今回ご紹介するのは
神泉苑(しんせんえん)の
恵方社(えほうしゃ)で行われた
歳徳神方違え式(としとくじんほうたがえしき)です!
恵方廻し(えほうまわし)とも言われ
毎年12月31日の大晦日に行われているんですよ
来年の陰陽道で最も良い方角
つまり恵方の方角に
歳徳神をお祀りする恵方社の向きを
変えるといったものなんです!
※恵方は、明の方(あきのかた)とも言われています。
その恵方社に祀られている歳徳神は
その年の福徳を司る神様といわれているので
いわゆる年神様の事なんですね
諸説はありますけれど
美しい姫神様で牛頭天王(ごずてんのう)の后と
いわれています。
日本においては牛頭天王と
素戔嗚尊(すさのをのみこと)が
同一視されている事から
歳徳神は素戔嗚尊の后である
櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)と
同一視されていたりします
歳徳神がいる場所が
恵方と呼ばれる方角で
その方角に向かって事を行えば
何事も上手くいくというわけなんですよ~
けれど歳徳神は
毎年毎年いる場所を変えるんですね
2015年(平成27年度)の歳徳神のいる場所
つまり恵方の方角は
申酉の間、西南西になります!
ですから今回
歳徳神方違え式では
恵方社を西南西に変えるというわけなんです
ここで神泉苑についても簡単に
ご紹介しますと・・・
神泉苑は
桓武天皇(かんむてんのう)によって
整えられた苑地(えんち・畑地)で
いつも清泉が湧き出ていた事から
神泉苑と名付けられたといわれています。
平安の昔から貴族が
舟遊びや遊宴を行っていた場所であり
日本で始めての花見が
開かれた場所でもあるそうです
また、この恵方社というのは
神泉苑にあるものが
日本で唯一の恵方の社なんだそうですよ!!
それでは早速、『歳徳神方違え式』を
レポートしたいと思います
22時30分頃
お坊さんや氏子の方が集まり
歳徳神方違え式が始まります。
お坊さんが恵方社の前に来ると
般若心経を唱えます。
その後、お宮の向きを
時計回りに廻すんですね
ちなみに恵方社の正面を
西南西の方角へ向けるのではなく
背面が、恵方へ向くようにするんですよ~。
つまり社の前に建つと
必然的に恵方を向いている
というわけなんです。
そして、向きを西南西の方角へと変えると
再び般若心経を唱えます。
神事・法要が行われた後に
一般にも開放され
参拝することが出来るようになりました
全国で唯一の恵方回しの様子は動画でご覧ください。
ちなみにこちらは
歳徳神方違え式の後に
授与していた
宝舟の絵です
古くから神泉苑で授与されている
宝舟の絵だそうですよ。
こちらは歳徳神の御札です!
当日は年越し蕎麦の接待があったり
除夜の鐘が撞いたり出来るので
来年の年越しは神泉苑で年越しをされてみては
いかがでしょうか
そんな歳徳神方違え式が行われた
神泉苑の場所はコチラ↓
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