今回ご紹介するのは
京都市上京区にある
北野天満宮(きたのてんまんぐう)の
![伴氏社(ともうじしゃ)](2015/02/16/01/2015-02-16-1.jpg)
末社・伴氏社(ともうじしゃ)です!
こちらの伴氏社は
京都で大変珍しいとされる
ある物がある事で
とっても有名なんですね~
そちらにつきましては
また後ほどお話するとしまして
まずは伴氏社について
簡単ではありますけれど
ご紹介したいと思います
![石碑](2015/02/16/01/2015-02-16-2.jpg)
伴氏社は
北野天満宮の表参道の途中にある
三の鳥居西側にある小さなお社で
ご祭神に菅原道真(すがわらのみちざね)の
母親をお祀りしているんですよ
菅原道真のお母さんが
大伴氏の出身である事から
この名前がついているんですね
ちなみに北野天満宮のご祭神は
![北野天満宮の三光門](2011/03/10/01/2011-03-10-1.jpg)
北野天満宮の三光門
学問の神様で知られる菅原道真ですけれど
恐らく、その関係でお母さんが
お祀りされているというワケなんだと思います♪
※菅原道真について詳しくは、菅大臣神社 その1をご覧ください。
道真のお母さんは
賢母として名高く
歌人であったと伝わっているんですけれど
その実像は
ほとんどわかっていなくて
どこで生まれたのか
名前は何といったのか
不明なんですね
ただ確実な事は
菅原是善(すがわらのこれよし)との間に
道真ができ
862年(貞観4年)には亡くなったという事です
そんな道真のお母さんを
お祀りする伴氏社は
子供の成長と学業成就の御神徳が
あるそうですよ
![社殿](2015/02/16/01/2015-02-16-3.jpg)
こちらは銅板葺きの社殿です。
かつてはこの場所に
忌明塔(いみあけとう)と呼ばれる
石造りの五輪塔が
置かれていたそうなんですけれど
明治の初めの
神仏分離令(しんぶつぶんりれい)によって
南隣にある
東向観音寺(ひがしむきかんのんじ)に
移されたといわれています。
※神仏分離令について詳しくは、お別れ地蔵の記事をご覧ください。
ちなみに忌明塔は
室町時代には
両親の49日が終わった忌明けの日である
50日目に参拝するという風習があったそうで
多くの方で詣でられていたみたいですよ。
その跡地に建てられたのが
今回ご紹介している伴氏社なんだそうです
さて、冒頭でも触れましたけれど
この社には大変珍しいものがあるんですね
それがこちらです
![台座](2015/02/16/01/2015-02-16-5.jpg)
一見すると普通の鳥居に見えるかも知れないんですけれど・・・
よーく見てみると、どこか違いませんか
伴氏社の鳥居は
京都3大珍鳥居(きょうとさんだいちんとりい)に数えられるほど
大変珍しい鳥居なので普段
鳥居を見慣れている人なら
あっ!?と気付くと思います
普段、お参りには訪れるけど
鳥居をじっくり見た事がないから
わからない・・・
という方の為にも
どの辺が珍しいのかご紹介しますと
![蓮をひっくり返したような模様の台座](2015/02/16/01/2015-02-16-6.jpg)
鳥居の柱を支える台座なんですね
蓮をひっくり返したようなものが
刻まれているのがわかりますか?
この鳥居は『蓮座鳥居(れんざとりい)』と呼ばれ
国の重要美術品に指定されているんですよ♪
鎌倉時代後期の作といわれ
花崗岩製で高さは約2.7メートルあるそうです。
また、他にも珍しいとされているのが
鳥居の額の部分が
島木(しまぎ・上から2番目の横材)を貫通して
笠木(かさぎ・1番上の横材)にまで
至っている点のようです
よく見る鳥居の額の部分は
島木の下までですよね
ちなみに鳥居は
今は石柱になんですけれど
南北朝時代の絵巻や洛中洛外図には
この鳥居が木造だった頃の描写が
残されているんですよ
そんな伴氏社は毎年1月14日に
例祭が行われているそうです。
京都検定にもよく出題されるので
実際に訪れてみて普通の鳥居との違いを
見比べてみてはいかがでしょうか
伴氏社のある
北野天満宮の場所はコチラ↓
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