今回ご紹介するのは
京都市右京区の花園駅近くにある
珍しいお地蔵さん
道しるべ地蔵です!
道しるべ地蔵という名前からも
おわかり頂けるように
道しるべになっているお地蔵さんなんですね~
ちなみに道しるべ地蔵がある場所は
すぐ近くに法金剛院(ほうこんごういん)があります。
※法金剛院は国内最古の人工の滝がある事で有名なんですよ。詳しく知りたい方は、法金剛院 その1、法金剛院 その2の記事をご覧ください。
お堂に掛けられていた額です。
その道しるべ地蔵が
具体的にどこにあるのかと言いますと
法金剛院の西の通りを
北に200メートル程上がった先にある
四つ角の西側です。
そこに小さなお堂があり
お堂の格子戸を開くと・・・
お地蔵さんを見ることが出来るんですね
こちらが道しるべ地蔵です!
高さは50センチ程でかなり小さく
顔の表情はうっすらとしかわかりませんでした。
写真では、よだれ掛けで少し見にくいかもしれませんけれど
道しるべ地蔵の左側には
『左うずまさ』と書かれ
道しるべ地蔵の右側には
『右あたご』と書かれていましたよ
また、『宝暦七丁五年六月二十四日』とも
書かれていたので
道しるべ地蔵が江戸時代の1757年6月24日に
安置された事がわかりますよね~
ちなみにうずまさとは『太秦』と書き
地名の由来は
機織である絹を『うず高く積んだ」』からついたという説や
秦氏の拠点を『太い』という字で表し太秦と読んだという説があります
いずれにしても秦氏と深い関わりがある土地なんですね。
余談なんですけれど時代劇を撮影する事で有名な映画村も
太秦にあるんですよ
※秦氏は渡来系民族で、弓月君(ゆづきのきみ)という人が朝鮮半島の百済から18670人を率いてやって来た民族だと言われています。
そして、あたごというのは『愛宕』の事で
愛宕山山頂にある愛宕神社(あたごじんじゃ)が有名ですよね。
愛宕神社は、全国に約900社ある愛宕神社の総本社で
火除けのご利益があると古くから信仰されているんですよ。
※愛宕神社について詳しくは、千日通夜祭 2012(愛宕神社)の記事をご覧ください。
このようにこのお地蔵さんが
太秦方面と愛宕方面の道しるべをしている事から
道しるべ地蔵と呼ばれるようになったんだそうです。
きっと今まで何人もの
旅路を行く人をお守りしてきたんでしょうね
そんな道しるべ地蔵はコチラ↓
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