今回ご紹介するのは
5月12日、鶏冠井(かいで)町で行われた・・・
鶏冠井シャナンボウをご紹介します。
※毎年5月の第2日曜日に行われています。
鶏冠井町は
向日市(むこうし・京都市の南西)の南東にある地区です。
鶏冠井シャナンボウとは、その地域に残っている伝統・文化の1つで
鶏冠井町内を子供神輿が巡行する事を指します。
向日市の無形民俗文化財に指定されているんですよ
※2基の神輿が北側と南側の地域をそれぞれ巡行します。
シャナンボウという名前は
源義経(みなもとのよしつね)が小さかった頃の法名
『遮那王(しゃなおう)』から取られているそうです。
※源義経の幼名と言えば『牛若丸』が有名ですけれども、こちらの名前は親元を離れ鞍馬寺に出家をした時の法名です。源義経について詳しくは、源義経ゆかりの地巡りの記事をご覧ください。
つまり彼のように
元気で活発に育って欲しいという願いが
込められているんですね
そんな鶏冠井シャナンボウですが
1950年代半ば、交通事情により1度、途絶えてしまいます。
また、かつては4月29日頃から
向日神社(むこうじんじゃ)の還幸祭がある日までの 約1週間、子供神輿を担いでいたそうです
神輿の準備(鈴磨きや飾りつけ)も
子供達だけ(最年長は14歳)で行い
神輿が安定するようにと
漢字の『井』という字になるよう竹で補強し
8人で担いでいたそうです。
※つまり前後だけでなく補助として左右からも担いだという事ですね♪
出発地点も現在の芝斎場(しばさいじょう)ではなく
6軒ある当家(とうや・その年の行事を仕切る家)の小屋から
神輿を出して町内を回り
そしてまた元の小屋へと戻したそうです
1度は途絶えた子供神輿ですけれど
1992年、地元の方が伝統・文化を継続させようという事で
保存会を結成し復活しました。
12時頃より2基の子供神輿の準備が始まり
数名の大人の方により
子供神輿に綱や布などの飾り付けを行います。
※かつては子供達で準備をしていましたが、現在はこのように大人の方で準備をしています。
準備が整い、14時になるといよいよ出発です
子供達が神輿の前に伸びた2本の綱を引き 芝斎場を出発します。
総勢50人程の子供達により
まずは北地区を回る神輿が出発し
続いて南地区を回る神輿が出発します。
出発したそれぞれの神輿は
約30分程かけて町内を回り
最終的に公民館(芝斎場から東や約100メートル)へ向います。
※神輿にはカラフルなクッションのようなものが取り付けられていました。
太鼓を先頭に
子供達は元気に神輿を引っ張っていましたよ
そんな鶏冠井シャナンボウが出発した芝斎場の場所はコチラ↓
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