今回ご紹介するのは3月2日に
衣手社(ころもでしゃ)で行われた
![歩射祭](2014/03/02/01/2014-03-02-6.jpg)
歩射祭(ぶしゃさい)です
奉射祭やオマトウ(的)とも言われ
毎年3月の初旬、神前で1年の豊作を祈ってから
的を設けて、矢を射る神事なんですよ。
その矢の当たり具合で
豊凶を占います。
つまり、その年が豊作かどうかを占うという
五穀豊穣・豊作祈願というわけなんですね
祭の起源は
はっきりとわかっていないそうなんですけれど
平安時代には、すでに行われていたそうです。
氏子の方の中には
平安京が出来る以前から行われていたと
おっしゃっている方もいましたよ。
平安京以前から続いていたかも知れないなんて
凄いことですよね~
![衣手社](2014/03/02/01/2014-03-02-11.jpg)
衣手社はもともと『三宮社(さんのみやしゃ)』と
称していたそうなんですけれど
1875年に松尾大社の境内にある
衣手社の羽山戸神(はやまとのかみ)を合祀してから 衣手社として、現在に至っているそうです。
※1878年に衣手社と改称されたそうですよ。
ちなみに4月20日以降の第1日曜日に行われる
松尾大社の神幸祭(松尾祭)では
6基の神輿が『船渡御(ふなとぎょ)』をする事で有名なんですけれど
その内の1基、衣手社(三宮社)の神輿は
この衣手社を御旅所としています
※通称『おいで』と呼ばれる神幸祭について詳しくは、松尾祭 神幸祭 2012(松尾大社)の記事をご覧下さい。
祭神は玉依姫命(たまよりひめのみこと)と羽山戸神で
玉依姫命は初代天皇である神武天皇(じんむてんのう)の母親であり
古くより女性の守護神、美の神様とも言われています。
羽山戸神(はやまとのかみ )は山の麓の神様で農業や諸産業の守護神です。
それでは早速レポートしていきましょう
11時頃になると神職の方と
氏子の方々が社務所の前に集まります。
![手水鉢で清めます](2014/03/02/01/2014-03-02-1.jpg)
まずは、手水鉢で清めます。
その後、本殿前に移動して
![本殿前神事](2014/03/02/01/2014-03-02-2.jpg)
神事が始まるんですね
![お祓いや祝詞(のりと・宣言)の奏上](2014/03/02/01/2014-03-02-3.jpg)
お祓いや祝詞(のりと・宣言)の奏上などが行われた後
神職の方が
![弓矢と矢](2014/03/02/01/2014-03-02-5.jpg)
弓矢と矢を持って
本殿のすぐ横に設置された的の前に移動します。
今回の歩射祭では
合計4本の矢を射ます。
![矢をいる神職の方](2014/03/02/01/2014-03-02-7.jpg)
10メートル程離れた位置から
テンポ良く矢を射られていましたよ
そして今年はなんと
![的中した的](2014/03/02/01/2014-03-02-9.jpg)
真ん中に的中~
という事は
豊作であること間違い無しですね
矢が射られた後は
![社務所前に戻ります](2014/03/02/01/2014-03-02-8.jpg)
社務所前に戻り
1時間ほどかけて行われた
歩射祭は無事、終了しました。
その後、直会(なおらい・神前に供えたお下がりを食べる事)が
行われていましたよ
![神饌](2014/03/02/01/2014-03-02-10.jpg)
歩射祭の時だけ特別に使われる神饌
鰯(いわし)です。
その他にも、大根と人参をあえた
なますが使われていましたよ~
そんな歩射祭が行われた衣手社の場所はコチラ↓
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