今回ご紹介するのは
京都市下京区にある
若一神社(にゃくいちじんじゃ)で行われた
火焚大祭(ひたきたいさい)・講社大祭(こうしゃたいさい)です!
若一神社は、平安時代末期
平家の平清盛(たいらのきよもり)が
西八条殿(にしはちじょうでん)と呼ばれる
彼の別邸の鎮守社として
紀州熊野から熊野権現の若一王子を勧請し
創建したと伝わる神社です
境内には清盛が太政大臣
(だじょうだいじん)に
なった記念に植えたと伝わる
樹齢800年を超える御神木の
大楠木(おおくすのき)や
清盛が高熱に侵された際に
体を冷やしたとされる
御神水がある事で
知られているんですよ
清盛お手植の大楠木
また、若一神社は
清盛が大出世を成し遂げた事から
出世・金運・開運・商売繁盛など
様々なご利益があるといわれているんですね
境内の清盛像
さて、そんな若一神社は
11月10日が例祭の日にあたり
その日に合わせて火焚大祭と講社大祭が
行われています
※神社の例祭とは、その神社で最も大事な神事の事です。
お火焚の火床
ちなみにお火焚というのは
旧暦の11月に行われる
火祭(ひまつり)の事で
神楽の際に焚く篝火(かがりび)の
庭燎(にわび)や
秋に取れた収穫物に感謝する収穫祭の
新嘗祭(にいなめさい)が
起源といわれているんですよ♪
神社で、お火焚をする場合には
社殿の前に願い事の書かれた
火焚串(ひたきぐし)や護摩木(ごまぎ)等を
組んで、お炊き上げをし
五穀豊穣(ごこくほうじょう)に
感謝すると共に
無病息災や家内安全を祈願すると
いうものなんですね
場所によっては、お神楽(かぐら)や
湯立神事(ゆたてしんじ)が行われたり
火が衰えてきた火床にミカンや
饅頭(まんじゅう)を投げ入れ
参拝者に授与してくれたりするんですよ
また、講社とは
同じ神仏を信仰している人達で
結成された団体の事で
その構成員を講員と言います!
それでは早速、レポートしていきましょう
※写真は過去のものを使っています。
午後14時頃、若一神社の境内に着くと
本殿の前には若一神社の講員の方や
参拝者の方々が集まっておられました
しばらくすると、本殿神事が始まります
神事の前には
神様をお迎えにするにあたって
罪や穢れを祓う修祓
(しゅばつ)が行われるんですよ。
神様は罪や穢れが大変お嫌いですからね
そして宮司による
祝詞奏上(のりとそうじょう)等が行われ
いよいよお火焚が行われます!
祝詞奏上(のりとそうじょう)
本殿のご神火を持って
本殿の西側に位置する
清盛手植えの大楠木の下にある
楠社(くすやしろ)の北側に移動して
行われるんですね~
本殿のご神火
ちなみに西大路通は
大楠木のある場所を避けて
西に少しカーブしているんですけれど
これは、西大路通開通の工事の際に
清盛の祟りを恐れての事なんだそうです
大楠木
昔から大楠木を切ったりすると
事故や不幸が襲ったと
いわれていたんですね
楠社(くすやしろ)
まずは火床を清め
用意された火床に火を点けます。
火床を清めている様子
火床に火が点けられると
宮司と神職の方が大祓詞
(おおはらえことば)を
唱えるんですよ
大祓詞(おおはらえことば)を唱える様子
大祓詞は、奈良時代から続く
祝詞(のりと)の1つで別名
『中臣の祓(なかとみのはらえ)』
と、言うそうです
神道における罪や穢れを祓うために
唱えられるものなんですね♪
その後、願い事の書かれた
護摩木をお炊き上げをし
参拝者の方々も護摩木を
投げられていました~
ぜんざい接待
ちなみにこの日、境内では
参拝者の方にぜんざいが
振る舞われているんですよ~
お餅がとってもおいしかかったです!
という事で今回は、若一神社で行われている
火焚大祭・講社大祭をご紹介しました!
若一神社の場所はコチラ↓