今回は
京都府京都文化博物館別館を
ご紹介したいと思います。
![京都府京都文化博物館別館](2014/02/01/01/2014-02-01-1.jpg)
京都といえば、古都ってイメージが強くて
神社、お寺、町家と古い町並みを
イメージする人も多いと思います
観光で来た人は
京都での~んびりとして帰る・・・
そんなイメージですよね。
しかし
何も京都は古いものばかりではないんですよ。
京都は歴史的にも価値のある
近代建築の宝庫だったりします
近代建築を一言で言いますと
『西洋の建築様式や技術を用いた建築物』のことで、
京都では特に三条通りや烏丸通り、四条通りに
近代建築の建物がいっぱいあるんです。
では早速
京都府京都文化博物館別館を見ていきましょう
![京都府京都文化博物館別館](2014/02/01/01/2014-02-01-1.jpg)
構造は見てのとおりのレンガ造りで、
二階建て、一部地下一階があります。
三条通に面して左右対称に設計されていて、
赤レンガに白い花崗岩(かこうがん)を帯状にめぐらせる
おしゃれなデザインになっているんですよ
![解説板](2014/02/01/01/2014-02-01-3.jpg)
解説板です。日本銀行 京都支店として使われていました。後ほどご紹介しますね。
こういった赤レンガに白い石を帯状にめぐらせるデザインは
19世紀の後半にイギリスで流行した様式だそうで、
日本では辰野金吾(たつのきんご)が積極的に用いたことから、
『辰野式建築』と呼ばれるそうです
![夜の京都府京都文化博物館別館](2014/02/01/01/2014-02-01-4.jpg)
こちらは夜の写真。京都らしい暖かな光でライトアップされています。
この京都府京都文化博物館別館は
明治36年(1903年)に着工され
明治39年(1906年)に竣工したそうです。
設計したのは辰野金吾と、
その弟子である長野宇平治(ながのうへいじ)で、
彼らは明治から大正にかけて活躍した建築家なんですね。
ちなみに辰野金吾は東京駅や日本銀行も設計もしていて、
彼の設計した建築の多くが文化財として保存されています
※今年(2014年)は東京駅が出来て、ちょうど100年目の年なんですよ。
![正面入口](2014/02/01/01/2014-02-01-2.jpg)
こちらは京都府京都文化博物館別館の正面入口です。
辰野金吾について少し解説をしますと
彼は唐津藩(からつはん)の武士の子として、
1854年に生をうけ、工部省工学寮に入学し、建築学を学びます。
そこで出会ったのが、鹿鳴館(ろくめいかん)を設計したことで知られる
『日本近代建築の父』英国人ジョサイア・コンドルです。
※鹿鳴館とは、明治の初頭に建てられた、洋風の社交場の事です。
西洋の文化が入ってきて、
日本人も西洋人を招いて
ダンスパーティーをしている絵を見たことがあると思います
教科書でもおなじみの絵ですよね。
そんな彼から建築を教わると
卒業後はイギリスに留学をし、最先端の西洋の技術を学びました。
![正面入口・裏側](2014/02/01/01/2014-02-01-5.jpg)
こちらは正面入口の裏側です。中もモダンなデザインになっています。
ちなみに、この京都府京都文化博物館別館は、
はじめは日本銀行の京都支店として使われていたんですよ
1965年、日本銀行京都支店が河原町二条に移転されると、
1968年に平安博物館として開館します。
そしてなんと
1969年には明治を代表する洋風建築として
『国の重要文化財』に指定されるんですね
その後、1988年に京都博物館別館として公開され、現在に至ります。
![ドーマー窓](2014/02/01/01/2014-02-01-6.jpg)
中の様子は天井が高く、ドーマー窓といって、天井にも窓がついてます。自然光を取り込んでいるんですね。
古い町並みだけでなく
時には近代建築も眺めてみてはいかがでしょうか
※京都府京都文化博物館別館は10:00~19:30まで開いてます。
そんな京都府京都文化博物館別館の場所はコチラ
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