今回ご紹介するのは
京都府舞鶴市の南田辺にある
鸕鷀神社(うのもりじんじゃ)です!
鸕鷀神社は、地元の方には
『うの森神社』や『うの森さん』と
呼ばれているそうですけれど
本来は鸕鷀神社と書くようで
『鸕』も『鷀』も鵜(う)の鳥の事を指し
鸕鷀と言えば、大きな鵜の鳥の事だと思います
そんな鸕鷀神社は
もともとこの辺りにあった
円満寺村(えんまんじむら)の
氏神だったそうですけれど
天正年間(1573~1592年)に
細川氏が田辺城を築城した際
円満寺村の村民が4軒だけ残して
喜多村(きたむら)に移住させられてから
城内の二の丸にお祀りされる
城内守護神となったそうなんですね
けれど神社のお祭の日には
円満寺村の村民達は城内に入る事を
許されていたそうですよ
神社内には今でも
田辺城の石垣が残されています♪
それでは中に入っていきましょう
鳥居
こちらの鳥居をくぐると
右手に手水舎(ちょうずや)があって
手水舎(ちょうずや)
目の前には拝殿が見えています
拝殿
拝殿の奥に本殿があり
本殿には鸕鷀草葺不合尊
(うがやふきあえずのみこと)が
お祀りされているそうです
本殿
神社の説明書きによれば
鸕鷀草葺不合尊をご祭神としたのは
明治になってからではないかと書かれていました
ちなみに鸕鷀草葺不合尊は
初代天皇の神武天皇(じんむてんのう)の
お父さんなんですね~
名前の由来は・・・
母神である豊玉姫神(とよたまひめ)が
急に産気付いたので、鵜(う)の羽根を使って
急いで産屋を作っていたそうなんです
けれど、その産屋の屋根が
葺き終わる前に産まれてきちゃったんですね
それで、鸕鷀草葺不合・・・
となったみたいですよ!
そして拝殿左手には
『蝮除け(まむしよけ) 厄除け 御砂授与』
と、書かれたこま札がありました
蝮除け厄除け御砂授与と書かれています。
実はここ鸕鷀神社の砂は
マムシ除けの霊験がある事で
知られているんですね
舞鶴に伝わる古い民話によると・・・
この辺りに藁葺き商として暮していた男がいたそうで
ある時、道を歩いていたら
足元に蛇が巻きついていたそうなんですね
蛇が離れようとしないので
そのまま鸕鷀神社まで歩いたそうです。
その時、普通の蛇だと思っていたら
巻きついていたのは実は
毒蛇のマムシだったんですね
これには驚いたと思いますけれど
何を思ったのかその男性
神社の白い砂をマムシにかけたそうです
すると不思議な事にマムシが離れ
神社から出て行ったというんですね~
この事から鸕鷀神社の砂には
マムシ除けの霊験があると広まり
神社の白砂を持っていると
マムシに咬まれる事がないと
信じられているそうです
そのマムシ除けの砂というのが
こちらです!
マムシ除けの砂
今でも農作業を行う人が
砂を取りにくる事があるそうですよ
そんなマムシ除けの霊験のある
鸕鷀神社の場所はコチラ↓