今回ご紹介するのは
京都市西京区にある
法輪寺(ほうりんじ)で行われている
![重陽の節会(ちょうようのせちえ)](2015/09/12/01/2015-09-12-2.jpg)
重陽の節会(ちょうようのせちえ)です!
毎年9月9日の重陽の節句(ちょうようのせっく)の日に
ご本尊や菊慈童像(きくじどうぞう)に
菊の花をお供えし、延命長寿や
無病息災等を祈願するというものなんですね
![菊慈童像(きくじどうぞう)](2015/09/12/01/2015-09-12-1.jpg)
菊慈童像(きくじどうぞう)
また、法要の後には
菊にちなんだ舞も
奉納されるんですよ
そもそも重陽の節句とは
一体何なのかと言いますと・・・
9月9日の節句の事で
菊の花の咲く季節である事から
菊の節句(きくのせっく)とも呼ばれる
5節句のうちの1つです
中国の陰陽思想では
奇数が縁起の良い『陽』とされ
9月9日は、その奇数の最大値である9が
2つも重なる事から『重陽』と呼ばれ
とても縁起の良い日とされてきました
中国では、その縁起の良い重陽の日に
不老長寿の植物と信じられていた
菊の花を飾ったり
菊の花びらを浮かべた菊酒を飲んで
不老長寿や無病息災を願って
お祝いをしていたんですね♪
その中国の風習が
平安時代の初め頃に日本に伝わって
やがて宮中行事となって
『観菊の宴(かんぎくのうたげ)』が
催されました![](../emoji/wink02.gif)
観菊の宴では
菊の花を浮かべた菊酒を飲んだり
『菊の着せ綿(きくのきせわた)』という
菊に真綿を被せ、その香りの
移り露を含んだ真綿で体を拭って
長寿を願ったりしたそうです
![菊の着せ綿(きくのきせわた)](2015/09/12/01/2015-09-12-4.jpg)
菊の着せ綿(きくのきせわた)
その後、重陽の節句の風習は民間にも伝わって
秋の収穫祭と一緒にお祝いするように
なったんだそうですよ
それでは早速レポートしていきましょう
※写真は過去のものを使用しています。
![法輪寺](2015/05/25/01/2015-05-25-1.jpg)
午後13時頃、法輪寺の境内に着くと
すでに本堂内には多くの参詣者の方が
いらっしゃいました
しばらくするとお坊さんが
やってこられて法要が始まります
![菊花法要の様子](2015/09/12/01/2015-09-12-2.jpg)
菊花法要の様子
法要の途中では
参詣者も菊の花をお供えし
供養するんですね
![お供えされた菊花](2015/09/12/01/2015-09-12-3.jpg)
お供えされた菊花
そして法要が終わると
菊にちなんだ舞が奉納されます
![舞の奉納](2015/09/12/01/2015-09-12-5.jpg)
舞の奉納
舞の奉納の後は参拝者全員に
菊酒が振る舞われ
約1時間程で重陽の節会が終わります
![菊酒](2015/09/12/01/2015-09-12-6.jpg)
菊酒
ちなみに境内では
重陽の節会の時だけ限定で
『菜萸袋(ぐみぶくろ)』が
授与されています
![菜萸袋(ぐみぶくろ)](2014/11/29/01/2014-11-29-1.jpg)
菜萸袋(ぐみぶくろ)
菜萸の葉を体につけて
高い所に上り菊酒を飲めば
災いを逃れるという
中国の故事によるものなんだそうで
日本でも平安時代に
宮中で菜萸袋を帳に吊るして
災厄を逃れる祈願をしたと
伝わっているんですよ
という事で今回は
ご紹介しました~
法輪寺の場所はコチラ↓