今回ご紹介するのは

京都市上京区にある

北野天満宮(きたのてんまんぐう)の


伴氏社(ともうじしゃ)

末社・伴氏社(ともうじしゃ)です!


こちらの伴氏社は

京都で大変珍しいとされる

ある物がある事で

とっても有名なんですね~


そちらにつきましては

また後ほどお話するとしまして

まずは伴氏社について

簡単ではありますけれど

ご紹介したいと思います


石碑

伴氏社は

北野天満宮の表参道の途中にある

三の鳥居西側にある小さなお社で

ご祭神に菅原道真(すがわらのみちざね)の
母親をお祀りしているんですよ


菅原道真のお母さんが

大伴氏の出身である事から

この名前がついているんですね


ちなみに北野天満宮のご祭神は


北野天満宮の三光門

北野天満宮の三光門


学問の神様で知られる菅原道真ですけれど

恐らく、その関係でお母さんが

お祀りされているというワケなんだと思います♪

※菅原道真について詳しくは、菅大臣神社 その1をご覧ください。


道真のお母さんは

賢母として名高く

歌人であったと伝わっているんですけれど

その実像は
ほとんどわかっていなくて
どこで生まれたのか
名前は何といったのか
不明なんですね


ただ確実な事は

菅原是善(すがわらのこれよし)との間に

道真ができ

862年(貞観4年)には亡くなったという事です


そんな道真のお母さんを
お祀りする伴氏社は
子供の成長と学業成就の御神徳が
あるそうですよ


社殿

こちらは銅板葺きの社殿です。


かつてはこの場所に
忌明塔(いみあけとう)と呼ばれる
石造りの五輪塔が
置かれていたそうなんですけれど
明治の初めの
神仏分離令(しんぶつぶんりれい)によって
南隣にある
東向観音寺(ひがしむきかんのんじ)に
移されたといわれています。


※神仏分離令について詳しくは、お別れ地蔵の記事をご覧ください。


ちなみに忌明塔は

室町時代には

両親の49日が終わった忌明けの日である

50日目に参拝するという風習があったそうで

多くの方で詣でられていたみたいですよ。


その跡地に建てられたのが

今回ご紹介している伴氏社なんだそうです


さて、冒頭でも触れましたけれど

この社には大変珍しいものがあるんですね


それがこちらです


台座

一見すると普通の鳥居に見えるかも知れないんですけれど・・・

よーく見てみると、どこか違いませんか


伴氏社の鳥居は
京都3大珍鳥居(きょうとさんだいちんとりい)に数えられるほど
大変珍しい鳥居なので普段
鳥居を見慣れている人なら
あっ!?と気付くと思います


普段、お参りには訪れるけど

鳥居をじっくり見た事がないから

わからない・・・

という方の為にも

どの辺が珍しいのかご紹介しますと


蓮をひっくり返したような模様の台座

鳥居の柱を支える台座なんですね


蓮をひっくり返したようなものが
刻まれているのがわかりますか?


この鳥居は『蓮座鳥居(れんざとりい)』と呼ばれ

国の重要美術品に指定されているんですよ♪


鎌倉時代後期の作といわれ

花崗岩製で高さは約2.7メートルあるそうです。


また、他にも珍しいとされているのが
鳥居の額の部分が
島木(しまぎ・上から2番目の横材)を貫通して
笠木(かさぎ・1番上の横材)にまで
至っている点のようです


よく見る鳥居の額の部分は

島木の下までですよね


ちなみに鳥居は

今は石柱になんですけれど

南北朝時代の絵巻や洛中洛外図には

この鳥居が木造だった頃の描写が

残されているんですよ


そんな伴氏社は毎年1月14日に

例祭が行われているそうです。


京都検定にもよく出題されるので

実際に訪れてみて普通の鳥居との違いを

見比べてみてはいかがでしょうか


伴氏社のある

北野天満宮の場所はコチラ↓


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