今回ご紹介するのは
京都市東山区にある
臨済宗東福寺の塔頭第1位に置かれている
龍吟庵(りょうぎんあん)です!
龍吟庵は
1291年(正応4年)に
東福寺の3世住職である
無関普門(むかんふもん:大明国師(だいみょうこくし))が
創建したお寺と伝わっています
この無関普門という臨済宗のお坊さんは
亀山上皇(かめやまじょうこう・第90代天皇)の
離宮に出没した妖怪を退治した功績で
南禅寺の開山になった人物なんですよ!!
そんな無関普門が
晩年過ごした住居跡が龍吟庵で
終焉の地でもあるんですね
それでは早速、中に入っていきましょう~
まずは龍吟庵の場所なんですけれど
東福寺境内の東側になりますよ
お寺の入り口に行くには
こちらの偃月橋(えんげつきょう)を
渡っていくんですね~
橋を渡り終わると
目の前には方丈の門があります。
そしてこの門の左側から方丈へと
入っていくんですね~♪
ちなみに龍吟庵の方丈は
現存する最古の方丈建築で
国宝に指定されています!
方丈にかけられている龍吟庵の文字は
室町幕府第3代将軍である
足利義満(あしかがよしみつ)によって
書かれたもので
裏には『嘉慶元年』(1387年)と
書かれていました
龍吟庵の方丈は
この頃に建てられたものであると
考えられているんですね~♪
ちなみに龍吟庵の方丈は
書院造(しょいんづくり)に
寝殿造(しんでんづくり)の名残が見られ
方丈建築の発展途中の様子がわかる事から
非常に貴重な遺構だといわれています!
そして方丈を取り囲むように
昭和の作庭家である
重森三玲(しげもりみれい)による
枯山水庭園が配置されているんですね~
こちらは方丈の南庭で『無の庭』です!
古式により白砂を敷き詰めただけの
お庭となっています。
けれど竹垣を見てみると
何やらギザギザした模様がありますよね?
これは稲妻紋を表しているそうですよ
そしてそのまま方丈の西庭を見ると
黒砂と白砂が敷き詰められ
ところどころに石が見えますよね。
こちらの西庭は
『龍吟庭』や『清光苑』、『龍門の庭』といわれ
龍が雲間から頭と胴体をくねらせて
左に渦を巻き昇っていく様子を
表現しているんだそうです
じっくり見てみると石が
龍の角や顔に見えてきますよね
そしてこちらにも竹垣がありました
こちらは雷紋を表しているんだと思います。
最後にご紹介するこちらが
方丈の東庭で『不離の庭』です。
大変貴重な鞍馬の赤石を敷き詰め
真ん中の横に倒れている石が
無関普門(大明国師)を表しているそうで
真ん中の横に倒れているのが無関普門(大明国師)で、左右に犬を表している石。さらに左右には3匹づつの狼を表しているそうです。
幼い頃に熱病にかかり山に捨てられた際に
2匹の犬が左右6匹の狼から守ってくれた故事を
表現しているんだそうです
奥に見えている竹垣は
山を表しているんだそうですよ
そしてこちらは方丈の北側にある
霊光殿(れいこうでん)です!
中には鎌倉時代に作られたとされる
大明国師坐像を安置し
その下に五輪塔を安置しているみたいです。
こちらは庫裏です。
1603年(慶長8年)の建築で
1953年(昭和28年)に
重要文化財に指定されています♪
というワケで
今回は東福寺の塔頭
龍吟庵をご紹介しました
通常は非公開のお寺なんですけれど
毎年11月の秋の紅葉の季節に合わせて
公開されますので
ご興味のある方は是非訪れてみて下さいね
龍吟庵の場所はコチラ↓