今回は京都検定の過去問を出題したいと思います。
写真と解説付きなので
是非チャレンジしてみてくださいね
では早速1問目です。
【問題】
境内を歩きながら観賞する庭園形式は( )と呼ばれ、現在の醍醐寺三宝院庭園(特別史跡・特別名勝)などに採用されている。
ア.枯山水(かれさんすい)
イ.回遊式庭園(かいゆうしきていえん)
ウ.露地(ろじ)
エ.浄土庭園(じょうどていえん)
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
イ.回遊式庭園
醍醐寺の三宝院庭園は、問題にもあるように
お庭の中を歩きながら楽しむ事が出来る庭園で
設計したのは・・・
天下人である豊臣秀吉だと言われています!
1598年に秀吉が開催した『醍醐の花見』に際して
自らが設計をしたようですが
残念ながら秀吉はその年に死去する事となり
完成を見る事は無かったそうです
しかし、その後
醍醐寺の僧・義演(ぎえん)によって引き継がれ
無事、お庭の完成に至ったと言われています
では2問目にいってみましょう!!
【問題】
大念仏狂言の中で、セリフが入る特徴を持つ「ゑんま堂大念仏狂言」が催される寺院はどこか。
ア.引接寺(いんしょうじ)
イ.神泉苑(しんせんえん)
ウ.壬生寺(みぶでら)
エ.清凉寺(せいりょうじ)
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
ア.引接寺
大念仏狂言とは、円覚(えんかく・鎌倉時代中期の僧)が
仏教の教えを説く為に始めた宗教劇です。
ゑんま堂大念仏狂言は、京都3大念仏狂言の1つにも数えられ
毎年、5月1日~4日までの4日間
引接寺(いんじょうじ・通称「千本ゑんま堂」)にて
催されています
当日の様子などは
ばっちりレポートしていますので
気になった方は是非チェックしてみてくださいね
では、引き続き3問目です。
【問題】
平安初期、「昼は朝廷、夜は閻魔庁」に出仕したという伝説を持つ文人官僚( )が、冥土へ行く時に使ったといわれている井戸が六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)にある。
ア.清原頼業(きよはらのよりなり)
イ.安部清明(あべのせいめい)
ウ.藤原道長(ふじわらのみちなが)
エ.小野篁(おののたかむら)
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
エ.小野篁
小野篁は、遣唐使で入唐した小野妹子の子孫にあたる人物で
小野小町の祖父と言われています。
そんな彼が、冥土へ行く時に使ったと言われるのが
本堂裏手のお庭にある
こちらの井戸(冥途通いの井戸)なんですね
※小野篁や冥途通いの井戸について、詳しくは六道珍皇寺の記事をご覧下さい。
ちなみに、この井戸は冥土に行く『入り口』とされていますが
出口は?と言いますと
大覚寺近くにあった福正寺(現在の薬師寺)の井戸だったそうで
そこから、この世に戻って来ていたと言われています
※残念ながらそちらの井戸は無くなってしまったようで、現在は石碑が建てられています。
では最後の問題です。
1級からの出題になりますので、選択肢ではありません。
ズバリでお答えください~っ。
【問題】
京町家の走り庭で、表と奥を仕切る中間付近に置かれる板や衡立(ついたて)のことを何と呼ぶか。
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
嫁かくし
町家では、玄関から奥まで
1本の通路が通っています。
これを『通り庭』と言います
この通り庭はとても機能的であり
家事(通り庭に台所が設置されています)をしながらでも
靴を脱ぐ事なく玄関先に移動出来たり
家の奥に荷物を運んだりする事が可能なんですね
問題にある『走り庭』とは、台所から奥にあたる部分を指し
『嫁隠し』をこの走り庭に立てる事で
実際に目隠しになるのはもちろんの事
家に招き入れた人に対して
「ここから奥は台所でなので勝手に入らないで下さいね。」
というメッセージを伝える意味があったそうですよ。
という事で本日も4問出題させていただきました!
皆さんは何問正解されましたか?