こんにちは京子です。
今回ご紹介するのは
4月7日に綾部八幡宮(あやべはちまんぐう)で行われました・・・
春季大祭です
※毎年4月の第1日曜日に行われます。
八幡宮は大分県の宇佐神宮が総本社で
主祭神は応神天皇(おうじんてんのう)です。
※綾部八幡宮も同様に応神天皇を祀っています。
応神天皇は大阪に巨大な古墳があり
全国で2位の規模と言われているんですよ
※ちなみに1位は仁徳天皇の大仙陵古墳(だいせんりょうこふん)です。ナント!世界で1位!!
さて、本日行われる神事は大きく分けて
本殿で行われる神事と
本殿前で奉納される『和太鼓』と『お田植え式』の3つです。
五穀豊穣を祈願する事と
綾部の民族行事を後世に伝える為に行っているとおっしゃってました
では早速レポートしていきましょう。
まず10時より本殿神事が行われます。
関係者が見守る中、祝詞奏上、玉串奉奠などが行われます。
その後、和太鼓一座『丹州(たんしゅう)』の方により太鼓の奉納が行われます。
その後、お田植え式が奉納されるんですね
お田植え式は昔から綾部郷全域の
氏神の神社が合同で行っていた神事です。
お田植え式を細かく見てみますと
暦を見る
農耕開始の時期を確かめます。
田おこし
鍬(くわ)で田おこしをします。
田すき
牛を引いて田を耕します。
翁の面を被った人が
牛を暴走させたり、面白おかしく演じられていたので
皆さん笑っていらっしゃいました
草まき
肥料をまく事だと思います。
田ならし
柄振(えぶり・平らにする物)を使いならします。
種まき
歌を口ずさみながら種をまきます。
「・・・福の種まこうよ 此の種まこうよ
サラサラサラ サラサラサラ
百姓万人にも
サラサラサラ サラサラサラ
福の種まこうよ
サラサラサラ サラサラサラ
此の種まこうよ
サラサラサラ サラサラサラ
東西南北に種をまいて
サラサラサラ サラサラサラ
福の種まこうよ
サラサラサラ サラサラサラ
此の種まこうよ
サラサラサラ サラサラサラ
まいてもまいても 種が残る
これは はよいんで 種ばやしにさせやしょう」
水戸まつり(豊作祈願)
稲が竹の様に豊かに育つように祈願します。
田干し
水干しの時期が来たので干します。
ここまでの模様を動画でどうぞ!
鳥追い
苗が育つまでの間
糸を紡ぎ、鳥が来れば追い払います。
田植えの準備・水あて
昔は畦(あぜ・水田と水田の間)に枝豆を植えていたそうです。
苗とり
苗を取りながら歌を歌います。
①「苗代へ おりては 声をこそならすべしや
声ならしや とんよの
ならさぬ声はねぶかやなるや とんよの」
②「もと苗を取らせ給へ もとなえにこそ
千石の籾がなるや あ もと苗にこそ」
③「とりに手を取らせたまえ とりに手にこそいしに
まめに三千びきや 四万四千五はいろたりや
たろとのは たまのすだれに たまの おのの子
ちょいともうけられた とんよの」
田植え
田植えをしながらも歌を歌います。
①「あさはかに 駒たて おおえ何駒に
あしげの駒に たんづなかけて」
②「此の奥の 三反田の 水口に何あれを
つばくらが 巣かけたりや
今年のこの稲に 七穂で 八升づきや
八穂で九の升」
③「早乙女は 昼る間を待つよ
ふなんとは ほばしら立て 風をこそ待つよ」
④「お成りおば ヤンレ どこまでか送るべしや
からが島え ヤンレ えんごしかんごし
わたなべ なさけのたんめに 送るべし ヤンレ」
⑤「あがりはかどれ 太鼓のばあち
ちょうと打ち上げよ 太鼓のばち」
⑥「今日の日をご覧ぜ 山の端えかかった
日も入らば 月もたこうさえたもう」
さんやれ・田植え終了祝い
最後に花傘が出てきて、踊りながら歌います。
「さんやれ さんやれ
さんやれ さんやれ
此所 このところ 紗門の福が出来たり、
げにもそうよの やよ げにも目出度いな」
といった流です。
扇子には、苗とり、田植え、さんやれの歌が書かれていましたよ。
お田植え式は
戦争を機会に途絶えましたけれど
式の内容が具体的に書き写された古文書(1796年製)が見つかり
平成6年4月3日、関係者により可能な限り忠実に再現し再興しました
昔から綾部全域の氏神、総鎮守祭礼として
二宮、三宮、若宮、熊野、斎宮(味方)の各社代表が
参集して奉納していたそうです。
続きはこちらの動画でご覧ください!
今回はあいにくの天候で
お田植え式は全てテントの中で行われていましたけれど
最後に出てくる花傘は、晴れていたらもっと綺麗だったんでしょうね
そんな春季大祭が行われた綾部八幡宮の場所はコチラ↓
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