今回ご紹介するのは
京都市左京区にある
妙雲院(みょううんいん)境内にある
菊神稲荷神社(きくじんいなりじんじゃ)で行われた
火焚祭(ひたきさい)です!
菊神稲荷神社の火焚祭は
毎年11月7日に行われているもので
菊神稲荷神社の御神体である
木像が御開帳される他
お火焚をする前に
100日の荒行を終えた僧侶が
頭から冷水をかぶって諸願成就を行う
水行(すいぎょう)が行われる事でも
知られているんですよ
水行
ちなみに菊神稲荷神社は
江戸時代、1788年(天明8年)に起こった
天明の大火(てんめいのたいか)の際に
妙雲院第11代住職であった
日敬(にちきょう)が連日
復興の為に奔走していた最中
神様からあるお告げを受けて
お祀りしたんだそうです
そのあるお告げとは・・・
『私は、このほとりに住んでいる
菊神稲荷だが、ここから南に
100メートル程下った所に
雨露にさらされているので
お寺の片隅に私をお祀りして
お寺の守護神としなさい。』
というものだったんですね
日敬は、言われた通りに南に行くと
地面に埋もれた木像があったので持ち帰り
お寺の片隅に祠を建てて
丁重にお祀りしたそうです
これが菊神稲荷神社の始まりです♪
その後、菊神稲荷神社は
いつしか火除けに御利益があるといわれ
火除けの神として信仰されているんですよ!
それでは、早速レポートしていきましょう
※写真は過去のものを使っています。
冷水の入った水桶
午後14時頃、妙雲院境内に着くと
菊神稲荷神社の前には
冷水の入った水桶が用意されていました
本堂では13時頃から
日蓮聖人御会式
(にちれんしょうにんおえしき)の
法要が行われていて、法要の後に
水行が行われるんですね~
しばらくすると、堂内から
下帯姿のお坊さんが3人出てこられ
経文を唱えながら勢いよく
冷水を頭からかぶります
下帯姿のお坊さんによる水行
11月ですから冷水は絶対に冷たいですし
寒いに違いないんですけれど
心頭滅却すれば火もまた涼し!
という事なのでしょうか
冷水をかぶったお坊さんからは
寒がっている様子は微塵も感じませんでした!
妙法蓮華経序品第一(みょうほうれんげきょうじょほんだいいち)と書かれた板
その後、『妙法蓮華経序品第一
(みょうほうれんげきょうじょほんだいいち)』と書かれた板を3枚敷いて
その上に火床を作っていきます。
火床
ちなみに妙法蓮華経序品第一とは
法華経の28ある品(章)の最初の品で
法華経の幕開けについて
説かれているのだそうです
法要
火床が出来上がると
まずは菊神稲荷神社の前で祈祷を行い
玉串奉奠(たまぐしほうてん)等を行います
火床に火が点けられる様子
その後、火床に火が点けられ
火除けや無病息災、厄除け等の
願い事の書かれた護摩木(ごまぎ)が
お焚き上げされるんですね!
護摩木(ごまぎ)のお焚き上げ
ちなみに菊神稲荷神社の水行は
2月の初午(はつうま)の日にも
行われていますので
ご興味のある方は来年
訪れてみてはいかがでしょうか♪
お火焚
という事で今回は
菊神稲荷神社の火焚祭をご紹介しました
火焚祭が行われた
菊神稲荷神社の場所はコチラ↓