今回ご紹介するのは
京都市西京区にある
松尾大社(まつのをたいしゃ)で行われた
中酉祭(ちゅうゆうさい)です!
松尾大社は
701年(大宝元年)に勅命によって
秦忌寸都理(はたのいみきのとり)が
創建した神社で中世以降
『お酒の神様』と
言われるようになった神社なんですよ~
神代の時代、祭神である松尾大神は
八百万の神様が松尾山に集まった際に
嵐山のお米を蒸して
松尾山から湧き出る水を使ってお酒を作り
神様達に振る舞ったという
伝承があるんですね
別名、醸造感謝際(じょうぞうかんしゃさい)ともいわれ
醸造が無事完了した事を
神様に感謝するお祭なんですね
古くからお酒造りは
『卯(う)の日』に始まり
『酉(とり)の日』に終わるという
慣わしがある事から
11月の上卯(じょうう)の日に
醸造の安全祈願をする
上卯祭(じょううさい)が行われ
4月の中酉の日には
醸造の完了を感謝する
中酉祭が行われていると
いうワケなんです
それでは早速レポートしていきましょう。
午前11時頃境内に着くと
本殿前には多くの方が
神事が始まるのを待っていましたよ~
しばらくすると
本殿の北側にある参集殿前に
神職の方が集まり手水やお祓いをします。
その後、本殿へと移動をし
本殿神事が始まります。
本殿に奉納されているお酒の数々
本殿神事では
宮司による祝詞奏上が行われた後
巫女による神楽が奉納されます
奉納される神楽は
倭琴の舞(やまとごとのまい)といって
これは大和歌に合わせて舞われるものなんですよ。
巫女は山吹(やまぶき)の花を手に持ち
舞っていたんですけれど
かなり雅な感じに見えますよね~
神楽の様子は動画でご覧ください。
ちなみに松尾大社は山吹の名所としても知られ
この時期、境内には山吹の花が咲き乱れています
山吹というと黄色の山吹を想像する人が
多いと思うんですけれど
実は松尾大社には
白い色をした山吹も咲いているんですよ!!
そして巫女の神楽が奉納されると
宮司一拝、玉串奉奠(たまぐしほうてん)と進み
神事は滞りなく執り納められました
ちなみに松尾大社の境内には
古くから名水といわれている
『亀の井(かめのい)』があり
お酒の醸造の際に混ぜると
お酒が腐らないといわれていたり
飲めば長寿を保つと信じられている事から
『延命長寿』、『蘇りの水』とも
いわれているんですよ~
境内にはお酒の資料館もあるので
ぜひ訪れてみてくださいね♪
そんな中酉祭が行われた
松尾大社の場所はコチラ↓