こんにちは京子です!
今回ご紹介する神社は・・・
涌出宮(わきでのみや)です
京都府の最南端、木津川市(きづがわし)にある神社で
正式名称を
和伎座天乃夫岐賣神社(わきにますあめのふきめじんじゃ)と言います。
※別名『和伎神社』とも呼ばれています。
起源は古く、766年に伊勢より勧請された
天乃夫岐売神(あめのふきめのかみ)を祀った事に由来します
※社伝によると、天乃夫岐売神とは天照大神の御魂の事を指すそうです。
涌出宮と呼ばれるようになった理由は
天乃夫岐売神を勧請した際に
一晩にして森が出現した(涌き出た)という伝承から
その名が付いたと言われています。
長い参道を歩くと再び鳥居が見えてきます。
その更に奥に四脚門があります。
ちなみに、この時
出現した森(涌出森・わきでのもり)の広さは
4町8反(およそ47000㎡)あったとされています
そして、天乃夫岐売神を祀った後
宗像三女神(むなかたさんじょじん)も合祀されました
ちなみに宗像三女神は以下になります。
・田凝姫命(たごりひめのみこと)
・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
・端津姫命(たぎつひめのみこと)
※宗像三女神とは福岡の宗像大社に祀られている三柱の総称です。
門をくぐると社殿が縦に並んでいます。
拝殿と本殿が並びます。これらは有形文化財に登録されています。本殿は1692年に再建されたものだそうですよ。
平安時代には
山城国の祈雨神社(雨乞いの為の神社)とされ
清和天皇や宇多天皇は
涌出宮に勅旨を派遣し、祈祷したと伝えらています
こうした事から
農耕を行なう村人からも
篤い崇拝を受けていたようです。
こちらの神馬像は戦後建て直されたもので、現在2代目だそうです。
現在でも豊作を祈願する
『居籠祭(いごもりまつり)』が行なわれています
こちらの絵馬にも居籠祭の様子が描かれています。
※居籠祭は毎年2月に行なわれる祭です。稲を植える所作を行なったり、境内にて巨大な松明を燃やします。
この他にも3月には
子孫繁栄を願う『女座の祭(おなござのまつり)』なども
行なわれているんですよ。
※女座の祭について詳しくは女座の祭 2013(涌出宮)の記事をご覧下さい。
石碑には涌出宮の正式名称『和伎座天乃夫岐賣神社』と書かれています。
ちなみに、この辺りは
『涌出宮遺跡』と呼ばれていて
縄文時代や弥生時代の
石器や土器が出土しているそうです。
この事から
1983年に京都府より遺跡指定されたそうですよ
という事で今回は
木津川市にある涌出宮をご紹介しました
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