今回ご紹介するのは
家電、IT、通信、テレビ局等
電気や電波を使う人達が参拝するといわれる
電電宮(でんでんぐう)です!
場所は観光客に人気のスポット
嵐山にある法輪寺(ほうりんじ)境内にあります
法輪寺と言えば、4月13日の十三まいりで
有名なお寺ですよね~
法輪寺の本堂
十三まいりというのは
数え年13歳になる子供が
知恵を授かるためにお参りする行事なんですよ
本尊である虚空蔵菩薩(こくうぼさつぞう)から
知恵を授かり渡月橋を渡って帰る際
渡月橋
橋の上で1度でも振り返ってしまうと
授かった智恵が逃げていくと
言われているんですね~
※詳しくは、法輪寺・嵯峨の虚空蔵さんの記事をご覧ください。
そんな法輪寺の境内にあり
電気・電波関係の人達が参拝するのが
今回ご紹介する電電宮です。
電電宮という名前からも想像できますように
この神社は雷・稲妻の神様である
電電明神をお祀りしているんですよ♪
電電宮がお祀りされる事になったのは
奈良時代、法輪寺の中興の祖である道昌(どうしょう)が
記憶力の増進などを得るための修行法である
求聞持法(ぐもんじほう)を行った事がきっかけなんです。
求聞持法を行っていた道昌の前に
なんと!空から明星が降り注ぎ
虚空蔵菩薩が姿を現したんだそうです
それにちなんで明星を表す明星天子を
本地仏(ほんじぶつ)とし
雷・稲妻の神である電電明神を祀る
明星社を法輪寺の鎮守社の1つとして
建てたのが始りなんだそうです。
そんな明星社なんですけれど
幕末の1864年(元治元年)に起こった
禁門の変(蛤御門の変)のときに
焼失してしまったそうです
長い間、仮宮になっていたみたいなんですけれど
1956年(昭和31年)に
近畿電波管理局長だった平林金之助が
「今後は電波の利用が多くなる!」
という事から
電電明神を電気電波の祖神としてお祀りし
明星社を再興するんですよ~
その後、1969年(昭和44年)に
社殿も再建されると
名前も電電宮と改められたと言われています
※1970年の大阪万博を記念して再興したんだそうです。
少し前置きが長くなってしまいましたけれど
早速中に入っていきましょう♪
法輪寺の長い階段を上がっていき
左手の方に行けば
すぐに電電宮の鳥居が見えます
電電宮の規模はそんなに
大きくなく小さなお社といった感じです。
こちらは拝殿です。
拝殿は普段はこのように
玉垣で見えなくなっていますけれど
お祭があるときには
このように神饌をお供えされ
中を見ることが出来るんですね
また山門から電電宮へ上ってくるまでの途中には
電電塔(でんでんとう)という石塔があります。
この電電塔は電気研究者のエジソンと
電波研究者のヘルツの功績を讃えると共に
電気・電波の発展に貢献してきた人の霊を慰める為に
1956年(昭和31年)に建てられたんだそうです。
壁面には、彼らのレリーフが埋め込まれているんですよ
ちなみに電電塔では、毎年5月23日に電電宮大祭があり 電気関係者などが集まり法要が行われています。
こちらは法要の様子です。
電電宮での法要の後
電電塔の前でもお経があげられるんですよ。
そんな電気・電波にゆかりのある
法輪寺では、お守りも少し変わっていて
なんと!『microSDカードタイプのお守り』
が売られているんです♪
おもしろいですよね~
また最近では電気・電波の関係者だけでなく
IT関係者がバグ退散の祈願をしたり
Webサイトを運営している人が
アクセスアップの祈願をしたり
中には商業衛星の打ち上げ成功など
幅広い層の人が参拝に訪れるんだそうですよ
法輪寺の上から眺める嵐山一体は素晴らしいので
観光がてら行かれてみてはいかがでしょうか。
そんな電電宮の場所はコチラ↓
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