明けましておめでとうございます。
新年、最初にお届けするのは・・・
お雑煮です
え?お雑煮!?と、思っちゃうかも知れませんけれど
京都のお雑煮は一風変わっているんですよ。
では、早速ご紹介したいと思います。
・そもそも、お雑煮とは何か?
元旦に迎えた歳神様のお供物を引き下げ
そのお下がりを食べた事から始まったと言われています。
ちなみに、京都では
『をけら火』で作ったお雑煮を食べると
1年間、無病息災で過ごせると言われているんですよ
・京都のお雑煮の特徴
お雑煮には、すまし汁を使ったりしている所もありますが
京都のお雑煮は『白味噌』を使うのが一般的。
食材には、丸餅や京野菜を使い
ほんのりと甘い味付けとなっているのが特徴です。
・京都のお雑煮の材料
では早速、京都に伝わるお雑煮の
材料をご紹介しましょう
・白味噌
・丸餅
・雑煮大根
・金時人参
・頭芋
・利尻(りしり)産昆布
・花鰹
です。
・調理してみよう!
『丸餅』は焼かずに煮ます。
丸いので角がなく円満に1年を過ごせるようにという理由からなんですよ。
『雑煮大根』や『金時人参』は
「その年が丸く収まるように」と輪切りにします。
『頭芋』
人の頭(家長)になるようにと出世を願い
切らずに丸ごと1個使います。
※最近は大きすぎるのでカットしている場合が多いです。
そして、ダシは
京都の雑煮によく合うという事を聞いたので
北海道は利尻の
高級昆布でダシ取りをしちゃいました
水を張り昆布をひたします
しばらくした後に
火をかけてダシを取ります。
ダシが取れると昆布を取り出し
あらかじめ蒸しておいた頭芋
輪切りに切った、雑煮大根、金時人参を
鍋に投入します
野菜に火が通れば
丸餅、白味噌で味を調整するんですよ。
白味噌は塩分が少なく
想像以上に入れる事になったのでビックリしちゃいました
※ここがポイントなんですよ~。
最後にお碗に盛り付ける時に
雑煮大根をひいて丸餅を乗せ
頭芋、金時人参、みつばなどを添えて
最後に削りだしたばかりの
花鰹を振りかけて完成です
・食べるお箸もポイント!
ちなみに、三が日で使うお箸は
『両口箸(祝い箸や柳箸)』という
両端が細く中央が膨らんだ丸箸を使うんですよ。
このお箸は、お正月に
『神人共食(しんじんきょうしょく)』という
神様と人が一緒に食事をする為のお箸と言われています
つまり、片方は自分が使って
もう片方は神様が使うという事ですよね。
・気になるお味は!?
頭芋のモチッとした食感に
白味噌の甘味がマッチして
美味しくいただいちゃいました
最後に段取りをおさらいしましょう。
1.お鍋に昆布をつけておきます。
2.頭芋の皮を向いて、蒸します。
3.雑煮大根、金時人参の皮を向きます。
4.お鍋に火をかけダシを取ります。
5.頭芋に半分ほど火が通ったら、昆布を取り出します。
6.頭芋、雑煮大根、金時人参を鍋に入れます。
7.野菜に火が通れば、丸餅、白味噌を入れ味を調整します。
8.お碗の底に雑煮大根を敷いて丸餅を乗せます。
5.頭芋、金時人参と三つ葉を添え、花鰹をまぶして完成
以上、30分から1時間程の工程で
初心者でも簡単に出来るんですよ~
昔は、動物のお肉を入れなかったので
その変わりに焼き豆腐を入れたりしていたみたいですよ。
※最近は鶏肉など、色々な食材が入っているようです。
ユネスコの無形文化遺産にも
『和食 日本人の伝統的な食文化』
として登録され
ますます注目が集まる和食ですけれど
皆さんはどんなお正月を過ごされましたか
よかったらコメントで教えて下さいね。