今回ご紹介するのは

7月1日に大内神社(おおうちじんじゃ)で行われました・・・

夏越大祓・御百燈献灯神事

『夏越大祓(なごしのおおはらえ)』

並びに

『御百燈献灯神事(おひゃくとうけんとうしんじ)』です


夏越大祓と御百燈献灯神事は

年が明けてから半年の間に溜まった

罪や穢れを祓う神事です

※夏越祓は全国の神社で行われています。京都で行われる夏越大祓について詳しくは、京の茅の輪巡りの記事をご覧ください。


これに加え、大内神社では

御百燈献灯神事を行い

火が灯る前のローソク

100本のローソクに火を灯し

大幣や切幣(きりぬさ・紙と麻を細かく切り刻んだもの)で

罪・穢れを祓います


ちなみに大内神社は

亀岡市(かめおかし・京都市の北西に位置する市)にある神社で

祭神に事代主命(ことしろぬしのみこと)を祀っています。


事代主命は国譲りの神として有名な

『大国主命(おおくにぬしのみこと)』の子供であり

商売繁盛の神様である、えびす様と同一視されているんですよ

※建御雷神(たけみかづちのかみ)らに国譲りを迫られた時は大国主命に代わって承諾の返答をしたと言われています。


また境内には

京都府内では最大級を誇り

樹齢、千数百年と言われる

大杉(幹の周囲・約8メートル)があります。


それでは早速レポートしていきましょう。

拝殿に集まった関係者

20時になると拝殿に関係者が集まり

まずは修祓(しゅばつ・お祓い)が行われ

神饌(しんせん・お供え物)が献上されます。


続いて、100本のローソクに火を灯す

御百燈献灯の儀

『御百燈献灯の儀』を行います。


神職の方が

祝詞殿(のりとでん・本殿と拝殿の間にある建物)に移動し

ローソクで、順番に火を点けていくんですよ


火が灯った100本のローソク

100本のローソクに火が灯っていく様子は

とても幻想的な雰囲気でしたよ~


全てに火が点けられると

大祓詞(おおはらえし・おおはらえことば)を唱えます。

※大祓詞は奈良時代から続く祝詞(のりと)の1つで、別名『中臣の祓(なかとみのはらえ)』と言います。


10分程で大祓詞を唱え終えると

続いて『清祓の儀(きよはらいのぎ)』を行います。


大幣でお祓い

参拝者は大幣でお祓いを受けた後

切幣を手に取り

左肩→右肩→左肩と体に振りかけ

穢れを祓います


人形(ひとがた・人の形をした紙)に

罪や穢れを移すのはよく見かけますけれど

切幣を使って自分で祓うのは珍しいですよね。

護王神社の夏越大祓でも切幣を使ってお祓いが出来ましたよ。詳しくは、夏越大祓 2012(護王神社)の記事をご覧ください。


その後、神職の方は

鳥居に移動すると

境外に向かってお祓い

境外に向かって大幣と切幣でお祓いを行います。

こうして、何度も境内の様々な場所でお祓いが行われるんですね


その後、祝詞(宣言)や

玉串(たまぐし・神様に奉げる榊の枝)を奉納し

約1時間で神事は終了しました。


一連の様子は動画でご覧ください。


そんな夏越大祓・御百燈献灯神事が行われた大内神社の場所はコチラ↓


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