今回ご紹介するのは
京都市右京区の太秦(うずまさ)にある
竹林寺(ちくりんじ)です!
こちらの竹林寺には
長者地蔵(ちょうじゃじぞう)と呼ばれる
お地蔵さんが安置されている事で
知られているんですよ~
山門前に建てられている石碑。『長者地蔵尊 竹林寺』と刻まれています。
長者地蔵の話は
また後ほどするとしまして
まずはお寺について簡単にご紹介したいと思います
竹林寺は正式名称を
竹林禅寺(ちくりんぜんじ)といって
臨済宗の妙心寺派のお寺です。
山号は宝珠山(ほうじゅさん)と言います。
創建ついて詳しい事は
わかっていないそうなんですけれど
平安時代の中頃に
恵心僧都(えしんそうず)源信(げんしん)が
お告げによってこの地を訪れ
地蔵菩薩像を安置した事から
はじまったと伝えられているんですね
※ちなみに比叡山延暦寺には恵心僧都源信が修行をした恵心院(横川)があるんですよ。
それでは早速、中に入っていきましょう
こちらの山門をくぐると右手には
一願成就地蔵尊(いちがんじょうじゅじぞうそん)が
安置されています。
そしてその左隣にも
お地蔵さんが安置されていましたよ
こちらが本堂です。
本堂には冒頭でも触れました
ご本尊の長者地蔵と呼ばれる
お地蔵さんが安置されています。
さて、この長者地蔵なんですけれど
どうして長者地蔵なんて
おめでたい名前で呼ばれているのか
気になりませんか
なんだか名前を聞くと
お金持ちになれそうなご利益が
ある気がしますよね~。
そうなんです
実はこのお地蔵さん
とある村人を長者・・・
つまりお金持ちにしたという
話が伝わっているんです!!
江戸時代、この辺りに竹林業を営む
貧しい男性がいたそうです。
その男性は竹林寺のお地蔵さんを
朝と夕方、欠かさず熱心に参拝していたんですね。
本堂にかけられていた御詠歌が書かれた額です。
そんなある日の事・・・
ナント男性の夢枕に
お地蔵さんが立つんです!
お地蔵さんは熱心に足を運ぶ男性に対し
「宝を授けるから早朝にお参りしなさい。」
と告げたそうですよ。
翌朝、男性は言われたとおり
お寺にお参りをしに行ってみると
境内で宝珠を拾うんですね~
するとそれ以降、男性の家は繁栄し
竹林長者と呼ばれるようになったんだそうです!
こういった事から
竹林寺のお地蔵さんは
長者地蔵と呼ばれ
崇敬されているというワケなんです
ちなみに竹林寺では
毎年8月24日の竹林禅寺水子地蔵供養の際に
境内に安置されている供養塔です。
中堂寺六斎念仏(ちゅうどうじろくさいねんぶつ)の方々により
六斎念仏が奉納されるそうですから
来年、訪れてみてはいかがでしょうか
そんな長者地蔵のある竹林寺の場所はコチラ↓
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