今回ご紹介するのは
京都市左京区にある
妙雲院(みょううんいん)境内にある
菊神稲荷神社(きくじんいなりじんじゃ)で行われた
![火焚祭(ひたきさい)](2015/11/09/01/2015-11-09-8.jpg)
火焚祭(ひたきさい)です!
菊神稲荷神社の火焚祭は
毎年11月7日に行われているもので
菊神稲荷神社の御神体である
木像が御開帳される他
お火焚をする前に
100日の荒行を終えた僧侶が
頭から冷水をかぶって諸願成就を行う
水行(すいぎょう)が行われる事でも
知られているんですよ
![水行](2015/11/09/01/2015-11-09-2.jpg)
水行
ちなみに菊神稲荷神社は
江戸時代、1788年(天明8年)に起こった
天明の大火(てんめいのたいか)の際に
妙雲院第11代住職であった
日敬(にちきょう)が連日
復興の為に奔走していた最中
神様からあるお告げを受けて
お祀りしたんだそうです
そのあるお告げとは・・・
『私は、このほとりに住んでいる
菊神稲荷だが、ここから南に
100メートル程下った所に
雨露にさらされているので
お寺の片隅に私をお祀りして
お寺の守護神としなさい。』
というものだったんですね
日敬は、言われた通りに南に行くと
地面に埋もれた木像があったので持ち帰り
お寺の片隅に祠を建てて
丁重にお祀りしたそうです
これが菊神稲荷神社の始まりです♪
その後、菊神稲荷神社は
いつしか火除けに御利益があるといわれ
火除けの神として信仰されているんですよ!
それでは、早速レポートしていきましょう
※写真は過去のものを使っています。
![冷水の入った水桶](2015/11/09/01/2015-11-09-1.jpg)
冷水の入った水桶
午後14時頃、妙雲院境内に着くと
菊神稲荷神社の前には
冷水の入った水桶が用意されていました
本堂では13時頃から
日蓮聖人御会式
(にちれんしょうにんおえしき)の
法要が行われていて、法要の後に
水行が行われるんですね~
しばらくすると、堂内から
下帯姿のお坊さんが3人出てこられ
経文を唱えながら勢いよく
冷水を頭からかぶります
![下帯姿のお坊さんによる水行](2015/11/09/01/2015-11-09-2.jpg)
下帯姿のお坊さんによる水行
11月ですから冷水は絶対に冷たいですし
寒いに違いないんですけれど
心頭滅却すれば火もまた涼し!
という事なのでしょうか
冷水をかぶったお坊さんからは
寒がっている様子は微塵も感じませんでした!
![妙法蓮華経序品第一(みょうほうれんげきょうじょほんだいいち)と書かれた板](2015/11/09/01/2015-11-09-3.jpg)
妙法蓮華経序品第一(みょうほうれんげきょうじょほんだいいち)と書かれた板
その後、『妙法蓮華経序品第一
(みょうほうれんげきょうじょほんだいいち)』と書かれた板を3枚敷いて
その上に火床を作っていきます。
![火床](2015/11/09/01/2015-11-09-4.jpg)
火床
ちなみに妙法蓮華経序品第一とは
法華経の28ある品(章)の最初の品で
法華経の幕開けについて
説かれているのだそうです
![法要](2015/11/09/01/2015-11-09-5.jpg)
法要
火床が出来上がると
まずは菊神稲荷神社の前で祈祷を行い
玉串奉奠(たまぐしほうてん)等を行います
![火床に火が点けられる様子](2015/11/09/01/2015-11-09-6.jpg)
火床に火が点けられる様子
その後、火床に火が点けられ
火除けや無病息災、厄除け等の
願い事の書かれた護摩木(ごまぎ)が
お焚き上げされるんですね!
![護摩木(ごまぎ)のお焚き上げ](2015/11/09/01/2015-11-09-8.jpg)
護摩木(ごまぎ)のお焚き上げ
ちなみに菊神稲荷神社の水行は
2月の初午(はつうま)の日にも
行われていますので
ご興味のある方は来年
訪れてみてはいかがでしょうか♪
![お火焚](2015/11/09/01/2015-11-09-9.jpg)
お火焚
という事で今回は
菊神稲荷神社の火焚祭をご紹介しました
火焚祭が行われた
菊神稲荷神社の場所はコチラ↓