こんにちは京子です。
今回ご紹介するのは
4月12日に伏見稲荷大社で行われました・・・
水口播種祭(みなくちはしゅさい)です
伏見稲荷大社は全国に約3万社あると言われる稲荷社の総本社で
商売繁盛の神様として有名な神社です。
本日、行われる神事は本殿で行われる神事と
神田(しんでん・田んぼ)で行われる『斎種(ゆだね・もみ)まき』があります。
ご料米(ごりょうまい・祭典や神事に使われるお米)に使う 早苗の斎種が立派な稲に育つのを祈願する祭です。
1517年には行われていたそうなんですけれど
いつの頃からか途絶えてしまい
昭和天皇の即位記念事業(昭和5年)の1つとして復活したそうですよ
それでは早速レポートしていきましょう。
11時過ぎに本殿神事が40分程、行われた後
神田(本殿から北西へ歩いて約5分)へと移動します
関係者が全員揃うと
まず最初に神田をお祓いします
そして御幣櫃(ごへいびつ)と呼ばれる籠から
斎串(いぐし・祓いの道具)を取り出して
神田に入って来る水の出入り口に立てます。
こうする事によって神田に入ってくる水も
清められるというわけなんですね
御幣櫃には斎種も入っていて
神職の方から三島初穂講の代表へ斎種が渡されます。
その後、菅笠(すげがさ・竹や檜で作られた帽子)を被った男女17人が
斎種を受けとると神田へと入って行き斎種をまきます。
斎種がまかれる時には
巫女により『水口播種祭歌』が歌われます。
「阿戸(あと)まつり 阿戸まつり
阿奈(あな)静けさや 斎種をおろす 水の音
御世御穏(みよおだい) 御世御穏 天(あめ)のした御穏」
雅な音楽が流れる中
テキパキと斎種をまく姿に
皆さん見入ってらっしゃいましたよ
こうして20分程で全ての斎種がまかれると
関係者の方が列になって帰り
1時間に及ぶ水口播種祭は終了しました。
育った早苗は
6月10日の田植祭(たうえさい)で神田に植えられ
10月25日の抜穂祭(ぬきほさい)で刈り取られます。
刈り取られたお米は
11月23日の新嘗祭(にいなめさい)で神殿にお供えし
稲藁(いねわら・もみを取り除いた物)は
11月8日の火焚祭で焚き上げます
ちなみに収穫される米の量は
約150kg(米俵2俵半・お茶碗に約2000杯分)にもなるんだそうですよ。
結構な量のお米が取れるんですね~
一連の様子は動画でご覧ください。
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