今回ご紹介するのは
岡崎神社で行われました・・・
夏越大祓(なごしのおおはらえ)です
夏越大祓は新年を迎えてから
半年の間に溜まった罪・穢れを祓う神事です。
※夏越大祓は全国の神社で行われているんですよ。
穢れを祓う方法として
『茅の輪(ちのわ)くぐり』が知られています。
※この『茅の輪』は茅(ちがや・草)で編まれた直径2メートル程の輪っかです。
くぐり方にも作法があり
合計で3回くぐり抜けます
※1度目は左にくぐり抜け、2度目は右にくぐり抜け、最後にもう1度、左にくぐり抜けます。
こうした独特の作法で残り半年を無事に過ごせるよう
祈願するというわけなんですね。
この様に8の字を描きながら
くぐる作法には穢れを祓う効果があると言われ
神職の方がお祓いをする時に使う
御幣(ごへい)も同様に振るんですよ。
夏越大祓ではこの他に
人形(ひとがた・人の形をした紙)に
自分の罪・穢れを移して
川に流したり、焚き上げたりもします
こうした茅の輪に関する神事を
『夏越祓(なごしのはらえ)』と言い
夏の風物詩になっているんですよ
※京都でも様々な神社で行われています。詳しくは、京の茅の輪巡りの記事をご覧ください。
ちなみに夏越祓に欠かせない食べ物と言えば・・・
『水無月(みなづき)』ですよね
冷蔵庫の無かった時代は
庶民にとって氷は大変貴重だった為
氷に見立てた水無月が作られるようになりました。
※貴族は氷を口に入れて暑気払いをしていたそうです。
ういろうの上に小豆が乗った
三角形の和菓子で
小豆は悪魔払いを
ういろうは暑気払い(しょぎばらい・暑さを取り除く事)の意味が 込められているんですよ
続いて、岡崎神社についても簡単にご説明しますと
桓武天皇(かんむてんのう)が王城鎮護の為
平安京の四方(東西南北)に建てた社の1つです。
※東側に鎮座する事から東天王社(ひがしてんのうしゃ)と呼ばれていたそうですよ♪
祭神には
ヤマタノオロチ(8つの首を持つ大蛇)から
櫛稲田姫命(くしなだひめ)を救い出したエピソードで知られる
素戔嗚尊(すさのおのみこと)や
その妻の櫛稲田姫命
そして八柱御子神(やはしらのみこがみ)が祀られています。
※八柱御子神は素戔嗚尊の子供である8人の神様の総称です。
また神使が兎である事から
境内には兎の石像や、おみくじなどがあります。
兎は多産である事から
安産や子授けのご利益があると言われ
岡崎神社は女性に人気の神社なんですよ
※詳しくは、岡崎神社 その1、岡崎神社 その2の記事をご覧ください。
それではレポートしていきましょう。
19時になると唐櫃を持った
神職の方が本殿へと入り神事が始まります。
この唐櫃には参拝者から寄せられた人形が入っているんですね
※本殿前にいる2羽のうさぎは『招きうさぎ』と言います。左手で招いているのが『縁結びのうさぎ』で、右手で招いているのが『金運のうさぎ』です。
持ち込んだ唐櫃をお祓いし
祝詞(のりと・宣言)が行われた後
境内、出入り口にある茅の輪を
神職の方がくぐります
唐櫃を持ったまま8の字を描くように
茅の輪をくぐると
本殿前にある窯へと移動します。
ここで人形の焚き上げが行われるんですね。
※岡崎神社に設置されている茅の輪は、直径2メートル程で鳥居に取り付けられていましたよ。
唐櫃から人形を取り出し
窯へ次々と入れていきます
※窯の中にはこの他に絵馬や破魔矢なども入っていました。
その後、神職の方は窯や参拝者をお祓いすると
切麻(きりぬさ・紙と麻を細かく切り刻んだもの)や
米、酒、塩を撒いて窯を清めます。
※この米や酒、塩は火の神様にお供えするという意味も込められているんですよ。
3つの窯全てに火が点けられると
続いて大祓詞(おおはらえことば)を唱えます
※大祓詞は奈良時代から続く祝詞(のりと)の1つで、別名『中臣の祓(なかとみのはらえ)』と言います。
10分程かけて大祓詞を唱え終えた後
神職の方は参拝者に対して
「焚き上げた煙を浴びて帰って下さいね」と
おっしゃられていましたよ
この煙を浴びる事で
身を清める意味があるんですね。
こうして約40分程の神事は終了しました。
こちらのミニ茅の輪を玄関先に飾ると厄除けになるんですよ♪
※詳しくは、祇園祭 2011 疫神社夏越祭(八坂神社)の記事をご覧ください。
ちなみに多くの神社では
6月30日に夏越祓は終わりますが
伏見区にある荒木神社では
7月1日以降に茅の輪がくぐれますので
まだの方は足を運んでみてはいかがでしょうか
夏越大祓の様子は動画でご覧ください。
そんな夏越大祓が行われました岡崎神社の場所はコチラ↓
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