今回ご紹介するのは
八坂神社の境内摂社である
疫神社(えきじんじゃ)で行われた
疫神社祭(えきじんじゃさい)です!
その年の健康や安泰、そして厄除けを
祈願するものなんですよ
ちなみに例祭とは
その神社で行われるお祭の中で
最も重要とされているものなんですね
疫神社は
ご祭神に蘇民将来(そみんしょうらい)を
お祀りしている神社で
その事から蘇民将来社とも呼ばれています
蘇民将来の事はよく知らなくても
どこかで聞いた事があるような・・・
という人も多いのではないでしょうか
そんな蘇民将来の話が
『備後国風土記(びんごのくにふどき)』に書かれています。
その話は次のようなものです
北海の武勇にすぐれた武塔(むとう)の神が
南海の女神に求婚をしようと
遠くからはるばる来たんですけれど
とある所で日が暮れてしまったそうです
そこには蘇民将来という
とても貧しい兄と
巨旦将来(こたんしょうらい)という
裕福な弟が住んでいました
武塔の神は宿を借りようと
弟の巨旦将来に頼みますけれど
断られてしまいます
けれど兄である蘇民将来は
貧しいながらも粟飯をもって
持てなしたんですね~
その後、武塔の神は
8柱の子を率いて再び戻って来ると
あの時のお礼をしようといって
蘇民将来に
「茅(ちがや)を輪にして
娘や子の腰につけなさい」
と言ったそうです
その後、武塔の神は
巨旦将来の家族をことごとく滅ぼし
「私は素戔嗚尊(スサノオノミコト)なり!
今後、疫病があった際
汝、蘇民将来の子孫といって
茅の輪を腰にしていれば免れるだろう!」
と言ったそうです。
ここでもう気付いた人もいると思うんですけれど
祗園祭の各山鉾町の粽(ちまき)に書かれているのが
『蘇民将来子孫也(そみんしょうらいのしそんなり)』という
護符なんですね
こちらは八坂神社の粽です。
※詳しくは、祇園祭の各山鉾の粽の記事をご覧ください。
粽を購入した記憶のある人は
ぜひ護符を見返してみてください♪
玄関先に粽を飾る事で
「我が家は蘇民将来の子孫なんで
どうか病気や災いから守って下さいね。」
という意味が込められているんですよ。
少し前置きが長くなりましたけれど
疫病祭をレポートしていきたいと思います
10時頃八坂神社の境内に着くと
祭の準備が整えられ
氏子の方や神職の方が集まっていました。
その後、雅楽がなり
神職の方が疫神社に進みます
本殿で行われる神事では
お祓いや祝詞奏上(のりとそうじょう)
そして玉串奉奠(たまぐしほうてん)等が行われ
お開きとなります。
その後、氏子の方々には
お神酒が振舞われていましたよ
ちなみに7月31日に行われている
疫神社夏越祭では
手のひらサイズの茅の輪を作る事が出来るので
よかったら参加してみてはいかがでしょうか♪
※詳しくは、祇園祭 2011 疫神社夏越祭(八坂神社)の記事をご覧ください。
そんな疫神社祭が行われた
疫神社の場所はコチラ↓
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