今回ご紹介するのは
京都市北区にある今宮神社(いまみやじんじゃ)の
御旅所で5月10日に行われた
今宮祭(いまみやまつり)の湯立祭(ゆたてさい)です!
今宮祭は、994年(正暦5年)に
京都で疫病が大流行した際に行われた
紫野御霊会(むらさきのごりょうえ)が
起源といわれている祭なんですね~
そもそも御霊会とは
平安時代、疫病が流行する原因だと考えられていた
怨霊を鎮める為に各地で行われていた祭です
※一番有名なのが後の祇園祭にあたる祇園御霊会ですよね。
紫野御霊会は、疫病が流行るたびに
行われていたそうなんですけれど
いつしか今宮神社のお祭として
定着したといわれているんですよ
つまり!それが現在の今宮祭という事です
そんな今宮祭は
京都で一番の大きさ、重量ともいわれるお神輿が
御旅所まで巡行する神幸祭(しんこうさい)に始まり
今宮神社に戻る還幸祭(かんこうさい)までの
8日間にわたって行われています
そしてそして
今回ご紹介する湯立祭はというと
神幸祭と還幸祭の間に
今宮神社御旅所で行われているんですね
煮えたぎった釜の中に
塩や米、お酒等を入れて混ぜ
そのお湯を笹を使って辺りに振り撒いて
お祓いをするというものなんです
それでは早速レポートしていきましょう
※写真は2013年のものです。
14時頃、今宮神社御旅所に行くと
氏子の方や近所の子供達が集まっていました♪
しばらくすると、神事が始まります
まずは、神様をお迎えするにあたって
罪や穢れを祓う修祓(しゅばつ)が行われます!
罪や穢れを祓う修祓
続いて神様へのお供え物である神饌をお供えし
神職による祝詞が奏上されます
祝詞奏上(のりとそうじょう)の後は
カメラマンに人気の巫女による神楽が奉納されます
奉納される神楽は2種類で
『鈴と扇の舞』と『剣の舞』です!
鈴と扇の舞
剣の舞
そして神楽が奉納された後
湯立神事が始まります!
まずはお米を入れ
続いてお酒を入れます。
天上界の水を汲み取り
釜の中に入れる仕草をします!
そして笹を使ってお湯をかき混ぜます。
冒頭でもご紹介したとおり
笹を使って辺りにお湯を振り撒くんですけれど
この笹についた水滴が意外と熱いんですね
煮えたぎった釜から
湯気がもくもくと立ち上ってるのを見るだけでも
とても熱そうなんですけれど
笹を熱湯に浸したかと思うと
素早く引っこ抜いて辺り一面に振りかざすので
水滴と言えど油断はできないんです
ですから普通は
絶対にお湯を浴びたくないかかりたくない
と思いますよね??
でも違うんです!
湯立神事を見に来られている方は
ちょっぴりお湯を浴びたいんです
ちょっぴりでも熱いのに
どうして
と疑問に思う人の為にご説明しますと・・・
実は、お湯の熱さを我慢して
水滴を浴びる事が出来れば
無病息災で過ごせると
いわれているからなんですね!!
熱いのは嫌だけれど
ご利益にはあやかりたい
といった理由から、皆さんこのお湯がかかる
ギリギリの所にいたりします
おもいっきり浴びてしまうと
熱い上に服がびしょ濡れになってしまうので
湯立神事に初めて行かれる方は
他の参拝者の方とだいたいラインを揃えるようにすれば
ギリギリ大丈夫なラインで待機出来ると思いますよ
その後、何度がお湯を飛ばし
鈴の音でお祓いする鈴祓いが行われ
湯立祭は滞りなくお納めされました!
カメラやビデオで収めようと思っている人は
水滴はもちろん、塩やお酒を含んでいるので
防水には十分気を付けてくださいね~
そんな今宮祭の湯立祭が行われた
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