今回ご紹介するのは3月2日に
衣手社(ころもでしゃ)で行われた
歩射祭(ぶしゃさい)です
奉射祭やオマトウ(的)とも言われ
毎年3月の初旬、神前で1年の豊作を祈ってから
的を設けて、矢を射る神事なんですよ。
その矢の当たり具合で
豊凶を占います。
つまり、その年が豊作かどうかを占うという
五穀豊穣・豊作祈願というわけなんですね
祭の起源は
はっきりとわかっていないそうなんですけれど
平安時代には、すでに行われていたそうです。
氏子の方の中には
平安京が出来る以前から行われていたと
おっしゃっている方もいましたよ。
平安京以前から続いていたかも知れないなんて
凄いことですよね~
衣手社はもともと『三宮社(さんのみやしゃ)』と
称していたそうなんですけれど
1875年に松尾大社の境内にある
衣手社の羽山戸神(はやまとのかみ)を合祀してから 衣手社として、現在に至っているそうです。
※1878年に衣手社と改称されたそうですよ。
ちなみに4月20日以降の第1日曜日に行われる
松尾大社の神幸祭(松尾祭)では
6基の神輿が『船渡御(ふなとぎょ)』をする事で有名なんですけれど
その内の1基、衣手社(三宮社)の神輿は
この衣手社を御旅所としています
※通称『おいで』と呼ばれる神幸祭について詳しくは、松尾祭 神幸祭 2012(松尾大社)の記事をご覧下さい。
祭神は玉依姫命(たまよりひめのみこと)と羽山戸神で
玉依姫命は初代天皇である神武天皇(じんむてんのう)の母親であり
古くより女性の守護神、美の神様とも言われています。
羽山戸神(はやまとのかみ )は山の麓の神様で農業や諸産業の守護神です。
それでは早速レポートしていきましょう
11時頃になると神職の方と
氏子の方々が社務所の前に集まります。
まずは、手水鉢で清めます。
その後、本殿前に移動して
神事が始まるんですね
お祓いや祝詞(のりと・宣言)の奏上などが行われた後
神職の方が
弓矢と矢を持って
本殿のすぐ横に設置された的の前に移動します。
今回の歩射祭では
合計4本の矢を射ます。
10メートル程離れた位置から
テンポ良く矢を射られていましたよ
そして今年はなんと
真ん中に的中~
という事は
豊作であること間違い無しですね
矢が射られた後は
社務所前に戻り
1時間ほどかけて行われた
歩射祭は無事、終了しました。
その後、直会(なおらい・神前に供えたお下がりを食べる事)が
行われていましたよ
歩射祭の時だけ特別に使われる神饌
鰯(いわし)です。
その他にも、大根と人参をあえた
なますが使われていましたよ~
そんな歩射祭が行われた衣手社の場所はコチラ↓
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