今回ご紹介するのは
京都市西京区にある
松尾大社(まつのをたいしゃ)で行われた
例祭(れいさい)です!
松尾大社は
701年(大宝元年)に勅命によって
秦忌寸都理(はたのいみきのとり)が
松尾山大谷杉の磐座(いわくら)の神様を勧請して
創建したのが始まりなんだそうで
中世以降、『お酒の神様』と
いわれるようになった神社でもあるんですよ
そんな松尾大社で行われる例祭は
清和天皇(せいわてんのう・第56代天皇)の時代、貞観年間(859~877年)から
行われているといわれ
初めは、4月上の申の日(さるのひ)に
行っていたみたいなんですけれど
明治時代以降に4月2日に
定められたんだそうです
※申の日とは日付を十二支に当てはめた日の事です。
例祭では、本殿神事の他に
金剛流社中による謡曲や
茂山社中による狂言が奉納されているんですよ~
※戦前からずっと続いているそうです。
ちなみに例祭というのは
神社の中でもっとも重要な
お祭の事なんですね
それでは早速、レポートしていきましょう!
午前10時頃に松尾大社に着くと
本殿前には、すでに多くの方がいらっしゃいました
しばらくすると、本殿の北側にある
参集殿から神職の方々が出てこられ
手水やお祓いを行います。
その後、本殿へと向かい
本殿内で神事が行われます♪
神事では祝詞奏上(のりとそうじょう)や
祈願文が読み上げられましたよ
祈願文を読み上げている様子。
続いて、金剛流社中による謡曲
『松の尾』が奉納され
その後、茂山社中による狂言
『福之神』が奉納されるんですね。
福之神の様子。
※福之神は松尾大社でよく披露される演目でちょっぴりお茶目な福之神が面白いんですよ♪詳しくは、上卯祭 2012(松尾大社)の記事をご覧ください。
その後、玉串奉奠(たまぐしほうてん)へと続き
神事は滞りなく執り納められました
そして神職と氏子の方たちは
参集殿2階に移動すると
直会(なおらい・神前に供えたお下がりを食べる事)を
行うんですね
そこでも再び
金剛流社中による謡曲や
茂山社中による狂言が行われます。
一般の方でも20名限定で
謡曲と狂言を見る事が出来ますので
ご興味のある方は来年
見学に行ってみて下さいね♪
広い宴会場になっていて
座席も用意されているので
ゆっくりと見たい人にはオススメです♪
ちなみに演目は
年によって違うそうなんですけれど
2015年に行われたのは
謡曲が…
『加茂(かも)』
『東北のキリ(とうぼくのきり)』
『国栖(くず)』
狂言は…
『舟船(ふねふな)』
『蝸牛(かぎゅう)』でした
謡曲と狂言を一緒に見られる機会は
なかなかないと思うので
来年、松尾の桜を見に来られる方は
例祭の日に合わせてみてはいかがでしょうか。
この時期、阪急嵐山線の桜は
とっても綺麗なんですよ~
そんな例祭が行われた松尾大社の場所はコチラ↓