今回ご紹介するのは
京都市右京区の太秦(うずまさ)にある
蚕ノ社(かいこのやしろ)で行われた
御手洗祭(みたらしまつり)です!
御手洗祭は
夏の土用の丑の日に境内にある
元糺の池(もとただすのいけ)で手足を浸けると
しもやけや脚気(かっけ)にならないといわれ
無病息災を祈るものなんですね~
蚕の社
ちなみに蚕ノ社は
秦氏(はたし)が創建したと伝わり
正式には木島坐天照御魂神社
(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)
といいます
※秦氏は渡来系民族で、弓月君(ゆづきのきみ)という人が朝鮮半島の百済から18670人を率いてやって来た民族だと言われています。
通称、木嶋神社(このしまじんじゃ)や
本殿の右手にある織物の始祖をお祀りする
蚕養神社(こかいじんじゃ)がある事から
蚕の社と呼ばれているんですね~♪
そんな蚕の社で行われる御手洗祭では
朝早くから元糺の池に
手足を浸けに来る方がいるんですけれど
夕方になるとその数は何倍にもなります
池の前の鳥居
その理由は何と言っても
夕方には夜店が建ち並ぶからなんですね~
地元の方にお話を聞いてみると
この辺りに住んでいる児童にとって
最も身近な夏祭りのようで
昔は今よりもさらに人が集まったそうですよ
こちらが手足を浸ける元糺の池です
元糺の池
元糺という名前を聞くと
京都に詳しい方ならピーンと
くる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そうです!下鴨神社にある
糺の森(ただすのもり)ですよね♪
下鴨神社にお祀りされている
賀茂の明神は、嵯峨天皇
(さがてんのう:第52代天皇)の時代に
この地から糺の森に遷った(うつった)そうで
こういった経緯から糺の森に対して
発祥の地という事で元糺と呼んでいるんですね
ちなみに元糺の池の『糺す』とは
正しくするといった意味で
元糺の池は罪や穢れを祓う為に
禊(みそぎ)を行い
心身を清める池だったようです。
その元糺の池も以前はコンコンと
湧き水が湧き出していたそうなんですけれど
近年の都市開発によって枯渇してしまいました
それでも御手洗祭の日だけは
ポンプで地下水を汲み上げて
元糺の池を満たしているんですね。
さて、実際に手足を浸ける際には
まずはきちんと本殿で参拝をしてから
元糺の池に手足を浸けに向かいます♪
元糺の池の奥には
京都3大珍鳥居の1つに数えられる
『三柱鳥居(みはしらとりい:三本鳥居)』
があるんですよ~
三柱鳥居
こちらの鳥居にも皆さん
手を合わされていました
そして実際に手足を浸けてみると・・・
思った以上に冷たい!!!
親御さんに連れられて来ていた子供達も
この冷たさに大はしゃぎの様子でした
という事で今回は
蚕の社で行われた御手洗祭をご紹介しました
御手洗祭の行われた蚕ノ社の場所はコチラ↓