今回ご紹介するのは
御所三名水(ごしょさんめいすい)です!
京都には名水と呼ばれる井戸が
数多くあるんですけれど
その中でも今回は、京都御苑の中にある名水
京都三名水の井戸をご紹介したいと思います
京都御苑にはかつて
200もの宮家や公家の邸宅があった場所なんですけれど
事実上の東京遷都が行われた後
邸宅は無くなり、公園として整備されて
京都市民の憩いの場所となっているんですね
今回ご紹介する御所三名水は
どれも宮家や公家の邸宅にあった井戸なんですけれど
邸宅が無くなった後も井戸はそのまま残され
飲むことは出来ませんけれど見る事が出来るんです
京都御苑にお出かけの際には
立ち寄って見て下さいね~
では早速ご紹介していきましょう
※順序は50音順で紹介しています。
■縣井(あがたい)
場所:京都府京都市上京区京都御苑 宮内庁京都事務所裏
縣井は、一条邸の屋敷跡にある井戸で
近くに縣宮(あがたのみや)と呼ばれる
小さな祠があった事から
縣井と名前が付けられたそうです
地方官任命の儀式である
県召(あがためし)の除目(じもく)の際には
任官を望む人が縣井の水で身を清め
縣宮で祈願し、宮中にのぼったと伝わっています。
そんな縣井は
明治天皇(めいじてんのう・第122代)の皇后であられた
昭憲皇太后(しょうけんこうたいごう)の
産湯にも使われたそうですよ
■祐井(さちのい)
場所:京都府京都市上京区京都御苑 中山邸跡内
祐井は、幕末の公家である
中山忠能(なかやまただやす)の邸宅跡にある井戸で
明治天皇(めいじてんのう)の幼名である
祐宮(さちのみや)から名前が取られているんですね
中山忠能の娘の慶子(よしこ)は
孝明天皇(こうめいてんのう)の
典侍(ないしのすけ、またはてんじ・女官)となり
この中山邸で祐宮を産んだそうです
明治天皇はその後
この中山邸で4年間過ごされていたようですので
明治天皇ゆかりの井戸という事にもなりますね♪
■染殿井(そめどのい)
場所:京都府京都市上京区京都御苑 京都迎賓館裏
染殿井は、かつてこの辺りに
藤原良房(ふじわらのよしふさ)の邸宅である
染殿第(そめどのだい・染の御所とも)があった場所とされ
その事にちなんで染殿井と呼ばれていたそうです
藤原良房は人臣(皇族以外)で初めて
『太政大臣(だじょうだいじん)』や
『摂政(せっしょう)』になった人物として知られています
※藤原良房について詳しくは、櫟谷七野神社の記事をご覧ください。
染殿井は現在は枯れてしまっているんですけれど
京都三名水に数えられる梨木神社(なしのきじんじゃ)の
染井(そめい)と同じ水源と考えられていますので
とっても美味しかったんだと思いますよ
※御所三名水と京都三名水とは違うので間違えないように注意して下さいね。京都三名水については、京都3名水の記事をご覧ください
という事で今回は御所三名水をご紹介しました
御所三名水の詳しい場所はコチラ↓