今回ご紹介するのは
京都府南部の久世郡久御山町(くぜぐんくみやまちょう)にある
![大中内神社](2015/01/28/01/2015-01-28-1.jpg)
大中内神社(おおなかうちじんじゃ)です!
※近くに玉田神社があるエリアです。
こちらの大中内神社は
もともと久御山町の東一口(ひがしいもあらい)にあったそうで
1941年(昭和16年)に
巨椋池(おぐらいけ)の一部であった
大中内の沼地を干拓するに当たり
沼地の主やそこに生きる魚の霊など
様々な神様をお祀りし
毎年10月18日を例祭日と
定めたのが始まりなんだそうですよ
![社歴を伝える石碑](2015/01/28/01/2015-01-28-6.jpg)
つまり池を干拓するのにあたって
昔から魚などの池の生物を獲って
命をつなげてきた村の人々が
池の神様や生き物の霊を鎮める為に
祠を建てたという事ですね
その後、1988年(昭和63年)に開通する
京滋バイパスのルート上にあった事から
現在地に移されたんだそうです
![大中内神社の石碑](2015/01/28/01/2015-01-28-2.jpg)
ちなみに巨椋池というのは
かつて宇治市・久御山町・伏見区に
またがる場所に存在した
京都府下最大の池の事なんです
その大きさは
京都御苑の約4倍ともいわれています
そんな巨椋池を干拓した際
東一口には大池神社と大中内神社が
西一口には西池神社が建てられたんですね
![扁額](2015/01/28/01/2015-01-28-3.jpg)
鳥居に掛けられていた扁額
では早速、中に入っていきましょう♪
![鳥居](2015/01/28/01/2015-01-28-1.jpg)
大中内神社の鳥居をくぐると
すぐ前に冒頭でお話した
沼地の主やそこに生きる魚の霊などを
お祀りした2つの祠があります
![2つの祠](2015/01/28/01/2015-01-28-5.jpg)
こま札は見つからなかったんですけれど
境内には2つの石碑があり
社歴やこの地に移ってきた経緯などが
記されていました
![石碑](2015/01/28/01/2015-01-28-7.jpg)
また、境内に狛犬の像はありませんでしたけれど
境内を取り囲む玉垣には
何対もの狛犬が彫られているんですよ
![狛犬](2015/01/28/01/2015-01-28-4.jpg)
玉垣に彫られていた狛犬です。
現代ではもう巨椋池を見る事は出来ませんけれど
大中内神社にお参りして
かつての風景を思い浮かべてみてはいかがでしょうか。
ちなみに大中内神社は
ちょうど国道とバイパスが交わる
交通量が多い所にありますので
大きく迂回するか
南向きでしか辿りつけないので
行かれる方は気をつけてくださいね
そんな大中内神社の場所はコチラ↓