なかとみのはらえ)』
と言うそうです
火焚祭
その後、火床に塩やお酒、米を入れて
火床が衰えてきた時に
ミカンが投げ入れられました~
火床に塩やお酒、米を入れる様子
お火焚祭での焼きミカンには
風邪にならないといわれていて
皆さん持ち帰られていましたよ~♪
焼きミカン
と、いう事で今回は
越後神社で行われた
お火焚祭をご紹介しました~
越後神社の場所はコチラ↓