今回ご紹介するのは

最勝院

最勝院(さいしょういん)です!


最も勝つと書く事からもわかるように

勝運のご利益があるお寺なんですよ


ちなみに最勝院は

駒ヶ瀧最勝院と書かれた石碑

駒ヶ瀧最勝院(こまがたきさいしょういん)や

最勝院高徳庵(さいしょういんこうとくあん)とも呼ばれる

南禅寺の塔頭寺院の1つで

臨済宗のお寺なんですけれど

創建の由来などについては

まったくわかっていないそうです。


明治時代までは

現在の南禅寺の寺務所あたりにあったと言われ

その頃には最勝院般若殿(さいしょういんはんにゃでん)と呼ばれていたそうです


その後、1917年(大正6年)に

夢想国師(むそうこくし)の塔所である上生院のあった

現在の地に移されたと言われているんですね。

※夢想国師は、夢窓疎石としても知られる鎌倉時代後期から室町時代初期にかけて活躍した僧です。彼について詳しくは、夢窓疎石の手がけた京都の庭の記事をご覧下さい。


由緒書き

お寺の由緒を見てみますと・・・

摂関家である九条道家(くじょうみちいえ)の子で

天台密教を極めたと伝わる駒道智大僧正が

晩年に隠棲をした場所なんだそうですよ。


そして南禅寺が出来る以前の

鎌倉時代末期の文永年間(1264~1274年)に

亀山天皇(かめやまてんのう・第90代天皇)が

この地に離宮を建て

お寺の駒大僧正(こまだいそうじょう)を土地の鎮守としてお祀りしたんですね

※亀山天皇について詳しくは、南禅院の記事をご覧下さい。大僧正とは、僧侶で最も高い地位の事です。ちなみに初代は行基(ぎょうき・奈良時代の僧)なんですよ。


その後、離宮を改めて南禅寺とすると

駒大僧正は護法神(ごほうじん・仏法を守護する神)として祀られたと

書かれていました。


ですから、もしかすると

駒大僧正が創建に

関わっているかもしれませんよね


また駒大僧正には、ある言い伝えがあって

1266年(文永3年)の3月3日に

秘密の法力によって白馬にまたがると

なんと!生身を天空に隠されたんだそうですよ!!


ちなみに駒は古くは『子馬』の意味だったようで

駒大僧正と呼ばれるゆえんは

この伝承によるものだったんですね~。


それでは早速レポートしていきましょう


最勝院は南禅寺にある水路閣をくぐり

さらに東の一番奥まで進むとあります。


この辺りはもともと

神仙佳境と呼ばれた霊験あらたかな場所だったと

言われているんですね。


山門

まずこちらの山門をくぐると

境内にある大きな松の木に目がいくと思います♪


縁結びの松

こちらは『縁結びの松』と呼ばれ

百日紅(さるすべり)の木の股に松の種が落ち

なんとそのまま成長したという

大変珍しいものなんですよ♪


2つの木が仲良く一体となっているので

『縁結びの松』と呼ばれているわけですね~

なんだか微笑ましいです


そして縁結びの松の前にあるのが

本堂

こちらの本堂です!!


本堂には福徳円満大黒天と

払災殖福不動尊が安置されているそうです。


駒大僧正

本堂にかかっている額にも

駒大僧正と書かれていましたよ。


ちなみに最勝院には奥の院もありまして

奥の院には滝があるんですけれど

そちらの滝も駒ヶ滝(こまがたき)というそうですよ

駒という名が色んな所につけられているんですね。


というわけでここからは奥の院へと

進んで行きます。


境内の東から奥の院へと続く道があり

奥の院へと続く道

約200メートルほど歩くと

奥の院に到着します


階段を登った先にあるのが

駒大僧正厨子宝殿

駒大僧正厨子宝殿(ずしほうでん)です。

ここには先ほどの駒大僧正が祀られているんですよ。


そのすぐ側には

駒ヶ滝地蔵大菩薩

駒ヶ滝地蔵大菩薩が祀られた祠がありました。


途中にある橋

そしてさらにどんどん進んでいくと・・・

駒ヶ滝

こちらが

駒ヶ滝と呼ばれる滝なんです!


駒ヶ滝の前では、滝行をする事ができ

着替える場所が用意されているんですね~。


一般の人でも出来るので

もう少し温かくなってきたら

チャレンジしてみてはいかがでしょうか


また駒ヶ滝の隣には

大日大聖不動明王

大日大聖不動明王(だいにちだいしょうふどうみょうおう)と書かれた

不動明王が安置されていました。


そしてさらにさらに奥に行くと

洞窟のような場所があって

厳島弁財天と大日如来、不動明王

厳島弁財天と大日如来、不動明王が安置されていましたよ


というわけで今回は最勝院をご紹介しました!

最勝院の詳しい場所はコチラ↓


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