今回ご紹介するのは
松尾大社(まつのおたいしゃ)で行なわれた・・・
御田祭(おんたさい)です
両手に苗を持った植女(うえめ)と呼ばれる
カワイイ女の子達が奉仕する神事で
境内にある神饌田(しんせんでん・田んぼ)に、虫除けの為の苗を植えるんですね~っ。
両手をピンと伸ばし
苗を持っている姿が、なんとも愛らしいですよねっ
※開催日は、7月の第3日曜日となっています。
松尾大社の神饌田では
毎年、米作りが行なわれていまして
6月『御田植式(おたうえしき)』
10月『抜穂祭(ぬきほさい)』
というように
稲の成長に合わせて様々な神事が行なわれています
※御田植式については御田植式 2013(松尾大社)の記事をご覧下さい。
ちなみに、ここで収穫されたお米は
神様へのお供え物として松尾大社の神事で使われるんですよ。
今回行なわれる御田祭は、古式より続くものだそうで
文献によると室町時代以前より
行なわれていたと言われています。
では早速レポートしたいと思います~!
10時より神事が本殿にて始まります。
神職の他、今回の主役とも言える植女や
奉幣使(ほうへいし・神事に参加する使者)などが参加し
行なわれますっ
宮司による一拝があった後
まずは野菜を奉納します。
これは氏子地域で獲れたものだそうですよ
境内の拝殿にも同様に、沢山の野菜が並べられていました。
続いて祝詞(のりと・宣言)の奏上に続き
奉幣使による祈願詞(きがんし)が奏上され
氏子地域の五穀豊穣が祈願されます。
続いて、今回の『虫除け』に使われる早苗が
宮司より植女に手渡されます~!
この後使う重要なアイテムですからねっ
植女は、しっかりと苗を握り締めていました。
この他にも、金剛流(こんごうりゅう)の方による素謡(すうたい・能の謡の部分だけを行うスタイル)『神歌(かみうた)』が奉納されます。
植女は、地元の子供達の中から毎年3人選ばれるそうですよ。かつても隣接する3つの村、下津林、上山田(現在の嵐山)惣市(そういち・現在の松尾)から選ばれていたそうです。
こうして本殿での神事が30分ほど行なわれた後
外に移動します
続いて、古式の作法に乗っ取り
苗を持った植女が壮夫(そうふ)に担がれながら、拝殿の周りを3度、回ります。
※壮夫役は、植女のお父さんが担当しているそうですよ
植女の服装は
鮮やかな緑の『かいばり』と呼ばれる打掛(うちかけ)に
紅白の帯をたすきがけし
頭に花笠をかぶっています。
それにしても、終止笑顔で
とっても可愛らしいかったです~
こうして3周した後は、境内の南側に位置する
神饌田に移動します
植女によって運ばれた苗は、祭壇に一度置かれます。
神饌田に到着すると
植女によって持ち込まれた苗が四隅に
植えられます。
続いて、神職により
虫除けの作法が行なわれ
虫除けの道具(油筒・あぶらづつ)などを
簡略化した神具を持ち、地面を3度打ち付ける作法を
神饌田の四隅で行ないます
最後は再び、社務所前に集合し
お祓いをして、全ての神事が終了です
みなさんお疲れ様でした~。
御田祭が行なわれた松尾大社の場所はコチラ↓