今回ご紹介するのは
京都市山科区にある
岩屋神社(いわやじんじゃ)で毎年4月29日に行われている
例祭(春祭)です
岩屋神社は
343年(仁徳天皇31年)に創建されたといわれ
本殿後ろの山中にある
陽巌(ようがん)と陰巌(いんがん)という
大きな磐座(いわくら)をお祀りした事に
はじまるそうですよ
つまり磐座信仰という事ですよね♪
そして寛平年間(かんぴょうねんかん:889~898年)に
陽巌に天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)が
陰巌に栲幡千姫命(たぐはたちちひめのみこと)が
お祀りされたといわれています
ちなみにこの2柱は夫婦なんですよ~
いつまでも寄り添っていられるなんて
微笑ましいですよね
また磐座の小さな祠には
夫婦の皇子である饒速日命(にぎはやひのみこと)が
お祀りされているそうなんです!
という事は
家族水いらずという事でしょうか
さて、そんな岩屋神社で行われる
例祭(春祭)は
岩屋神社に神様が御鎮座された日にあたる
4月29日に毎年行われています。
本殿神事の他
献茶や献花、太鼓の演奏といった
神賑行事(しんしんぎょうじ)が行われるんですね~!
もちろん、お子様にも大人気の
露店や福引も出ています
ちなみに神社における例祭とは
その神社で最も大事な神事の事なんですよ。
それでは早速レポートしていきましょう♪
※写真は全て2013年のものです。
13時30分頃に境内につくと
多くの方で賑わっていました
しばらくすると
本殿神事が始まります!
まずは、神様をお迎えするにあたって
修祓(しゅばつ)を行い
心身の罪穢(つみけがれ)をお祓(はら)いします。
神様は、罪穢を嫌うので
どこの神事でも
必ず修祓から行われるんですよ♪
そして宮司による祝詞奏上(のりとそうじょう)に続いて
本殿前にお餅がついた花
『花だんご』がお供えされると献茶の儀が行われます。
お花に見立てた
お団子がとっても可愛らしですよね
献茶
その後、献花の儀に続いて
献花
舞殿で岩屋太鼓奉奏の披露があり
再び本殿で玉串奉奠(たまぐしほうてん)等が行われ
本殿神事は無事に執り納められました
太鼓の演奏はかなり近くで見る事が出来るので
興味のある方にはオススメです♪
そして15時頃になると
境内東にある斎場で湯立神事が行われます。
湯立神事(ゆたてしんじ)とは
煮えたぎった釜のお湯の中に
塩や米、お酒等を入れて混ぜ
そのお湯を笹を使って辺りに振り撒き
お祓いをするというものなんですね~♪
神職の方もある程度の距離を保ってから
笹を大きく振り被るんですけれど
葉についた水滴といえど結構、熱いんですよ
でも、その熱さを我慢して浴びる事が出来れば
無病息災で過ごせるといわれています!
そして湯立神事で使われた火種から
護摩壇に火が着けられると
火焚神事が始まります。
神職の方による
大祓詞(おおはらえことば)が読み上げられ
祈祷木を焚き上げるんですね
※大祓詞は奈良時代から続く祝詞(のりと)の1つで、別名『中臣の祓(なかとみのはらえ)』と言います。
最後には
『岩屋音頭』が奉納されましたよ。
近所の子供達が楽しそうに踊っていました♪
岩屋音頭は、一般の方も踊れるようなので
祭の音頭を聞くと体が疼いちゃうという方は
ぜひとも参加してみてはいかがでしょうか
例祭(春祭)の様子は動画でご覧ください。
そんな例祭(春祭)が行われた
岩屋神社の場所はコチラ↓