今回ご紹介するのは
京都市上京区上七軒(かみしちけん)にある
老松(おいまつ)の
御所車(ごしょぐるま)です!
老松は、1908年(明治41年)に
創業された和菓子の老舗店で
創業以来、宮中や武家、お茶席の
儀式や典礼の際に献上されるお菓子
『有職菓子(ゆうそくがし)』を
作ってきた事で知られています
老松(おいまつ)
老松のある場所は、京都五花街の中で
最も古い歴史を持つといわれる最古の花街で
お茶屋発祥の地とされる
『上七軒』にあるんですよ~
室町時代、北野天満宮
(きたのてんまんぐう)が火事になった際
室町幕府第10代将軍である
足利義植(あしかがよしたね)が
細川勝元(ほそかわかつもと)に命じて
社を再建させたんですけれど
その時に余った材料を使って
7軒の茶店が建てられたそうです
やがてその茶店を地元の人が
『七軒茶屋』と呼び
後に上七軒の地名となっていくんですね
老松の暖簾
そんな場所にある事から
老松のお店に入った左手には
舞妓さんが得意先に配る
花団扇(はなうちわ)が
たくさん飾られていました!
老松店内の花団扇(はなうちわ)
ちなみに近くには、北野天満宮
(きたのてんまんぐう)があり
老松は北野天満宮の
御用達菓子でもあります
老松という名前も
北野天満宮の境内末社で
菅原道真(すがわらのみちざね)の師である
島田忠臣(しまだのただおみ)をお祀りする
老松社にちなんで名付けられたんですね
老松の看板
老松は、その名の通り
長い年月が経った松の事で
繁栄を願う象徴でもあります
店内
そんな老松の和菓子と言えば
『夏柑糖(なつかんとう)』が有名ですけれど
今回は老松の代表銘菓である
『御所車』をご紹介したいと思います
※夏柑糖は、4月~9月頃の期間限定のお菓子です。
老松の包装紙
御所車は、うるち米と餅米の粉に
砂糖や水飴を混ぜたものをセイロで蒸し
ホイロで乾燥させて作る
白雪糕(はくせつこう)で
丹波大納言のつぶ餡を包んだ
生菓子なんですね~
6個入りの御所車
また、牛車(ぎっしゃ)の車輪を図案化した
御所車を模した押紋菓子となっています。
さて、実際に御所車を食べてみると・・・
見た目はすっごく甘そうに
見えるかもしれませんけれど
ほんのりと上品な甘さで
とっても美味しいんですよ
お茶にとっても合うお味でした
という事で今回は上七軒にある老松の
代表銘菓である御所車をご紹介しました
老松の場所はコチラ↓