今回ご紹介するのは
京都府向日市(むこうし)にある
向日神社(むこうじんじゃ)で行われた
例祭の還幸祭(かんこうさい)です!
例祭というのは、その神社の中で
最も重要な神事の事なんですよね
神事をご紹介する前に
向日神社について簡単にご紹介しますと
奈良時代の718年(養老2年)に創建されたと伝えられていて
この辺りで最も古い神社であり
向日市の地名の由来にもなっているお社なんですよ
そんな向日神社の例祭は
古い文献によれば、江戸時代の中頃には
行われていたそうです
例祭は、以前ご紹介しました
『おいで』と呼ばれる
神幸祭(しんこうさい)と
『おまつり』と呼ばれる還幸祭の
大きく2つのお祭で構成されているんですね。
神幸祭
神幸祭(おいで)は
還幸祭(おまつり)の3日前の木曜日に行われ
御神体を乗せた鳳輦(ほうれん)が向日神社から
上植野にある上植野御旅所まで巡行します
※神幸祭について詳しくは、例祭 2015 神幸祭(向日神社)の記事をご覧ください。
そして鳳輦は三日三晩、御旅所で過ごすと
4日目に還幸祭(おまつり)が行われるんですね
還幸祭(おまつり)は
現在5月の第2日曜日に行われていて
三日三晩過ごした御旅所を出発して
各氏子町を回った後、再び向日神社へと
戻るというものなんですよ
それでは早速、レポートしていきましょう
※写真は2013年のものになります。
午前9時30分頃に上植野にある上植野御旅所に行くと
鳥居の前には、トラックに乗った鳳輦や
鉾(ほこ)、榊(さかき)、太鼓等の行列が準備していました!
その後、しばらくすると
トラックは次々に出発していきます
ちなみに行列は
向日市と長岡京市(ながおかきょうし)
そして京都市西京区(にしきょうく)という
広大な地域にまたがる
10の氏子地区を回るんですよ
※馬場(ばば)、今里(いまざと)、井ノ内(いのうち)、石見(いわみ)、上里(かみざと)、寺戸(てらど)、物集女(もずめ)、森本(もりもと)、鶏冠井(かいで)の順番で10地区を回ります。
また鳳輦は
明治の初め頃まで人が担いでいたそうですけれど
その後、牛に引かせるようになり
現在は、トラックに乗せるようになったといわれています。
各氏子地区では神事が行われているので
少しだけご紹介しますね
こちらは長岡京市の
今里赤根にある赤根天神社
(あかねてんじんしゃ)で
行われた神事です。
赤根天神社での神事の様子
そしてこちらは寺戸地区の
列慶(れっけい:かつては列見)と
呼ばれる場所での神事なんですよ~
列慶での神事の様子
ここではなんと!
寺戸の稚児がお祭に参加しているんですね。
稚児
そして、午後18時頃になると
向日神社へと戻り、本殿で神事が行われ
本殿神事
還幸祭が無事にお納めされました
その後、関係者の方に
御幣串が配られていましたよ
御幣串
巡行の範囲は広いので
来年行かれる方は地図を片手に
先回りされる事をオススメします
還幸祭の様子も動画にまとめてみましたよ♪
そんな還幸祭が行われた
向日神社の場所はコチラ↓