今回は6月13日に猿丸神社(さるまるじんじゃ)で行われた
![火焚き祭](2013/06/13/01/2013-06-13-5.jpg)
火焚き祭(ひたきさい)をご紹介します
![猿丸神社](2012/09/13/01/2012-09-13-1.jpg)
猿丸神社は
宇治田原町(うじたわらちょう)にある神社で
祭神に『猿丸大夫(さるまるだゆう)』を祀っています。
ガンや出来物の平癒にご利益があるとして
こぶ取りの神様として親しまれています。
遠方からもたくさんの人が参拝に来られるそうですよ
※宇治田原町は京都府宇治市と滋賀県大津市の間にあります。
猿丸大夫は
『三十六歌仙(さんじゅうろっかせん)』の1人に数えられている事以外は
全てが謎に包まれた人物なんです
※三十六歌仙とは、平安時代中期の歌人・藤原公任(ふじわらのきんとう)によって選ばれた36人の和歌の名人です。
数少ない手掛かりと言えば
鴨長明(かものちょうめい・平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した歌人)が書いた
方丈記(ほうじょうき・エッセイ)の中に
猿丸大夫の墓を訪ねた記述がある事くらいなんですよ。
※詳しくは、猿丸神社の記事をご覧ください。
そんな猿丸神社で行われる火焚き祭は
年が明けてから半年の間に溜まった穢れを祓い
願い事の書かれた『火焚串(ひたきぐし)』を焚き上げ 祈願成就を願う祭です。
※猿丸神社では6月と12月の2回、祭日である13日に火焚き祭を行っています。
元々は、お米を収穫した後に残った
『稲藁(いねわら・稲の茎)』を焚き上げて
豊作に感謝していたんですよ
だから火焚が行われるのは
11月頃が多いんですね。
では早速レポートしていきましょう。
14時頃、神職の方が本殿前に用意された
![本殿前に組まれた井桁](2013/06/13/01/2013-06-13-1.jpg)
『井桁(いげた)』横で神事を行います。
※井桁とはヒノキで組まれた火床で、ここでは直径1メートルほどの大きさでした。
![修祓](2013/06/13/01/2013-06-13-3.jpg)
まず最初に修祓(しゅばつ・お祓い)や
祝詞(のりと・宣言)の奏上が行われます。
その後、いよいよ井桁の中にある
![火焚串に点火](2013/06/13/01/2013-06-13-4.jpg)
火焚串に火を点け
![火焚串を焚き上げます。](2013/06/13/01/2013-06-13-9.jpg)
火焚串を投げ入れていきます
![大祓詞](2013/06/13/01/2013-06-13-5.jpg)
途中、大祓詞(おおはらえことば)を唱えたり
![塩](2013/06/13/01/2013-06-13-6.jpg)
塩と
![榊](2013/06/13/01/2013-06-13-7.jpg)
榊(さかき)の葉を
井桁に撒き、清めます。
※大祓詞は奈良時代から続く祝詞(のりと)の1つで、別名『中臣の祓(なかとみのはらえ)』と言います。
用意された約6千本の火焚串を半分ほど投げ入れると
願い事が成就するように
神職の方2人が井桁の前で1分ほど低頭する
『心中祈念(しんちゅうきねん)』を行っていましたよ
こうして1時間ほどで火焚き祭は
終了しました。
その後『古新札(こしんさつ・古いお札)』や
絵馬等も焚き上げられていましたよ。
水無月(みなづき・6月)に行われた火焚き祭の様子は動画でご覧ください。
初夏に火焚き祭が行われるのは珍しいので
気になった方は来年、足を運んでみてはいかがでしょうか
そんな火焚き祭が行われた猿丸神社の場所はコチラ↓
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