今回ご紹介するのは
京都市の伏見区竹田(ふしみくたけだ)にある
松尾神社(まつおじんじゃ)です!
松尾と聞くと西京区にあって
お酒の神様として有名な
松尾大社(まつのおたいしゃ)を思い出しますよね
同じ松尾と名の付く2つの神社なんですけれど
関連性はおそらく無いと思います。
なぜなら松尾大社のご祭神は
・大山咋神(おおやまくいのかみ)
・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
という2柱を祀っているんですけれど
今回ご紹介している松尾神社の
ご祭神は木花咲耶姫命(このはなのさくやひめのみこと・木花開耶姫命)
なんです
神社の名前が似ていたので
松尾神社の神様を
勧請してきたのだと思ったのですけれど
どうも違うようですね~
松尾神社にあった説明を見てみると
いつ頃の創建なのかは
良くわかってないそうなんですけれど
まだこの場所が野田村(のだむら)と呼ばれていた頃に
「村の中心で一番高い場所に祀るように」
とのご神託があり
村の中心で一番高い場所であったこの場所に
野田村の鎮守社として創建されたと言われています。
つまりこの辺りの産土神(うぶすながみ)であったという事ですよね
※産土神とは、土地の守護神の事です。
そして地元の方には
特に安産の神様として信じられていたそうで
女性からの信仰が篤いそうですよ~
では早速レポートしてきましょう!
まず松尾神社は東西それぞれに
西側の鳥居
鳥居があって両方から
東側の鳥居
入れるようになっています。
どちらが正門にあたるのかは
ちょっとわかりませんでした
境内はそれほど大きくなく
小さな神社なんですけれど
とても綺麗にされている印象を受けましたよ
こちらは拝殿です。
本殿は拝殿の後ろにあります。
さて冒頭でも少しお話しましたけれど
松尾神社のご祭神
木花咲耶姫命は
絶世の美女と言われた神様なんですよ♪
彼女は古事記(こじき)や
日本書紀(にほんしょき)に登場する神話の神様で
天孫降臨(てんそんこうりん)に登場する神様としても有名です。
※天孫降臨とは高天原(たかまがはら・天上界)から葦原中津国(あしはらのなかつくに・日本の国土の事)へ邇邇芸命(ににぎのみこと)が降り立った事です。天孫降臨について詳しくは、道祖神社の記事をご覧ください。
ちなみに、あまりの美しさに
一目惚れしたのが
天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫にあたる
邇邇芸命なんですね
彼はその後、彼女の父親である
『大山祇神(おおやまつみのかみ)』に
結婚の許しを貰いに行きます。
見事結婚の許しをもらい
2人の間には子供が生まれるんですけれど
あるエピソードがあった事から
子供達(3人)の名前には
『火』という字が付けられるようになったんですよ
※邇邇芸命の女性泣かせなエピソードについて詳しくは、火尊天満宮の記事をご覧下さい。
そして、その中の子供の1人が
後の天皇家に繋がっていくんですね。
※この辺りについて詳しくは大将軍神社(西賀茂)の記事をご覧下さい。
拝殿前にあった神馬の像です。
そしてこちらは久利加良辨財天です。
ちなみに少し前
富士山が世界遺産になりましたけれど
実は木花咲耶姫命は
富士山にも御鎮座されている神様なんです!!
ご存知でした
また『暗闇の奇祭』と言われる
県祭(あがたまつり)を行っている
県神社の祭神でもあるんですよ
※県祭について詳しくは、県祭 2012(県神社)の記事をご覧下さい。
そんな松尾神社の場所はコチラ↓
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