今回ご紹介するのは
京都市上京区上七軒(かみしちけん)にある
老松(おいまつ)の
![御所車(ごしょぐるま)](2015/11/14/01/2015-11-14-9.jpg)
御所車(ごしょぐるま)です!
老松は、1908年(明治41年)に
創業された和菓子の老舗店で
創業以来、宮中や武家、お茶席の
儀式や典礼の際に献上されるお菓子
『有職菓子(ゆうそくがし)』を
作ってきた事で知られています
![老松(おいまつ)](2015/11/14/01/2015-11-14-1.jpg)
老松(おいまつ)
老松のある場所は、京都五花街の中で
最も古い歴史を持つといわれる最古の花街で
お茶屋発祥の地とされる
『上七軒』にあるんですよ~
室町時代、北野天満宮
(きたのてんまんぐう)が火事になった際
室町幕府第10代将軍である
足利義植(あしかがよしたね)が
細川勝元(ほそかわかつもと)に命じて
社を再建させたんですけれど
その時に余った材料を使って
7軒の茶店が建てられたそうです
やがてその茶店を地元の人が
『七軒茶屋』と呼び
後に上七軒の地名となっていくんですね
![老松の暖簾](2015/11/14/01/2015-11-14-3.jpg)
老松の暖簾
そんな場所にある事から
老松のお店に入った左手には
舞妓さんが得意先に配る
花団扇(はなうちわ)が
たくさん飾られていました!
![老松店内の花団扇(はなうちわ)](2015/11/14/01/2015-11-14-5.jpg)
老松店内の花団扇(はなうちわ)
ちなみに近くには、北野天満宮
(きたのてんまんぐう)があり
老松は北野天満宮の
御用達菓子でもあります
老松という名前も
北野天満宮の境内末社で
菅原道真(すがわらのみちざね)の師である
島田忠臣(しまだのただおみ)をお祀りする
老松社にちなんで名付けられたんですね
![老松の看板](2015/11/14/01/2015-11-14-2.jpg)
老松の看板
老松は、その名の通り
長い年月が経った松の事で
繁栄を願う象徴でもあります
![店内](2015/11/14/01/2015-11-14-6.jpg)
店内
そんな老松の和菓子と言えば
『夏柑糖(なつかんとう)』が有名ですけれど
今回は老松の代表銘菓である
『御所車』をご紹介したいと思います
※夏柑糖は、4月~9月頃の期間限定のお菓子です。
![老松の包装紙](2015/11/14/01/2015-11-14-7.jpg)
老松の包装紙
御所車は、うるち米と餅米の粉に
砂糖や水飴を混ぜたものをセイロで蒸し
ホイロで乾燥させて作る
白雪糕(はくせつこう)で
丹波大納言のつぶ餡を包んだ
生菓子なんですね~
![6個入りの御所車](2015/11/14/01/2015-11-14-8.jpg)
6個入りの御所車
また、牛車(ぎっしゃ)の車輪を図案化した
御所車を模した押紋菓子となっています。
さて、実際に御所車を食べてみると・・・
![御所車](2015/11/14/01/2015-11-14-9.jpg)
見た目はすっごく甘そうに
見えるかもしれませんけれど
ほんのりと上品な甘さで
とっても美味しいんですよ
お茶にとっても合うお味でした
という事で今回は上七軒にある老松の
代表銘菓である御所車をご紹介しました
老松の場所はコチラ↓